PowerShell と WMI による UE-V 1.0 Agent とパッケージの管理
適用対象: User Experience Virtualization 1.0
WMI と PowerShell を使用して Microsoft User Experience Virtualization (UE-V) Agent の構成と同期動作を管理できます。
PowerShell を使用して UE-V Agent を展開する方法
アクセスできるネットワーク共有に UE-V インストーラー ファイルを配置します。
注意
AgentSetup.exe を使用して、32 ビット バージョンと 64 ビット バージョン両方の UE-V Agent を展開します。 各アーキテクチャに合わせて、AgentSetupx86.msi と AgentSetupx64.msi という Windows インストーラー ファイル バージョンを使用できます。 インストール ファイルを使用して後で UE-V Agent をアンインストールするには、同じファイルの種類を使用する必要があります。
次のいずれかの PowerShell コマンドを使用してエージェントをインストールします。
& AgentSetup.exe /quiet /norestart /log "%temp%\UE-VAgentInstaller.log" SettingsStoragePath=\\server\settingsshare\%username%
& msiexec.exe /i "<path to msi file>" /quiet /norestart /l*v "%temp%\UE-VAgentInstaller.log" SettingsStoragePath=\\server\settingsshare\%username%
PowerShell を使用して UE-V Agent を構成する方法
管理者権限があるアカウントを使用して、PowerShell ウィンドウを開きます。 次のコマンドを使用して UE-V PowerShell モジュールをインポートします。
Import-module UEV
次の PowerShell コマンドを使用してエージェントを構成します。
PowerShell コマンド
説明
Get-UevConfiguration
有効な UE-V Agent 設定を表示します。 ユーザー固有の設定は、コンピューター設定よりも優先されます。
Get-UevConfiguration - CurrentComputerUser
現在のユーザーについてのみ、UE-V エージェント設定値を表示します。
Get-UevConfiguration -Computer
コンピューター上のすべてのユーザーについて、UE-V Agent の構成設定値を表示します。
Set-UevConfiguration -Computer -SettingsStoragePath <設定の保存場所のパス>
コンピューターごとの設定の保存場所を定義します。
Set-UevConfiguration -CurrentComputerUser -SettingsStoragePath <設定の保存場所のパス>
ユーザーごとの設定の保存場所を定義します。
Set-UevConfiguration -Computer -SyncTimeoutInMilliseconds <タイムアウト (ミリ秒)>
同期タイムアウト (ミリ秒) を設定します。
Set-UevConfiguration -CurrentComputerUser -SyncTimeoutInMilliseconds <タイムアウト (ミリ秒)>
現在のユーザーについて、同期タイムアウトを設定します。
Set-UevConfiguration -Computer -MaxPackageSizeInBytes <サイズ (バイト)>
設定パッケージ ファイルのサイズが定義したしきい値に達したときに報告するように UE-V Agent を構成します。 しきい値のパッケージ サイズ (バイト) を設定します。
Set-UevConfiguration -CurrentComputerUser -MaxPackageSizeInBytes <サイズ (バイト)>
現在のユーザーについて、しきい値を警告するパッケージ サイズを設定します。
Set-UevConfiguration –Computer –SettingsTemplateCatalogPath <カタログのパス>
設定テンプレート カタログのパスを設定します。
Set-UevConfiguration -Computer -SyncMethod <同期方法>
OfflineFiles または None の同期方法を設定します。
Set-UevConfiguration -CurrentComputerUser -SyncMethod <同期方法>
現在のユーザーについて、OfflineFiles または None の同期方法を設定します。
Set-UEVConfiguration -Computer –EnableSettingsImportNotify
ユーザー設定のインポートが遅延するときに発生する通知を有効にします。
通知を無効にするには、–DisableSettingsImportNotify を使用します。
Set-UEVConfiguration - CurrentComputerUser -EnableSettingsImportNotify
現在のユーザーについて、ユーザー設定のインポートが遅延するときの通知を有効にします。
通知を無効にするには、–DisableSettingsImportNotify を使用します。
Set-UEVConfiguration -Computer -SettingsImportNotifyDelayInSeconds
ユーザーに通知するまでの時間 (秒) を指定します。
Set-UEVConfiguration - CurrentComputerUser -SettingsImportNotifyDelayInSeconds
現在のユーザーについて、通知するまでの時間 (秒) を指定します。
Set-UevConfiguration –Computer –DisableSync
コンピューター上のすべてのユーザーについて、UE-V を無効にします。
有効にするには、または再度有効にするには、–EnableSync を使用します。
Set-UevConfiguration –CurrentComputerUser -DisableSync
コンピューター上の現在のユーザーについて、UE-V を無効にします。
有効にするには、または再度有効にするには、–EnableSync を使用します。
Clear-UevConfiguration –Computer -<設定名>
コンピューター上のすべてのユーザーについて、指定した設定をクリアします。
Clear-UevConfiguration –CurrentComputerUser -<設定名>
現在のユーザーについてのみ、指定した設定をクリアします。
Export-UevConfiguration <設定移行ファイル>
UE-V コンピューター構成を設定移行ファイルにエクスポートします。 ファイルの拡張子は ".uev" にする必要があります。
export コマンドレットによって、-computer パラメーターを使用して構成できるすべての UE-V Agent 設定がエクスポートされます。
Import-UevConfiguration <設定移行ファイル>
設定移行ファイル (.uev ファイル) の UE-V コンピューター構成をインポートします。
PowerShell で UE-V パッケージ設定をエクスポートして UE-V テンプレートを修復する方法
管理者権限で PowerShell ウィンドウを開きます。 次のコマンドを使用して UE-V PowerShell モジュールをインポートします。
Import-module UEV
次の PowerShell コマンドを使用してエージェントを構成します。
PowerShell コマンド
説明
Export-UevPackage MicrosoftCalculator6.pkgx
Microsoft Calculator パッケージ ファイルの設定を抽出し、人が読める XML 形式に変換します。
Repair-UevTemplateIndex
UE-V 設定場所テンプレートのインデックスを修復します。
WMI を使用して UE-V Agent を構成する方法
User Experience Virtualization には、次の WMI コマンドがあります。 管理者は、このインターフェイスを使用して、コマンド ラインから UE-V Agent を構成し、通常の構成タスクを自動化することができます。
管理者権限があるアカウントを使用して、PowerShell ウィンドウを開きます。
次の WMI コマンドを使用してエージェントを構成します。
PowerShell コマンド 説明 Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV Configuration
アクティブな UE-V Agent 設定を表示します。 ユーザー固有の設定は、コンピューター設定よりも優先されます。
Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV UserConfiguration
ユーザーに定義されている UE-V エージェント構成を表示します。
Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV ComputerConfiguration
コンピューターに定義されている UE-V エージェント構成を表示します。
$config = Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV ComputerConfiguration
$config.SettingsStoragePath = <設定の保存場所のパス>
$config.Put()
コンピューターごとの設定の保存場所を定義します。
$config = Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV UserConfiguration
$config.SettingsStoragePath = <設定の保存場所のパス>
$config.Put()
ユーザーごとの設定の保存場所を定義します。
$config = Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV ComputerConfiguration
$config.SyncTimeoutInMilliseconds = <タイムアウト (ミリ秒)>
$config.Put()
同期タイムアウト (ミリ秒) を設定します。
$config = Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV ComputerConfiguration
$config.MaxPackageSizeInBytes = <サイズ (バイト)>
$config.Put()
設定パッケージ ファイルのサイズが定義したしきい値に達したときに報告するように UE-V Agent を構成します。 しきい値のパッケージ サファイル イズ (バイト) を設定します。
$config = Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV ComputerConfiguration
$config.SyncMethod = <同期方法>
$config.Put()
OfflineFiles または None の同期方法を設定します。
$config = Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV ComputerConfiguration
$config.<設定名> = <設定値>
$config.Put()
指定したコンピューターの設定を更新します。 設定をクリアするには、設定値として $null を使用します。
$config = Get-WmiObject -Namespace root\Microsoft\UEV ComputerConfiguration
$config.<設定名> = <設定値>
$config.Put()
指定したユーザーの設定を更新します。 設定をクリアするには、設定値として $null を使用します。
WMI および PowerShell による UE-V Agent の構成の場合、定義した構成は次の場所のレジストリに保存されます。
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\UEV\Agent\Configuration
\HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\UEV\Agent\Configuration
参照:
その他のリソース
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