方法 : 64 ビット アプリケーションをデバッグする
ローカル コンピューターまたはリモート コンピューターで実行されている 64 ビット アプリケーションをデバッグできます。
ローカルでデバッグしている場合、Visual Studio 2012 は WOW64 で実行されます。WOW64 は 32 ビットの x86 エミュレーターで、32 ビット Windows アプリケーションを 64 ビット Windows で実行できるようにします。 WOW64 の制御下でローカルのデバッグを実行する方法は、x64 でのみサポートされます。
リモートでデバッグする場合、Visual Studio は WOW64 または 32 ビット コンピューターで実行できます。 x64 WOW モード、または 32 ビット オペレーティング システムで実行される 32 ビット アプリケーションだけでなく、IA64 と x64 アプリケーションのどちらもデバッグできます。
リモート コンピューター上で実行されている 64 ビット アプリケーションをデバッグするには、64 ビット リモート デバッガーをリモート コンピューター上にインストールする必要があります。 64 ビットのリモート デバッガーは、Visual Studio インストール セットの最終ディスクに含まれます。
ローカル コンピューターで 64 ビット アプリケーションをデバッグするには、同じコンピューターにある WOW64 と 64 ビットの各アプリケーション間を接続するときに、Visual Studio でリモート デバッグを使用します。 コンピューターに Visual Studio をインストールすると、自動的にリモート デバッグ コンポーネントがイントールされます。
いずれの場合でも、64 ビット コンピューターにリモート デバッグをインストールすると、リモート デバッグ モニターの 32 ビット バージョンと 64 ビット バージョンの両方がインストールされます。 64 ビット アプリケーションをデバッグするには、正しいバージョンを使用する必要があります。つまり、[開始] メニューの [Microsoft Visual Studio 2005 リモート デバッガー (x64)] をクリックします。 64 ビットのリモート デバッグ コンポーネントのインストール方法の詳細については、「デバイスのリモート ツールのセットアップ」を参照してください。
64 ビット コードのデバッグ方法は、32 ビット コードの場合とほぼ同様です。 1 つの相違点は、エディット コンティニュは 64 ビット コードでは使用できないことです。
マネージ コードで Microsoft .NET Framework Version 4 以降を使用している場合は、x64 プロセスに対する混合モード デバッグ (ネイティブ コードからマネージ コードへの呼び出し、またはその逆) がサポートされます。
IA64 プロセスまたは .NET Framework Version 4 より前のバージョンを使用する x64 プロセスでは混合モード デバッグはサポートされません。
64 ビットのリモート デバッグ モニターを起動するには
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio ツール] をポイントして、[リモート デバッガー (x64)] または [リモート デバッガー (IA64)] をクリックします。
または
Windows の**[コマンド プロンプト]** で、"Install path\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE\Remote Debugger\x64" または "Install path\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE\Remote Debugger\ia64" を実行します。
リモート デバッグに合わせてリモート デバッグ モニターを設定します。 「デバイスのリモート ツールのセットアップ」を参照してください。
参照
概念
Visual Studio 開発環境の 64 ビット サポート
ダンプ ファイルを使用したアプリのクラッシュとハングのデバッグ