接続グループ仮想環境について
適用対象: Application Virtualization 5.0, Application Virtualization 5.0 SP1, Application Virtualization 5.0 SP2, Application Virtualization 5.0 SP3
このトピックの内容:
パッケージの優先順位を決定する方法
同じパッケージ パスを接続グループの 1 つの仮想ディレクトリにマージする
パッケージの優先順位を決定する方法
仮想環境と現在の状態は個々のパッケージではなく、接続グループに関連付けられます。APP-V パッケージを接続グループから削除する場合、接続のグループ一部として存在していた状態がパッケージに移行することはありません。
同じパッケージが 2 つの異なる接続グループの一部である場合、APP-V を使用する接続グループを指定する必要があります。たとえば、同じレジストリ DWORD 値をそれぞれ定義する接続グループにパッケージが 2 つある場合があります。
使用される接続グループは、パッケージが AppConnectionGroup XML ドキュメントに出現する順序によって決まります。
最初のパッケージが最も高い優先順位になります。
2 番目のパッケージは、2 番目に高い優先順位になります。
次の例を考えてみます。
<appv:Packages>
<appv:Package
PackageId="A8731008-4523-4713-83A4-CD1363907160"
VersionId="E889951B-7F30-418B-A69C-B37283BC0DB9"
/>
<appv:Package
PackageId="1DC709C8-309F-4AB4-BD47-F75926D04276"
VersionId="01F1943B-C778-40AD-BFAD-AC34A695DF3C"
/>
<appv:Package
PackageId="04220DCA-EE77-42BE-A9F5-96FD8E8593F2"
VersionId="E15EFFE9-043D-4C01-BC52-AD2BD1E8BAFA"
/>
</appv:Packages>
同じ DWORD 値 ABC (HKEY_LOCAL_MACHINE\software\contoso\finapp\region) が 1 番目と 3 番目のパッケージに定義されているとします。
パッケージ 1 (A8731008-4523-4713-83A4-CD1363907160):HKEY_LOCAL_MACHINE\software\contoso\finapp\region=5
パッケージ 3 (04220DCA-EE77-42BE-A9F5-96FD8E8593F2):HKEY_LOCAL_MACHINE\software\contoso\finapp\region=10
パッケージ 1 が最初に出現するため、AppConnectionGroup の仮想環境では、単一の DWORD 値 5 (HKEY_LOCAL_MACHINE\software\contoso\finapp\region=5) が保持されます。つまり、パッケージ 1、パッケージ 2、パッケージ 3 の仮想アプリケーションではすべて、HKEY_LOCAL_MACHINE\software\contoso\finapp\region を照会したときに、値 5 が表示されます。
その他の仮想環境のリソースも同様に解決されますが、多くの場合レジストリで競合が発生します。
同じパッケージ パスを接続グループの 1 つの仮想ディレクトリにマージする
1 つの接続グループに同じディレクトリ パスが含まれるパッケージが複数ある場合、パスは、接続グループ仮想環境内の 1 つの仮想ディレクトリにマージされます。パスをマージすることにより、あるパッケージ内のアプリケーションが、別のパッケージ内のファイルにアクセスできます。
接続グループからパッケージを削除すると、削除したパッケージ内のアプリケーションは、接続グループ内の残りのパッケージ内のファイルにアクセスできなくなります。
App-V が接続グループでファイル名を参照する順序は、App-V パッケージが接続グループ マニフェスト ファイルに出現する順序によって指定されます。
次の例に、パッケージ A とパッケージ B に対する、接続グループ内での順序とファイル名の参照の関係を示します。
パッケージ A | パッケージ B |
---|---|
C:\Windows\System32 |
C:\Windows\System32 |
C:\AppTest |
C:\AppTest |
上記の例で、仮想化アプリケーションが特定のファイルを検索しようとしたとき、パッケージ A で一致するファイル パスが最初に検索されます。対応するパスが見つからない場合、次のマッピング ルールを使用してパッケージ B が検索されます。
test.txt という名前のファイルが両方のアプリケーション パッケージの同じ仮想フォルダー階層に存在する場合、最初に一致するファイルが使用されます。
bar.txt という名前のファイルが一方のアプリケーション パッケージの仮想フォルダー階層に存在する場合、最初に一致するファイルが使用されます。
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。こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。App V の問題については、「APP-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。
関連項目
その他の参照情報
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