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_strspnp、_wcsspnp、_mbsspnp、_mbsspnp_l

指定した一方の文字列の文字のうち、もう一方の文字列にはない最初の文字へのポインターを返します。

重要

_mbsspnp および _mbsspnp_l は、Windows ランタイムで実行するアプリケーションでは使用できません。詳細については、「/ZW でサポートされない CRT 関数」を参照してください。

char *_strspnp(
   const char *str,
   const char *charset
);
wchar_t *_wcsspnp(
   const unsigned wchar_t *str,
   const unsigned wchar_t *charset
);
unsigned char *_mbsspnp(
   const unsigned char *str,
   const unsigned char *charset
);
unsigned char *_mbsspnp_l(
   const unsigned char *str,
   const unsigned char *charset,
   _locale_t locale
);

パラメーター

  • str
    NULL で終わる検索対象の文字列。

  • charset
    NULL で終わる文字セット。

  • locale
    使用するロケール。

戻り値

_strspnp、_wcsspnp、および _mbsspnp は、charset の文字セットに含まれない str の最初の文字へのポインターを返します。str が charset に含まれる文字のみで構成されている場合、各関数は NULL を返します。これらのルーチンでは、エラーを示す戻り値は予約されていません。

解説

_mbsspnp 関数は、charset の文字セットに属さない文字が str で最初に出現する位置へのマルチバイト文字のポインターを返します。 _mbsspnp 関数は、現在使用中のマルチバイト コード ページに基づいて、マルチバイト文字列を認識します。 検索には、終端の NULL 文字は含まれません。

str または charset が null ポインターの場合、この関数は、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーを呼び出します。 実行の継続が許可された場合、関数は NULL を返し、errno を EINVAL に設定します。

汎用テキスト ルーチンのマップ

Tchar.h のルーチン

_UNICODE および _MBCS が未定義の場合

_MBCS が定義されている場合

_UNICODE が定義されている場合

_tcsspnp

_strspnp

_mbsspnp

_wcsspnp

_strspnp と _wcsspnp はそれぞれ、_mbsspnp の 1 バイト文字バージョンとワイド文字バージョンです。 それ以外の点では、_strspnp および _wcsspnp の動作は _mbsspnp と同じです。これらはこの割り当てにのみ使用し、その他の場合には使用しないでください。 詳細については、「汎用テキスト マップの使用」および「汎用テキスト マップ」を参照してください。

_mbsspnp_lは同じですが、代わりに渡されたロケール パラメーターを使用します。 詳細については、「ロケール」を参照してください。

必要条件

ルーチン

必須ヘッダー

_mbsspnp

<mbstring.h>

_strspnp

<tchar.h>

_wcsspnp

<tchar.h>

互換性の詳細については、「互換性」を参照してください。

使用例

// crt_mbsspnp.c
#include <mbstring.h>
#include <stdio.h>

int main( void ) {
   const unsigned char string1[] = "cabbage";
   const unsigned char string2[] = "c";
   unsigned char *ptr = 0;
   ptr = _mbsspnp( string1, string2 );
   printf( "%s\n", ptr);
}

出力

abbage

同等の .NET Framework 関数

使用できません。標準 C 関数を呼び出すには、PInvoke を使用します。詳細については、「プラットフォーム呼び出しの例」を参照してください。

参照

関連項目

文字列操作 (CRT)

ロケール

マルチバイト文字のシーケンスの解釈

strspn、wcsspn、_mbsspn、_mbsspn_l

strncat_s、_strncat_s_l、wcsncat_s、_wcsncat_s_l、_mbsncat_s、_mbsncat_s_l

strncmp、wcsncmp、_mbsncmp、_mbsncmp_l

strncpy_s、_strncpy_s_l、wcsncpy_s、_wcsncpy_s_l、_mbsncpy_s、_mbsncpy_s_l

_strnicmp、_wcsnicmp、_mbsnicmp、_strnicmp_l、_wcsnicmp_l、_mbsnicmp_l

strrchr、wcsrchr、_mbsrchr、_mbsrchr_l