方法 : データベースの共有アクセス許可を設定する
チームのデータベース管理者は、Windows ユーザーのグループを 2 つ作成して、データベースを共有しながら、Visual SourceSafe Win32 ディレクトリにインストールされた管理プログラムへのアクセスを制限する必要があります。グループに割り当てられたユーザーは、グループのアクセス許可を継承します。どの Windows グループが、リソースやファイルにアクセスまたは変更する許可を持っているかについての情報は、そのリソースやファイルのアクセス制御リスト (ACL) にあります。アクセス制御の詳細については、Windows ヘルプを参照してください。
メモ : |
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ここで説明するとおりにデータベース アクセスを制限できるようにするには、使用しているコンピュータの Windows 管理者である必要があります。NT ファイル システム (NTFS) では、個々のファイルやフォルダについてアクセス許可を付与できるので、データベースが NTFS にインストールされている必要があります。ファイル アロケーション テーブル (FAT) ファイル システムは、共有全体に同じアクセス許可を適用します。 |
1 人以上のデータベース管理者に対して管理者グループを定義し、通常のデータベース ユーザーに対してユーザー グループを定義する必要があります。データベース管理者は、データベースに関して完全なアクセス許可を持ち、データベース ユーザーとデータベースの内容を管理します。通常のユーザーは、Visual SourceSafe エクスプローラやコマンド ライン ユーティリティ、または Visual Studio などのサードパーティ プログラムの SourceSafe プラグインを使用して、基本的なデータベース タスクを実行します。
メモ : |
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Visual SourceSafe アドミニストレータへのログインに使用できるユーザー名は、Admin のみです。管理者グループのメンバは、ユーザー名 Admin とそれに関連付けられたパスワードを使用してログインする必要があります。 |
ユーザー グループの作成
管理者グループおよびユーザー グループを作成するには
Windows デスクトップで、[マイ コンピュータ] を右クリックして、[管理] をクリックします。
[コンピュータの管理] で、[システム ツール] の [ローカル ユーザーとグループ] を展開します。
[グループ] を選択します。
[新しいグループ] を右クリックし、グループ名と説明を入力して、管理者グループ (たとえば、VSS_DB1_Admin) を作成します。
[追加] ボタンをクリックして、すべてのデータベース管理者をこのグループに追加します。
[作成] をクリックします。
上に示した手順を繰り返して、ユーザー グループ (たとえば VSS_DB1_User) を作成し、ユーザーをそのグループに追加します。
Windows エクスプローラを使用して、Visual SourceSafe データベース ディレクトリに移動し (Srcsafe.ini ファイルが入っています)、 そのディレクトリを選択します。
[ファイル] メニューの [プロパティ] クリックし、[共有] タブをクリックします。
[このフォルダを共有する] を選択します。
既定を使用しない場合は、別の共有名を入力します。
[アクセス許可] をクリックします。[グループ名またはユーザー名] ボックスが表示されます。
Visual SourceSafe データベース フォルダを共有すると、Everyone グループが自動的に追加されます。ユーザー グループの一覧でこのグループを選択し、[削除] をクリックします。
[グループ名またはユーザー名] ボックスに、指定したユーザー グループだけが表示されていることを確認します。
「ファイル アクセス権限の割り当て」で説明するように、ファイル アクセス権限を割り当てることができるようになりました。
ファイル アクセス権限の割り当て
データベースに定義されたユーザー グループについて、これらのグループが、Visual SourceSafe ディレクトリやファイルに対して正しいファイル アクセス権限を持っていることを確認します。ディレクトリのアクセス許可は、すべてのサブディレクトリに継承されることに注意してください。
ユーザー グループにファイル アクセス権限を割り当てるには
Windows エクスプローラで、Visual SourceSafe データベース ディレクトリに移動し (Srcsafe.ini ファイルが入っています) 、そのディレクトリを選択します。
[ファイル] メニューで、[プロパティ]、[セキュリティ]、[追加] の順にクリックします。
[ユーザー、コンピュータ または グループ の選択] ダイアログ ボックスで、[場所] をクリックします。
作成したユーザー グループがある場所を選択し、[OK] をクリックします。
管理者グループとユーザー グループの名前を入力し、[OK] をクリックします。
管理者グループを選択し、[フル コントロール] をオンにします。
ユーザー グループを選択し、[読み取り] と [フォルダの内容の一覧表示] をオンにします。他のすべてのボックスはオフにします。
[OK] をクリックし、これらの設定値を保存します。
同様に、すべての Visual SourceSafe ディレクトリとファイルについて、次の表に示す設定を行います。
Visual SourceSafe のディレクトリ/ファイル 管理者グループ ユーザー グループ Win32 ディレクトリ (使用している場合)
読み取りおよび実行
ユーザー アクセス許可なし
Data ディレクトリ
フル コントロール (継承)
変更
Temp ディレクトリ
フル コントロール (継承)
変更
Users/<ユーザー名>
フル コントロール (継承)
変更
<シャドウ フォルダ> (オプション)
フル コントロール (継承なし)
読み取り (読み取り専用ユーザー)
変更
VssWebUpload
フル コントロール (リモート アクセス用)
変更 (リモート アクセス用)
VssWebDownload
フル コントロール (リモート アクセス用)
変更 (リモート アクセス用)
ディレクトリに割り当てられたアクセス許可が、サブディレクトリに継承されないようにすることができます。この場合、[親から継承しますか] ボックスでサブディレクトリに適用するエントリを選択し、[削除] をクリックします。
[OK] をクリックして、すべての設定を受け入れます。
共有アクセス許可の割り当て
また、Visual SourceSafe のディレクトリに適切な共有アクセス許可があることも確認します。ディレクトリのアクセス許可は、すべてのサブディレクトリに継承されることに注意してください。
共有アクセス許可を Visual SourceSafe ディレクトリに割り当てるには
Windows エクスプローラで、Srcsafe.ini ファイルが保存されている Visual SourceSafe データベース ディレクトリに移動し、そのディレクトリを選択します。
[ファイル] メニューの [共有とセキュリティ] をクリックします。
[このフォルダを共有する] をクリックし、[アクセス許可] をクリックします。
Administrator グループを選択し、[フル コントロール] をオンにします。
User グループを選択し、[変更] をオンにします。
[OK] をクリックして、すべての設定を受け入れます。