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方法 : 部分信頼アプリケーションをデバッグする

Windows アプリケーションとコンソール アプリケーションに適用されます。

ClickOnce のセキュリティと配置 を使用すると、コード アクセス セキュリティ を利用してコンピューター上のリソースへのアクセスを制限する部分信頼アプリケーションを簡単に配置できます。

部分信頼アプリケーションのデバッグ作業は難しい場合があります。これは、部分的に信頼されたアプリケーションはインストール元によってセキュリティ アクセス許可が異なり、その結果として異なる動作をするためです。 インターネットからインストールした場合、部分信頼アプリケーションのアクセス許可は非常に制限されます。 また、ローカル イントラネットからインストールした場合はより多くのアクセス許可を持ち、ローカル コンピューターからインストールした場合はフル アクセス許可を持ちます (カスタム アクセス許可を持つカスタム ゾーンを使用することもできます)。 場合によっては、これらのすべての条件または一部を満たして部分信頼アプリケーションをデバッグする必要があります。 Visual Studio では、これを簡単に行うことができます。

Visual Studio でデバッグ セッションを開始する前に、アプリケーションのインストール元をシミュレートするゾーンを選択できます。 デバッグを開始すると、アプリケーションは、そのゾーンからインストールされた部分信頼アプリケーションに適したアクセス許可を持ちます。 これによって、そのゾーンからアプリケーションをダウンロードするユーザーに対するアプリケーションの動作を確認できます。

アクセス許可を持たないアクションをアプリケーションが実行すると、例外が発生します。 その場合、Exception Assistant を使用してアクセス許可を追加すると、問題を回避するための十分なアクセス許可を使用してデバッグ セッションを再開できます。

デバッグ時に追加したアクセス許可は、後で確認できます。 デバッグ時にアクセス許可を追加する必要があった場合は、コードのその位置にユーザーの同意を求めるプロンプトを追加する必要があります。

注意

デバッガー ビジュアライザーでは、部分信頼アプリケーションが許可する以上の特権が必要です。部分信頼コードで動作が停止した場合、ビジュアライザーは読み込まれません。ビジュアライザーを使用してデバッグするには、完全信頼コードを実行する必要があります。

部分的に信頼されたアプリケーションのゾーンを選択するには

  1. [プロジェクト] メニューの [Projectname プロパティ] をクリックします。

  2. [Projectname プロパティ] ページで、[セキュリティ] ページをクリックします。

  3. [ClickOnce セキュリティ設定を有効にする] をクリックします。

  4. [アプリケーションがインストールされるゾーン] で、リスト ボックスの矢印をクリックし、アプリケーションのインストール元をシミュレートするゾーンを選択します。

    [アプリケーションで必要なアクセス許可] グリッドに、使用できるすべてのアクセス許可が表示されます。 チェック マークは、アプリケーションに与えられているアクセス許可を示します。

  5. [(カスタム)] ゾーンを選択したときは、正しいカスタム設定を [アクセス許可] グリッドの [設定] 列で選択します。

  6. [OK] をクリックして、プロパティ ページを閉じます。

セキュリティ例外の発生時にアクセス許可を追加するには

  1. [例外処理アシスタント] ダイアログ ボックスが表示され、メッセージ "SecurityException はハンドルされませんでした" が表示されます。

  2. [例外処理アシスタント] ダイアログ ボックスの [アクション] で、[プロジェクトにアクセス許可を追加] をクリックします。

  3. [デバッグの再開] ダイアログ ボックスが表示されます。

    • 新しいアクセス許可を使用してデバッグ セッションを再開するには、[はい] をクリックします。

    • 再開しない場合は、[いいえ] をクリックします。

デバッグ時に追加したアクセス許可を表示するには

  1. [プロジェクト] メニューの [Projectname プロパティ] をクリックします。

  2. [Projectname プロパティ] ページで、[セキュリティ] ページをクリックします。

  3. [アプリケーションで必要なアクセス許可] グリッドを参照します。 追加したアクセス許可の [含まれるアクセス許可] 列には 2 つのアイコンがあります。通常のチェック マークは、アプリケーションが持つすべてのアクセス許可に表示されます。もう 1 つはバルーンのアイコンで "i" の文字が付いています。

  4. [アプリケーションで必要なアクセス許可] グリッド全体を表示するには、垂直スクロール バーを使用します。

参照

概念

ClickOnce のセキュリティと配置

デバッガーのセキュリティ