Analysis Services キューブでの共有ディメンション
Team Foundation の配置のレポート可能なデータはすべて、Visual Studio Team Foundation Server の SQL Server Analysis Services キューブに書き込まれるため、チーム プロジェクト コレクション全体からデータをレポートできます。 チーム プロジェクトのディメンションを使用すると、指定したそのチーム プロジェクトについてのみデータを表示できます。 日付ディメンションを使用すると、1 日、1 週間、1 か月、または 1 年にわたる変化を示す傾向レポートを作成できます。 これらのディメンションは、キューブのすべてのパースペクティブで共有されます。
ディメンション属性を使用すると、キューブ内のメジャーをさまざまなカテゴリに従って要約できます。 たとえば、優先度、作業項目の種類、状態、終了者、および終了日の各属性を使用して、11 月に特定のチーム メンバーが終了した優先度 1 のバグの数を確認することができます。
プロジェクト コレクションとチーム プロジェクトに基づくレポートのフィルター処理とデータのマイニング
チーム プロジェクト ディメンションを使用すると、レポートをフィルター処理したり、プロジェクト コレクションまたはチーム プロジェクトの特定の詳細を強調表示したりできます。 Team System キューブ内のすべてのメジャーとディメンションによって、チーム プロジェクトとプロジェクト コレクションに固有のデータが記録されます。 次の図は、レポート ビルダー クエリ デザイナーに表示されるチーム プロジェクト ディメンション内の属性を示しています。 チーム プロジェクト階層ノードには、コレクション レベルとチーム プロジェクト レベルの 2 つの階層属性があります。
目的のチーム プロジェクトのレポートをフィルター処理するには、次の表に示す 1 つ以上の属性を指定します。
属性 |
説明 |
---|---|
チーム プロジェクト階層 |
プロジェクト コレクションとチーム プロジェクトの階層。 このフィールドは、多数のプロジェクト コレクションとチーム プロジェクトのレポートをフィルター処理する必要がある場合に使用します。 |
削除済み |
プロジェクトが削除されたかどうかを示すブール値。 |
名前 |
チーム プロジェクトまたはプロジェクト コレクションの名前。 |
プロジェクト ノードの種類名 |
ノードの名前。 有効値は [チーム プロジェクト] と [チーム プロジェクト コレクション] です。 |
プロジェクト パス |
プロジェクト コレクションで始まるチーム プロジェクト パスの単純なリスト。 |
傾向レポートの作成とフィルター処理
日付ディメンションを使用すると、バージョン コントロールにおける作業項目、ビルド、テスト、およびファイルに対する変更の遷移が要約された傾向レポートを作成できます。 日付ディメンションが含まれるレポートには、操作が発生した特定の日付の情報が示されます。 データ ウェアハウスのすべての情報が、1 日の最後に表示され追跡されます。
注意
日付ディメンションの日付は、アプリケーション層サーバーに対して設定された日付に従って格納されます。このサーバーでは、データ ストアからリレーショナル ウェアハウス データベースにデータを移動するウェアハウス アダプターが実行されています。日付の調整は、タイム ゾーンに基づいて行われるのではありません。
日付ディメンション階層を使用すると、日、週、月、または年ごとに値を集計できます。 たとえば、ある月に開始したバグと終了したバグの割合を、別の月と比較することができます。 最初の 2 つの属性、[年月日] と [年週日] が、階層ツリーのフィルターに対応します。 次の図で示すように、最初の階層では月によるフィルター処理がサポートされます。 2 番目の階層では、週によるフィルター処理がサポートされます。 [その他のフィールド] では、傾向レポートを表示する時間軸の単位を [日付]、[月]、[週]、または [年] に指定できます。 日付階層と [年月日] 属性を使用すると、年、月、および日付ごとにメジャーを集計できます。 日付階層と [年週日] 属性を使用すると、年、週、および曜日ごとにメジャーを集計できます。 |
参照
概念
Visual Studio の Analysis Services キューブで用意されているパースペクティブとメジャー グループ