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.NET Framework 1.1 の再配布

Microsoft Corporation

Updated June 2003

このドキュメントは、Microsoft Visual Studio .NET 2003、Visual Basic .NET、Visual C++ .NET、Visual C# .NET、Visual J# .NET、および Microsoft .NET Framework SDK Version 1.1 (これら "Microsoft 開発ツール" の任意の 1 つ) の一部として、Microsoft .NET Framework 再配布可能ファイル (dotnetfx.exe および Langpack.exe) の配布または内部での配置に際して使用するために提供されています。

Microsoft は、このドキュメントの内容に関して、特許、特許申請、商標、著作権、またはその他の知的財産権を所有している場合があります。Microsoft の使用許諾契約書に特に明記されている場合を除き、このドキュメントは、これらの特許、商標、著作権、またはその他の知的財産の権利を許諾するものではありません。Dotnetfx.exe の配布または内部での配置に関する情報については、Microsoft 開発ツールの使用許諾契約書をお読みください。

© 2003 Microsoft Corporation. All rights reserved.

要約 : .NET Framework Version 1.1 用に作成されたアプリケーションやコントロールを実行するコンピュータには、.NET Framework Version 1.1 再配布可能パッケージがインストールされている必要があります。.NET Framework 再配布可能パッケージは、スタンドアロンの実行可能ファイル、Dotnetfx.exe として利用できます。この記事では、Dotnetfx.exe の入手方法、およびこのファイルを使用した .NET Framework アプリケーションの配置方法について説明します。

メモ Dotnetfx.exe を使用したり、作成したアプリケーションと一緒に再配布したりするには、Microsoft .NET Framework SDK (または Visual Studio .NET) の正当なライセンスが必要です。Dotnetfx.exe の使用または配布の一切は、Microsoft .NET Framework SDK (または Visual Studio .NET) の使用許諾契約の条項による制約の対象となります。Microsoft .NET Framework SDK (または Visual Studio .NET) の正当なライセンスがないと、Dotnetfx.exe を使用または配布することはできません。Langpack.exe についても同様です。

目次

はじめに
.NET Framework 再配布可能パッケージの入手先
Dotnetfx.exe の配置シナリオ
ローカライズ バージョンの Dotnetfx.exe のインストール
構成の最小要件

はじめに

Microsoft® .NET Framework Version 1.1 には、再配布可能なインストーラが用意されています。このインストーラには、共通言語ランタイムと、.NET Framework アプリケーションの実行に必要な .NET Framework コンポーネントが含まれています。.NET Framework 再配布可能パッケージは、スタンドアロンの実行可能ファイル、Dotnetfx.exe として提供されています。.NET Framework を日本語化する、Langpack.exe があります。.NET Framework では、Dotnetfx.exe の再配布の権利を許諾する使用許諾契約が必要です。これまでに .NET Framework SDK Version 1.1 または Microsoft Visual Studio® .NET 2003 をインストールしている場合や、Web から Dotnetfx.exe をダウンロードしている場合は、既に Dotnetfx.exe の使用許諾契約書に同意しています。使用許諾契約書の条項については、「.NET Framework 1.1 使用許諾契約書」を参照してください。

Dotnetfx.exe は、コンピュータ上で手動で起動してインストールすることも、.NET Framework アプリケーションのセットアップ プログラムの一部として起動してインストールすることもできます。Dotnetfx.exe をインストールするには管理者権限が必要です。これまでに Microsoft Visual Studio .NET 2003 をインストールしている場合は、Dotnetfx.exe をインストールする必要はありません。

このホワイト ペーパーに加えて、「.NET Framework 1.1 配布ガイド」にも Dotnetfx.exe の配置に関する情報が記載されています。この Web サイトでは、Visual Studio .NET ユーザーのための配置シナリオを扱ったホワイト ペーパーなど、配置に関する詳しい情報を提供しています。

Dotnetfx.exe をインストールするには、最低限満たしていなければならない構成の要件があります。ソフトウェアおよびハードウェアの要件と推奨事項の詳細については、「構成の最小要件」を参照してください。

.NET Framework 再配布可能パッケージの入手先

再配布可能パッケージを入手するには、Dotnetfx.exe と Langpack.exe をダウンロードするか、Microsoft® Windows Update Web サイトにアクセスします。

この他、製品の CD または DVD から再配布可能パッケージを入手することもできます。Dotnetfx.exe は、.NET Framework SDK CD に含まれています (ルート ディレクトリ内の dotNETRedist ディレクトリ)。また、Microsoft® Visual Studio® .NET Prerequisites CD (\dotNetFramework ディレクトリ) および Microsoft Visual Studio® .NET DVD (\wcu\dotNetFramework ディレクトリ) にも含まれています。

これらの製品の注文方法については、MSDN の「.NET Framework の入手方法」のページを参照してください。

ユーザーがインターネットから .NET Framework をインストールできるようにする場合は、.NET Framework 再配布可能パッケージをポストするのではなく、ユーザーを Microsoft Windows Update Web サイトにアクセスするように指示してください。

Dotnetfx.exe の配置シナリオ

ここでは、.NET Framework SDK 1.1 ユーザーを対象に、.NET Framework 再配布可能パッケージ (Dotnetfx.exe および Langpack.exe) を再配布するための 3 つの配置シナリオを紹介します。1 つ目のシナリオでは、電子的なソフトウェア配布ツールを使用して配置します。2 つ目のシナリオでは、ネットワーク共有、イントラネット サイト、または Microsoft のWeb サイトから Dotnetfx.exe をダウンロードして手動でインストールします。3 つ目のシナリオでは、 Setup.exe Bootstrapper サンプルを使用して Dotnetfx.exe と .NET Framework アプリケーションの両方をインストールする単一のセットアップ プロジェクトを作成します。Dotnetfx.exe は重要なランタイム コンポーネントであるため、コンピュータに Dotnetfx.exe と Langpack.exe をインストールするには管理者権限が必要です。

電子的なソフトウェア配布ツールを使用した Dotnetfx.exe の配布

.NET Framework アプリケーションを配置する企業では、.NET Framework を必要とする各アプリケーションに含めるよりも、一度にすべてのユーザーのコンピュータに .NET Framework を配置する方が容易です。さまざまな電子的配布ツールを使用して、Dotnetfx.exe、Langpack.exe と、必要に応じて MDAC 2.6 以降をセキュリティ保護されたネットワーク経由で配置できます。Dotnetfx.exe の配布に使用するツールには、2 つの要件があります。

  1. ツールはリモート コンピュータ上でリモート インストールを実行できる必要があります。
  2. ツールは管理者権限を使用して実行できる必要があります。

次に、Microsoft Systems Management Server (SMS) と Microsoft Active Directory® を使用して、.NET Framework 再配布可能パッケージをネットワーク経由で配置する方法について説明します。

Systems Management Server を使用した .NET Framework の配置

Systems Management Server (SMS) を使用することにより、管理者権限を使ってネットワーク経由でソフトウェアを配置できます。ここでは、SMS を使用して、ネットワーク経由で Dotnetfx.exe と Langpack.exe の Windows インストーラ セットアップ パッケージを配置する具体的な手順について説明します。SMS の詳しい製品情報とドキュメントについては、「Systems Management Server ホームページ」と「Deploying Windows Installer Setup Packages with Systems Management Server 2.0」 (英語) を参照してください。

また、.NET Framework をコンピュータにインストールするには、最低限満たしていなければならない構成の要件があります。ソフトウェアおよびハードウェアの要件と推奨事項の詳細については、「構成の最小要件」を参照してください。

ネットワーク管理者は、Dotnetfx.exe と Langpack.exe をインストールするすべてのネットワーク コンピュータが最低限の構成要件を満たしていることを確認した後で、次の 5 つの作業と個々の手順を SMS サーバー上で実行する必要があります。これらの手順は、説明されている順序で実行する必要があります。

まず、.NET Framework を配置するために使用する Dotnetfx.exe と Langpack.exe ファイルを抽出します。

.NET Framework 配置に使用する Dotnetfx.exe ファイルを抽出するには

  1. ローカル コンピュータの C:\ ドライブのルート ディレクトリに Dotnetfx.exe をダウンロードします。
  2. コマンド プロンプトを開きます。
  3. ディレクトリを C:\ ドライブのルートに変更します。
  4. コマンド プロンプトで「mkdir dotnetfx」と入力して、Dotnetfx.exe のコピー先のディレクトリを作成します。
  5. コマンド プロンプトで「dotnetfx.exe /q /c:"msiexec /qb /a netfx.msi TARGETDIR=c:\dotnetfx"」と入力して、dotnetfx ディレクトリにファイルを抽出します。
  6. コマンド プロンプト ウィンドウを閉じます。
  7. Windows エクスプローラで C:\dotnetfx フォルダに移動し、ファイルが抽出されたことを確認します。
  8. dotnetfx フォルダとその内容のすべてを、配置に使用するサーバーに移動します。

Langpack.exe については、Dotnetfx.exe の手順 5 を次のコマンドに置き換えることで可能です。

「langpack.exe /q /c:”msiexec /qb /a langpack.msi TARGETDIR=c:\langpack”」

dotnetfx フォルダと langpack フォルダを配置に適した場所に移動した後、.NET Framework 用の Active Directory パッケージを作成します。

.NET Framework パッケージを作成するには

  1. SMS 管理コンソールを開きます。[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントします。次に、[Systems Management Server] をクリックします。

  2. [サイト データベース] ノードを展開し、サイト データベース ツリーの [パッケージ] ノードを右クリックします。

  3. [新規作成] をポイントし、[パッケージ] をクリックします。[パッケージ プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [パッケージ プロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、次の情報を入力します。

    名前 : .NET Framework
    バージョン : 1.1.4322
    発行者 : Microsoft
    言語 : Japanese

  5. [パッケージ プロパティ] ダイアログ ボックスの [データ ソース] タブをクリックします。

  6. [このパッケージはソース ファイルを含んでいます] チェック ボックスをオンにします。

  7. [常にソース ディレクトリからファイルを取得する] をクリックします。

  8. [設定] をクリックします。[ソース ディレクトリの設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

  9. [ソース ディレクトリの設定] ダイアログ ボックスの [サイト サーバーのローカル ドライブ]、または [ネットワーク パス (UNC 名)] をクリックします (この操作は配置可能プログラムの共有方法によって異なります)。

  10. [参照] をクリックします。[フォルダの参照] ダイアログ ボックスが表示されます。

  11. ファイルの抽出先となっている、C:\DotNetFx ディレクトリを選択するか、サーバーの位置 (\\<servername>\<foldername>) を指定します。

  12. [フォルダの参照] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。

  13. [ソース ディレクトリの設定] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。

  14. [パッケージ プロパティ] ダイアログ ボックスの [OK] をクリックします。

日本語 Lang Pack についても同様の設定を行います。フォルダは日本語 Lang Pack のフォルダを指定します。

次に、.NET Framework パッケージ用の .NET Framework プログラムを作成します。各 SMS パッケージには、最低 1 つの SMS プログラムが含まれています。このプログラムは、対象となる各コンピュータ上でパッケージの実行を制御するために実行されるコマンド ライン プログラムです。

.NET Framework パッケージのプログラムを作成するには

  1. [パッケージ] ノードの下にある [Microsoft .NET Framework <version#> Japanese] ノードを展開します。

  2. [プログラム] を右クリックし、[新規作成] をポイントして、[プログラム] をクリックします。[プログラム プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [プログラム プロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、次の情報を入力します。

    名前 : .NET Framework Program
    コマンド ライン : msiexec /i netfx.msi /q ARPSYSTEMCOMPONENT=1

    省略可能な引数 ARPNOREMOVE=1

  4. [プログラム プロパティ] ダイアログ ボックスで、[環境] タブをクリックします。

  5. [ユーザー入力を要求する] チェック ボックスをオフにします。

  6. [管理者権限で実行する] をクリックします。

  7. [OK] をクリックします。

日本語 Lang Pack についても同様の設定を行います。msi ファイルは日本語 Lang Pack のものを指定します。

次に、.NET Framework パッケージの配布ポイントを作成します。SMS 配布ポイントは、クライアント コンピュータがアクセスできるようにパッケージの ソース ファイルをコピーしておくサイト システム上の共有ディレクトリです。

.NET Framework 配布ポイントを作成するには

  1. [Microsoft .NET Framework <Version#> Japanese] ノードの下にある [配布ポイント] を右クリックします。
  2. [新規作成] を選択し、[配布ポイント] をクリックします。新規配布ポイント ウィザードが表示されます。
  3. [新規配布ポイント ウィザード] ダイアログ ボックスで、 [次へ] をクリックします。
  4. .NET Framework パッケージのコピー先となる配布ポイントを選択します。
  5. [完了] をクリックして配布を開始します。

最後に、.NET Framework プログラムの提供情報を作成します。提供情報では、クライアント コンピュータで利用可能なプログラム、提供情報を受信するコンピュータ、およびプログラムのインストール スケジュールを指定します。

.NET Framework 提供情報を作成するには

メモ スケジュールを設定してから、割り当てを作成することができます。これは、パッケージを対象コンピュータに配置する時期を設定するのに役立ちます。スケジュールを設定するには、[スケジュール] タブで現在の時刻の強制割り当てを作成します (または、後で行うようにスケジュール設定します)。

  1. サイト データベース ツリーの [提供情報] ノードを右クリックします。
  2. [新規作成] を選択し、[提供情報] をクリックします。[提供情報 プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
  3. [提供情報 プロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] タブで、次の情報を入力します。
    • [名前] ボックスに「.NET Framework 提供情報」と入力します。
    • [パッケージ] ボックスの一覧で [Microsoft .NET Framework <version#> Japanese] をクリックします。
    • [プログラム] ボックスの一覧で [.NET Framework Program] をクリックします。
  4. [参照] をクリックし、.NET Framework の配置先となる適切なコンピュータのコレクションを選択します。
  5. [OK] をクリックします。

Active Directory を使用した .NET Framework の配置

Active Directory を使用することにより、管理者権限を使ってネットワーク経由でソフトウェアを配置できます。ここでは、Active Directory を使用して、ネットワーク経由で Dotnetfx.exe の Windows インストーラ セットアップ パッケージを配置するための具体的な操作手順について説明します。Active Directory のその他の製品情報およびドキュメントについては、Active Directory Home Page (英語) を参照してください。

管理者権限で .NET Framework 再配布可能パッケージ (Dotnetfx.exe) を配置するには、Dotnetfx.exe ファイルから Windows インストーラ ファイル (netfx.msi) を抽出する必要があります。Netfx.msi は、.NET Framework の配置に使用するファイルです。日本語 Lang Pack についても同様に Windows インストーラ ファイル (langpack.msi) を抽出します。

Windows インストーラ セットアップ パッケージを Active Directory クライアント コンピュータにインストールする前に、クライアント コンピュータに Windows インストーラ インストール サービスをインストールしておく必要があります。ここで説明する操作手順では、Dotnetfx.exe を配置する前に、すべてのクライアント コンピュータに Windows インストーラ 2.0 がインストールされていることを前提としています。Windows インストーラ 2.0 は Microsoft Download Center からダウンロードできます。このインストーラのファイルは Active Directory を使用して配置するようにデザインされていません。このインストーラのファイルは、各コンピュータに個別にインストールするか、Systems Management Server を使用して電子的にインストールする必要があります。

また、.NET Framework をコンピュータにインストールするには、最低限満たしていなければならない構成の要件があります。ソフトウェアおよびハードウェアの要件と推奨事項の詳細については、「構成の最小要件」を参照してください。

ネットワーク管理者は、Dotnetfx.exe と Langpack.exe をインストールするすべてのネットワーク コンピュータが最低限の構成要件を満たしていることを確認した後で、次の作業と個々の手順を、説明されている順序で実行します。

まず、.NET Framework を配置するために使用する Dotnetfx.exe と Langpack.exe ファイルを抽出します。

.NET Framework 配置に使用する Dotnetfx.exe ファイルを抽出するには

  1. ローカル コンピュータの C:\ ドライブのルート ディレクトリに Dotnetfx.exe をダウンロードします。
  2. コマンド プロンプトを開きます。
  3. ディレクトリを C:\ ドライブのルートに変更します。
  4. コマンド プロンプトで「mkdir dotnetfx」と入力して、Dotnetfx.exe のコピー先のディレクトリを作成します。
  5. コマンド プロンプトで「dotnetfx.exe /q /c:"msiexec /qb /a netfx.msi TARGETDIR=c:\dotnetfx"」と入力して、dotnetfx ディレクトリにファイルを抽出します。
  6. コマンド プロンプト ウィンドウを閉じます。
  7. Windows エクスプローラで C:\dotnetfx フォルダに移動し、ファイルが抽出されたことを確認します。
  8. dotnetfx フォルダとその内容のすべてを、配置に使用するサーバーに移動します。

Langpack.exe については、Dotnetfx.exe の手順 5 を次のコマンドに置き換えることで可能です。

「langpack.exe /q /c:"msiexec /qb /a langpack.msi TARGETDIR=c:\langpack"」

dotnetfx フォルダと langpack フォルダを配置に適した場所に移動した後、.NET Framework 用の Active Directory パッケージを作成します。

Active Directory で .NET Framework パッケージを作成するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントします。[Active Directory ユーザーとコンピュータ] をクリックします。Active Directory ユーザーとコンピュータ ツリーが表示されます。

  2. ツリーの最上位にある[ドメイン] ノードを右クリックします。ショートカット メニューの [プロパティ] をクリックします。[プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [グループ ポリシー] タブをクリックします。

  4. [編集] をクリックします。ウィンドウに Default Domain Policy ツリーが表示されます。

  5. ソフトウェアを割り当てる方法を選択する場合、2 つの方法があります。グループ ポリシーのコンピュータの構成ノードを選択して、コンピュータにログオンしているユーザーに関係なく、コンピュータに適用されるポリシーを設定できます。または、グループ ポリシーのユーザーの構成ノードを選択して、ログオンしているコンピュータに関係なく、ユーザーに適用されるポリシーを設定できます。ここで説明する例では、[ユーザーの構成] ノードをクリックして展開します。[ユーザーの構成] ノードの下にある [ソフトウェアの設定] フォルダを展開します。

    メモ Active Directory サーバー上の共有の場所にマップされていることを確認してください。共有の場所にマップされていない場合は、インストール用のパッケージを作成できません。

  6. [ソフトウェア インストール] を右クリックします。ショートカット メニューの [新規作成] をポイントし、[パッケージ] をクリックします。

  7. パッケージの Windows インストーラ ファイル (.msi) へのパスを指定するためのダイアログ ボックスが表示されます。dotnetfx フォルダのコピー先の場所を参照し、netfx.msi ファイルをクリックします。

  8. [公開または割り当て時の詳細設定] 項目を選択し、[OK] をクリックします。

  9. ソフトウェアの自動インストールまたは発行のいずれかを選択できるウィンドウが表示されます。[自動インストール] をクリックすると、ドメイン内の各コンピュータにソフトウェアが自動的にインストールされます。[発行] をクリックすると、ソフトウェアは利用可能な製品の一覧に追加されますが、ユーザーがこのソフトウェアのインストールを選択するまではインストールされません。必要な項目をすべて変更したら、[OK] をクリックします。

  10. Active Directory ユーザーとコンピュータ コンソールを終了します。

日本語 Lang Pack についても同様に msi ファイルを指定します。

別の方法として、グループ ポリシーのユーザーの構成ノードを選択し、ログオンしているコンピュータに関係なくユーザーに適用されるポリシーを設定する場合は、次の手順に従います。

  1. [ソフトウェア インストール] を右クリックします。ショートカット メニューの [新規作成] をポイントし、[パッケージ] をクリックします。
  2. パッケージの Windows インストーラ ファイル (.msi) へのパスを指定するためのダイアログ ボックスが表示されます。dotnetfx フォルダのコピー先の場所を参照し、netfx.msi ファイルをクリックします。
  3. [公開または割り当て時の詳細設定] 項目を選択し、[OK] をクリックします。
  4. ソフトウェアの自動インストールか公開のいずれかを選択できるウィンドウが表示されます。[自動インストール] をクリックすると、ドメイン内の各コンピュータにソフトウェアが自動的にインストールされます。[発行] をクリックすると、ソフトウェアは利用可能な製品の一覧に追加されますが、ユーザーがこのソフトウェアのインストールを選択するまではインストールされません。必要な項目をすべて変更したら、[OK] をクリックします。
  5. Active Directory ユーザーとコンピュータ コンソールを終了します。

日本語 Lang Pack についても同様に msi ファイルを指定します。

Active Directory で .NET Framework パッケージのセットアップを完了したら、パッケージをインストールできるかを確認します。

グループ ポリシーによる高い権限の設定

.NET Framework パッケージは、多くのパッケージと同様に、コンピュータのローカル管理者だけがパッケージをインストールできるため、コンピュータごとにパッケージをアドバタイズするにはグループ ポリシーで高い権限を使用する必要があります。

管理者は、ユーザー単位、コンピュータ単位、またはユーザーのグループ単位でポリシーを作成することができます。特別なポリシー プロファイルの作成方法の詳細については、システム ポリシー エディタ のヘルプを参照してください。また、ポリシーの構成に関する詳細については、グループ ポリシー スナップインのヘルプを参照してください。

.NET Framework の配置のためにこのポリシーを設定するには、次の手順に従います。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントして [管理ツール] をポイントします。次に、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで、ポリシーを設定するドメインまたは組織単位 (OU) を右クリックします。

  3. [プロパティ] をクリックして、[グループ ポリシー] タブをクリックします。

  4. [グループ ポリシー オブジェクトのリンク] ボックスのグループ ポリシー オブジェクトを選択し、[編集] をクリックします。

  5. コンピュータの構成\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\Windows インストーラ フォルダを開きます。

  6. 詳細ペインの [常にシステム特権でインストールする] をダブルクリックします。

  7. [常にシステム特権でインストールするのプロパティ] ダイアログ ボックスで、このポリシーを有効にし、設定を有効にするチェック ボックスをオンにして、[OK] をクリックします。

  8. ユーザーの構成\管理用テンプレート\Windows コンポーネント\Windows インストーラ フォルダを開き、手順 6 と 7 を繰り返します。

    システム ポリシー エディタ と Windows インストーラのポリシーを使用して、常にシステム特権でインストールするというポリシーを設定することができます。

パッケージをコンピュータに割り当てる準備ができているかどうかの確認

グループ ポリシーで .NET Framework パッケージのセットアップを完了したら、パッケージをインストールできるかを確認します。次に、管理者が Active Directory 内に新規作成したパッケージの設定を変更する必要がある場合の方法について説明します。

[全般] タブ

.NET Framework パッケージを割り当てると、[全般] タブでパッケージについての関連情報が自動的に表示されます。

[展開] タブ

[展開] タブでは、.NET Framework の公開か割り当てのいずれかを指定できます。管理者が [コンピュータの構成] ノードの下にあるスナップインを開いている場合は、[公開] は使用できません。

[展開オプション] で、.NET Framework をユーザーのコンピュータにインストールする時期と方法を指定するチェック ボックスをオンにします。次のいずれかを選択できます。

  • ユーザーが .NET Framework アプリケーションに関連付けられたファイルを開くときに .NET Framework を自動的にインストールします。既定では、この設定が有効になっています。
  • その他のオプションの詳細については、グループ ポリシーのヘルプを確認してください。

インストールのユーザー インターフェイス オプションでは、インストール プロセスで、ユーザーに対し .NET Framework セットアップの表示をどの程度行うかを指定できます。推奨される設定 (既定の設定) は "基本" です。この設定では、インストール画面は表示されず、ユーザーのやり取りは不要です (基本設定は /qb- コマンドライン オプションに対応します)。

その他の配置オプションを設定する場合は、[詳細設定] をクリックします。[詳細展開オプション] ダイアログ ボックスでは、次のオプションを選択できます。

  • インストーラ のインストール言語が Windows 2000 または Windows Server 2003 のインストール言語と異なっている場合でも、インストーラ を Windows 2000 または Windows Server 2003 にインストールするよう指定します。
  • グループ ポリシー ソフトウェアのインストールとメンテナンスを通じてインストーラを配置する場合、アンマネージ インストーラを削除します。

[アップグレード] タブ

既に.NET Framework をインストールしている場合は、[アップグレード] タブを使用して製品の新しいバージョンを配置できます。

[カテゴリ] タブ

.NET Framework をカテゴリと関連付けることにより、発行する場合に [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] で .NET Framework を表示させることができます。

[変更] タブ

[変更] タブは、.NET Framework (存在する場合) にトランスフォーム (.mst file) を適用する場合に使用します。[追加] をクリックし、トランスフォームを選択します。次に、[開く] をクリックして、このトランスフォームを [変更] タブに追加します。

複数のトランスフォームを追加できますが、指定した .NET Framework のインストールに適用できるトランスフォームは 1 つだけです。トランスフォームは.NET Framework を割り当てるときにだけ適用できます。

[セキュリティ] タブ

[セキュリティ] タブでは、標準的な Windows ベースのセキュリティ オプションが表示されます。.NET Framework の配置は、ACL (アクセス制御リスト) を通じてグループ ポリシー ソフトウェアのインストール設定をフィルタ処理することにより微調整することができます。

Active Directory パッケージを確認するには

  1. ドメインを構成する任意のコンピュータにログオンします。[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をポイントします。次に、[プログラムの追加と削除] をクリックします。
  2. [プログラムの追加] をクリックします。利用可能なソフトウェアの一覧に .NET Framework インストール パッケージが表示されます。
  3. 利用可能なソフトウェアの一覧に .NET Framework インストール パッケージが表示されない場合は、Active Directory でパッケージが正しく構成されていません。Active Directory ユーザーとコンピュータ コンソールに戻り、パッケージをダブルクリックして再構成します。

ネットワーク管理者が Active Directory で .NET Framework パッケージを作成するときに公開を選択した場合、パッケージは、ドメイン内のコンピュータが利用できるソフトウェアの一覧に追加されます。ユーザーは、クライアント コンピュータ上で、次の手順に従ってパッケージをインストールできます。

.NET Framework パッケージをインストールするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をポイントします。次に、[プログラムの追加と削除] をクリックします。

  2. [プログラムの追加] をクリックします。

  3. 利用可能なソフトウェアの一覧で、.NET Framework パッケージを選択し、[追加] をクリックします。これにより、Microsoft .NET Framework セットアップが起動されます。

    メモ Microsoft .NET Framework セットアップを起動する前に、クライアント コンピュータに Windows インストーラ 2.0 がインストールされている必要があります。Windows インストーラ 2.0 がインストールされていない場合、セットアップは失敗します。

  4. [.NET Framework 1.1 セットアップ] ウィンドウが表示されたら、[次へ] をクリックします。

  5. インストールを続行するには、[同意する] をクリックし、[次へ] をクリックします。ファイルのコピーが開始され、システムが更新されます。

  6. インストールが完了すると、ダイアログ ボックスが表示されます。[OK] をクリックします。

メモ .NET Framework パッケージを正しくアンインストールするために、アンインストールする場合も Windows のプログラムの追加と削除を使用してください。

ネットワーク共有またはイントラネット サイトからの手動での Dotnetfx.exe のインストール

ユーザーに対し、ネットワーク共有上または企業のイントラネット サイトにある Dotnetfx.exe と Langpack.exe のダウンロード場所を示すことができます。ユーザーは、.NET Framework アプリケーションを配置して実行するコンピュータ上で、Dotnetfx.exe と Langpack.exe を実行およびインストールできます。Dotnetfx.exe と Langpack.exe をインストールするには、コンピュータの管理者権限が必要です。

また、データ アクセスを含むアプリケーション用に、MDAC 2.6 以降もインストールされていることを推奨しています。MDAC は MSDN の Data Access Downloads からダウンロードできます。

Microsoft Web サイトからの手動での Dotnetfx.exe のインストール

ユーザーに対し、Microsoft Download Center にある Dotnetfx.exe と Langpack.exe のダウンロード場所、または Microsoft Windows Update Web サイト上の場所を示すことができます。ユーザーは、.NET Framework アプリケーションを配置して実行するコンピュータ上で、Dotnetfx.exe と Langpack.exe を実行およびインストールできます。Dotnetfx.exe と Langpack.exe をインストールするには、コンピュータの管理者権限が必要です。

また、.NET Framework を使用するには、データ アクセスを含むアプリケーション用に MDAC 2.6 以降もインストールされている必要があります。MDAC は MSDN の Data Access Downloads からダウンロードすることができます。

サイレント インストールでは、すべてのユーザー インターフェイス、および Dotnetfx.exe と Dotnetfx.exe 内に含まれている Install.exe から返されるエラー メッセージが表示されません。/q:a オプションと /q オプションを指定してサイレント インストールを行うことにより、ユーザーのインストール作業を標準化できます。/l オプションを指定すると、%temp% ディレクトリにセットアップ ログ ファイル netfx.log が作成され、そこにすべてのエラーログが記録されます。Langpack.exe についても同様です。

.NET Framework アプリケーションと Dotnetfx.exe をインストールするための単一のセットアップ プロジェクトの作成

Setup.exe Bootstrapper サンプルの目的は、起動時に、必要に応じて .NET Framework 再配布可能パッケージの Dotnetfx.exe をインストールし、.NET Framework アプリケーションをインストールする単一のセットアップ プログラムの作成方法を示すことです。このサンプルは、Dotnetfx.exe と、.NET Framework アプリケーションの Microsoft Windows インストーラベースのセットアップ プログラム (.msi ファイル) をブートします。このサンプルは、.NET Framework がインストールされていないコンピュータで実行できるように、アンマネージ コードで記述されています。プリコンパイル済みバージョンの Setup.exe サンプルをダウンロードできます。

.NET Framework では、データ アクセスを含むアプリケーションを利用する場合、MDAC 2.6 以降がインストールされている必要があります。Microsoft では、MDAC_typ.exe というスタンドアロンの実行可能ファイルを提供しています。このファイルを実行することによって、MDAC をインストールできます。このファイルは MSDN の Data Access Downloads からダウンロードできます。データ アクセスを含む .NET Framework アプリケーションでは、レジストリ キー HKLM\SOFTWARE\Microsoft\DataAccess が存在し、FullInstallVer の値が 2.6 以降である場合に、Setup.exe Bootstrapper サンプルを拡張して、MDAC_typ.exe をサイレント インストールすることができます。「Windows インストーラ パッケージを使用して DCOM と MDAC をインストールする」では、MDAC のインストールを Microsoft インストーラ (.msi file) パッケージとカプセル化したサンプル実行可能ファイルをダウンロードできます。

Setup.exe Bootstrapper サンプルは、以下のアクションを実行します。

  1. バージョン 1.1 の .NET Framework が対象のコンピュータにインストールされているかどうかをチェックします。
  2. 指定されたバージョンがインストールされていない場合は、Dotnetfx.exe のインストールを開始し、必要に応じて、Windows インストーラ 2.0 にアップグレードします。コンピュータの再起動が必要な場合があります。
  3. .NET Framework Version 1.1 に指定されたいずれかの Language Pack がインストールされているかどうかをチェックします。
  4. 指定された Language Pack がインストールされていない場合は、必要な Language Pack のインストールを開始します。
  5. .NET Framework ホスト アプリケーションをインストールします。コンピュータの再起動が必要な場合は、ホスト アプリケーションのインストールが終了するまで、再起動は行われません。

メモ Setup.exe Bootstrapper サンプルは、一般的なエラー コードをチェックしません。Setup.exe Bootstrapper は、必要に応じて、.NET Framework Version 1.1 のセットアップを開始し、settings.ini ファイルによって決定される Language Pack を組み込むだけです。インストールはすべてフル表示モードの UI で行われ、.NET Framework Version 1.1 のセットアップまたは Language Pack のセットアップで発生したエラーや問題点はすべてユーザーに表示されます。

.NET Framework Version 1.1 がインストールされているかどうかの検出

Setup.exe Bootstrapper サンプルは、セットアップ プログラムに、.NET Framework がインストールされているかどうかを確認するためのコードを含める方法を示しています。

メモ 同じレジストリ キーが、言語に関係なくすべてのバージョンの Dotnetfx.exe に対してチェックされます。したがって、特定の言語でダイアログを表示する場合は、対応するバージョンの Dotnetfx.exe を使用する必要があります。使用する Dotnetfx.exe のバージョンを決める場合に、settings.ini ファイルを変更する必要はありません。

Setup.exe bootstrapper サンプルでは、次のレジストリ キーを使用して .NET Framework Version 1.1 を検出します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322

さらに、エントリの値が存在するかどうかを確認します。

Install (DWORD value = 1)

レジストリ キーを使用して、.NET Framework Version 1.1 Language Pack が .NET Framework Registry Locations table から検出されます。

アプリケーションの MSI セットアップの呼び出しおよびアプリケーションのインストール完了前の再起動の抑制

ホスト アプリケーションの MSI セットアップ myapp.msi を呼び出すコマンドを次に示します。REBOOT=ReallySuppress オプションは、myapp のインストールが完了するまでコンピュータを再起動しません。

msiexec /i myapp.msi REBOOT=ReallySuppress

Setup.exe Bootstrapper サンプルでは、ホスト アプリケーション myapp, or dotnetfx.exe によって生成されたエラー コードをチェックする必要がありません。なぜなら、このインストールはサイレント インストールではなく、すべてのエラーは Windows インストーラ ユーザー インターフェイスでユーザーに表示されるからです。

Settings.ini ファイルの作成

Setup.exe Bootstrapper サンプルでは、外部ファイル Settings.ini を使用して、次の情報を特定します。

  • Dotnetfx.exe およびホスト アプリケーションの場所
  • インストールされている Language Pack
  • Setup.exe のダイアログ ボックスで使用するカスタム文字列

settings.ini の既定の場所は、Setup.exe が格納されているフォルダです。Setup.exe Bootstrapper サンプルに付属している settings.ini ファイルをコピーし、必要に応じて settings.ini ファイルを編集してアプリケーションに対する適切な値を指定できます。

Dotnetfx.exe およびホスト アプリケーションの場所の指定

Setup.exe Bootstrapper サンプルでは、Dotnetfx.exe とホストの .NET Framework アプリケーションが、Setup.exe を基準とした既知の位置に置かれている必要があります。Setup.exe Bootstrapper では、Setup.exe Bootstrapper が格納されているディレクトリに Dotnetfx.exe が存在することを前提としています。

Setup.exe が格納されている場所から相対的なさまざまな場所にある .NET Framework ホスト アプリケーション用の Windows インストーラ パッケージ (.msi file) と Dotnetfx.exe の場所を指定する方法を示す settings.ini ファイルの例をいくつか示します。

Setup.exe と同じフォルダにある .NET Framework アプリケーション用の Windows インストーラ パッケージ mySetup.msiDotnetfx.exe の場所を指定する settings.ini ファイルの例を次に示します。

[Bootstrap]
Msi=mySetup.msi
ProductName= My Application 
DialogText=
CaptionText=My Application
ErrorCaptionText= My Application Error
FxInstallerPath=c:\myProjectFolder\

Setup.exe とは別のネットワーク共有上にある、.NET Framework アプリケーション用の Windows インストーラ パッケージ mySetup.msiDotnetfx.exe の場所を指定する settings.ini ファイルの例を次に示します。

[Bootstrap]
Msi=\\myNetworkShare\myProjectFolder\mySetup.msi
ProductName=My Application
'DialogText=
CaptionText=My Application
ErrorCaptionText= My Application Error
FxInstallerPath=\\myNetworkShare\myProjectFolder\

Setup.exe が格納されているコンピュータ上の別のフォルダにある、.NET Framework アプリケーション用の Windows インストーラ パッケージ mySetup.msiDotnetfx.exe の場所を指定する settings.ini ファイルの例を次に示します。

[Bootstrap]
Msi=c:\myInstallerFiles\mySetup.msi
ProductName= My Application 
'DialogText=
CaptionText=My Application
ErrorCaptionText= My Application Error
FxInstallerPath=c:\myExecutables\

Setup.exe が格納されている CD 上の別のフォルダにある、.NET Framework アプリケーション用の Windows インストーラ パッケージ mySetup.msiDotnetfx.exe の場所を指定する settings.ini ファイルの例を次に示します。

[Bootstrap]
Msi=myInstallerFiles\mySetup.msi
ProductName= My Application 
'DialogText=
CaptionText=My Application
ErrorCaptionText= My Application Error
FxInstallerPath=myExecutables\

インストールする Language Pack の指定

.NET Framework Version 1.1 と Language Pack をインストールする場合は、settings.ini ファイルの "LangPacks" セクションにそのことを指定する必要があります。インストールする言語は、ロケール ID 番号 (LCID) をリストに加えることで指定できます。

LCID を選択して指定すると共に、Dotnetfx.exe を配置したディレクトリ内に、settings.ini ファイルに指定した LCID と同じ名前のフォルダも作成する必要があります。たとえば、" LangPacks" セクションに LCID 1041 を指定して日本語の Language Pack をインストールする場合は、Dotnetfx.exe と同じディレクトリ内に 1041 という名前のフォルダも作成する必要があります。同じ Settings.ini ファイルを使用して複数の Language Pack をインストールすることができます。

表 1 は、Settings.ini ファイルに指定できる言語バージョンおよび LCID を示しています。

表 1. Settings.ini ファイルに指定可能な言語バージョンと LCID

言語 LCID
簡体字中国語 2052
繁体字中国語 1028
チェコ語 1029
デンマーク語 1030
オランダ語 1043
フィンランド語 1035
フランス語 1036
ドイツ語 1031
ギリシャ語 1032
ハンガリー語 1038
イタリア語 1040
日本語 1041
韓国語 1042
ノルウェー語 1044
ポーランド語 1045
ポルトガル語 (ブラジル) 1046
ポルトガル語 (ポルトガル) 2070
ロシア語 1049
スペイン語 3082
スウェーデン語 1053
トルコ語 1055

サンプルに付属している settings.ini ファイルでは、すべての Language Pack がサポートされており、対応する LCID が "LangPacks" セクションに表示されています。Language Pack を 1 つだけインストールしたい場合は、選択した LCID 以外の文字をすべて削除し、必要な LCID だけを表示します。

Setup.exe にフランス語の Language Pack をチェックするよう指示する settings.ini ファイルの例を次に示します。

[Bootstrap]
Msi=mySetup.msi
ProductName= My Application 
'DialogText=
CaptionText=My Application
ErrorCaptionText= My Application Error
FxInstallerPath=c:\myProjectFolder\
[LangPacks]
1036

Setup.exe のダイアログ ボックスの文字列のカスタマイズ

settings.ini ファイルの次の変数を編集して、Setup.exe のダイアログ ボックスに表示される文字列をカスタマイズできます。

  • ProductName
    Setup.exe によってインストールされる .NET Framework アプリケーションの名前を指定します。指定した製品名は、Setup.exe の起動後に表示されるダイアログ ボックス内のテキストをカスタマイズするために使用されます。たとえば、ProductName として My Application を指定した場合、ダイアログ ボックスには "To start My Application Setup, click OK. To quit without installing, click Cancel." などのテキストが表示されます。

    CaptionText 変数をカスタマイズしない場合でも、ProductName を使用して Setup.exe の起動後に表示されるダイアログ ボックスのタイトル バーをカスタマイズできます。たとえば、ProductName として My Application を指定した場合、タイトル バーには "My Application Setup" が表示されます。ProductName と CaptionText の両方をカスタマイズした場合、このダイアログ ボックスのタイトル バーのカスタマイズには CaptionText が使用されます。

    ProductName は、アプリケーションのインストールが完了したときに表示される、正常終了を示すダイアログ ボックスのタイトル バーをカスタマイズする場合にも使用されます。ProductName をカスタマイズしない場合は、既定のテキスト "Application Setup" が表示されます。

  • DialogText
    Setup.exe の起動後に表示されるダイアログ ボックスに表示するカスタム テキストを指定します。DialogText をカスタマイズしない場合は、既定のテキスト "To start Application Setup, click OK. To quit without installing, click Cancel" が表示されます。

  • CaptionText
    Setup.exe の起動後に表示されるダイアログ ボックスのタイトル バーに表示するカスタム テキストを指定します。CaptionText をカスタマイズしない場合は、ProductName が表示されます。ProductName をカスタマイズしない場合は、既定のテキスト "Application Setup" が表示されます。

  • ErrorCaptionText
    Setup.exe のエラー ダイアログ ボックスのタイトル バーに表示するカスタム テキストを指定します。ErrorCaptionText をカスタマイズしない場合は、既定のテキスト "Application Setup Error" が表示されます。

セットアップ プログラムの Readme ファイルの作成

セットアップ プログラムと共に、セットアップ プログラムを正常に実行するためのコンピュータの構成の最小要件を示す Readme ファイルを配布することをお勧めします。インストールの最小の要件として、Explorer 5.01 以降がインストールされた Microsoft Windows 98 以降を指定します。また、MDAC 2.6 以降についても、インストールのために必須ではないが、データ アクセスを含んでいる .NET Framework アプリケーションには必要であることを記載するべきです。Dotnetfx.exe をインストールするには、最低限満たしていなければならない構成の要件があります。詳細については、「構成の最小要件」を参照してください。

Dotnetfx.exe と Language Pack のサイレント インストールの開始

次のコマンドを実行すると、Dotnetfx.exe サイレント インストールが開始されます。

dotnetfx.exe /q:a /c:"install /l /q"

次のコマンドを実行すると、Langpack.exe (任意の Language Pack) のサイレント インストールが開始されます。

LangPack.exe /q:a /c:"inst /l /q"

前提条件としてのセットアップ パッケージによる .NET Framework、Visual J# .NET 再配布可能パッケージ、または Language Pack のインストールが正常に行われたかどうかの確認方法

.NET Framework、Visual J# .NET 再配布可能パッケージ、または Language Pack のセットアップの成否を判別するには、いくつかの方法があります。推奨されるアルゴリズムは、セットアップ パッケージからのリターン コードをチェックすることと、コンピュータ上に製品固有のレジストリ キーが存在するかどうかを確認することを組み合わせた方法 (詳細については以下を参照) です。この方法を利用すると、リターン コードや、コンピュータ上のどこにも属さないレジストリ キーを誤解することを防ぐことができると同時に、リターン コードを検索するためにログ ファイルを解析する必要もなくなります。

セットアップ プロセスからのリターン コードの取得

CreateProcess または同様の API を使用して .NET Framework または Visual J# .NET 再配布可能パッケージのセットアップが開始されると、セットアップの完了まで待機した後、リターン コードをチェックしてセットアップの成否を判別することができます。

リターン コード 0 は、.NET Framework または Visual J# .NET 再配布可能パッケージのセットアップが成功したことを示しています。リターン コード 3010 は、セットアップが成功し、再起動が必要なことを示しています。呼び出し元アプリケーションを再起動してから作業を続行する必要があります。その他のリターン コードは、セットアップ中になんらかのエラーが発生したことを示しています。

セットアップによって作成されたバージョン固有のレジストリ キーのチェック

セットアップでは、.NET Framework Version 1.1 と Visual J# .NET 1.1 再配布可能パッケージ をはじめとして、集中的に管理されるレジストリ ハイブが作成され、コンピュータ上にインストールされた .NET Framework や Visual J# .NET 再配布可能パッケージのバージョンに関する情報を示します。

表 2 は、個々の製品と、指定したコンピュータ上に各製品がインストールされているかどうかを確認するために使用されるレジストリの値を示しています。

表 2. .NET Framework のレジストリの場所

製品 レジストリの値
.NET Framework Version 1.1 Redistributable HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322
Chinese (Simplified) Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\2052

Install (DWORD value = 1)

Chinese (Traditional) Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1028

Install (DWORD value = 1)

Czech Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1029

Install (DWORD value = 1)

Danish Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1030

Install (DWORD value = 1)

Dutch Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1043

Install (DWORD value = 1)

Finnish Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1035

Install (DWORD value = 1)

French Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1036

Install (DWORD value = 1)

German Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1031

Install (DWORD value = 1)

Greek Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1032

Install (DWORD value = 1)

Italian Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1040

Install (DWORD value = 1)

Japanese Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1041

Install (DWORD value = 1)

Korean Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1042

Install (DWORD value = 1)

Norwegian Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1044

Install (DWORD value = 1)

Polish Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1045

Install (DWORD value = 1)

Portuguese (Brazilian) Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1046

Install (DWORD value = 1)

Portuguese (Portugal) Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\2070

Install (DWORD value = 1)

Russian Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1049

Install (DWORD value = 1)

Spanish Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\3082

Install (DWORD value = 1)

Swedish Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1053

Install (DWORD value = 1)

Turkish Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v1.1.4322\1055

Install (DWORD value = 1)

表 3. J# .NET のレジストリの場所

製品 レジストリの値
J# .NET Version 1.1 Redistributable HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322
J# .NET Chinese (Simplified) Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\2052

Install (DWORD value = 1)

J# .NET Chinese (Traditional) Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\1028

Install (DWORD value = 1)

J# .NET French Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\1036

Install (DWORD value = 1)

J# .NET German Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\1031

Install (DWORD value = 1)

J# .NET Italian Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\1040

Install (DWORD value = 1)

J# .NET Japanese Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\1041

Install (DWORD value = 1)

J# .NET Korean Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\1042

Install (DWORD value = 1)

J# .NET Spanish Language Pack HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Visual JSharp Setup\Redist\v1.1.4322\3082

Install (DWORD value = 1)

メモ 表 3 では、キー名の "LCID" セクションが該当の Language Pack の言語コードである 4 桁の数字を表しています。たとえば、英語の言語コードは 1033 であり、日本語の言語コードは 1041 です。

ラッパーの Install.exe または Inst.exe によって作成されたログ ファイルの解析

ログ ファイルは、実行可能な再配布可能セットアップ ファイルを使用して .NET Framework または Visual J# .NET 再配布可能パッケージがインストールされると必ず作成されます。表 4 は、各製品と対応するログ ファイル名を示しています。

表 4. 製品と対応するログ ファイル名

製品 実行可能ファイル名 ログ ファイル名
.NET Framework Dotnetfx.exe Dotnetfx.log
.NET Framework Language Pack Langpack.exe Langpacksetup.log
J# Redistributable Package Vjredist.exe Jsredistsetup.log
J# Redistributable Package Language Pack Vjredist-LP.exe Jsredistsetup.log

上記の各ログ ファイルは、対応するセットアップが完了すると、現在のログイン ユーザーの %temp% ディレクトリ内に作成されます。Windows インストーラからとラッパー自体からのリターン コードを示す、ログ ファイルのエントリを次に示します。

[MsiInstallProduct]
ReturnCode=0

[Install.exe]
ReturnCode=0

これらのリターン コードは両方とも、GetPrivateProfileString API コールを使用するとログ ファイルから解析されます。

リターン コード 0 は、.NET Framework または Visual J# .NET 再配布可能パッケージのセットアップが成功したことを示しています。リターン コード 3010 は、セットアップが成功し、再起動が必要なことを示しています。呼び出し元アプリケーションを再起動してから作業を続行する必要があります。その他のリターン コードは、セットアップ中になんらかのエラーが発生したことを示しています。

詳細なログが得られるスイッチをセットアップ パッケージに渡して作成されたログ ファイルの解析

NET Framework、Visual J# .NET 再配布可能パッケージ、または Language Pack のインストールを開始する場合は、必ず /l スイッチを渡して詳細なログが記録されるようにします。ログ ファイルは、既定では、セットアップ パッケージよって %temp% ディレクトリに作成されます。詳細なログによりあらゆるトラブルのより詳細なデバッグが可能になり、ユーザーは詳細なログ ファイルを作成するために、レジストリ キーを設定しログ記録を有効にしてセットアップを再実行し、トラブルを再度発生させる必要がなくなります。表 5 は、詳細なログを有効にするコマンド ライン スイッチと、セットアップで作成されるログ ファイルの場所を示しています。詳細なログを記録してもインストールにかかる時間はほとんど変わらないため、/l スイッチを使用することでユーザーがパフォーマンスの低下を意識することはありません。

表 5. 製品、コマンド ライン構文、および詳細ログ ファイルの既定の場所

製品 コマンド ライン構文 ログ ファイルの場所
.NET Framework dotnetfx.exe /c:"install.exe /l" %temp%\netfx.log
.NET Framework Language Pack langpack.exe /c:"inst.exe /l" %temp%\langpackmsi.log
J# Redistributable Package vjredist.exe /c:"inst.exe /l" %temp%\jsredistmsi.log
J# Redistributable Package Language Pack Vjredist-LP.exe /c:"inst.exe /l" %temp%\jsredistmsi.log

メモ ログ ファイルの場所は、/l スイッチの後ろに Install.exe または Inst.exe への絶対パスを指定することにより制御できます。上記の表には、パスが指定されない場合の既定の場所が示されています。

Windows インストーラからのリターン コードを示す、Netfx.log のエントリの例を次に示します。

MSI (c) (90:9C):MainEngineThread is returning 0

リターン コード 0 は、.NET Framework または Visual J# .NET 再配布可能パッケージのセットアップが成功したことを示しています。リターン コード 3010 は、セットアップが成功し、再起動が必要なことを示しています。呼び出し元アプリケーションを再起動してから作業を続行する必要があります。その他のリターン コードは、セットアップ中になんらかのエラーが発生したことを示しています。

Windows インストーラの API コールを使用してコンピュータに .NET Framework がインストールされているかを検証

Windows インストーラの API MsiQueryProductState (英語) にセットアップ パッケージの製品コード (製品の MSI ファイルのプロパティ テーブルに示されている) を渡すことにより、製品がコンピュータにインストールされているかどうかを判別することができます。

メモ この方法は、Windows Server 2003 上にインストールされる .NET Framework Version 1.1 には使用できません。これは、Windows Server 2003 では、.NET Framework Version 1.1 は OS自体によってインストールされるため、Windows インストーラによってインストールされる製品としては登録されていないからです。

ローカライズ バージョンの Dotnetfx.exe のインストール

.NET Framework Version Version 1.1 再配布可能パッケージ (Dotnetfx.exe) には 22 の言語バージョンがあります。すべてのバージョンの Dotnetfx.exe はプログラム的には同一であり、22 のバージョン間で異なるのは、インストール時に表示されるユーザー インターフェイスだけです。たとえば、日本語バージョンの dotnefx.exe を英語バージョンのコンピュータにインストールすると、すべてのインストール ダイアログと使用許諾契約書 (EULA) が日本語で表示されますが、コード自体はローカライズされていないため、.NET Framework によって表示されるダイアログはすべて英語になります。したがって、インストール ダイアログが特定の言語で表示されるようにするには、該当する言語バージョンの Dotnetfx.exe をインストールします。

.NET Framework Version 1.1 によって日本語のダイアログが表示されるようにするには、日本語の Language Pack もインストールする必要があります。.NET Framework Version 1.1 の Language Pack に含まれているのはローカライズされたリソース (エラー メッセージなど) だけであり、.NET Framework Version 1.1 をプログラム的に変更することはありません。

.NET Framework version 1.1 には Language Pack が 21 用意されており、21 すべての Language Pack を同じコンピュータにインストールすることもできます。ただし、英語の Language Pack はありません。これは、Dotnetfx.exe のエラー コードとメッセージは既定ですべて英語になっているためです。

あらゆる場合について、ローカライズされているコンピュータに対しては、ローカライズ バージョンの dotnetfx.exe とそれに対応する Language Pack をインストールしてください。つまり、日本語のコンピュータにインストールする場合は、日本語にローカライズされた dotentfx.exe と日本語の Language Pack をインストールする必要があります。

メモ Windows 98 または Windows Me を実行しているコンピュータで .NET Framework Language Pack をインストールする場合は、インストールする Language Pack がシステム コード ページとフォントによってサポートされている必要があります。そのためには、以下のような選択肢があります。

  • 使用している Windows と同じ言語の Language Pack をインストールします。たとえば、日本語バージョンの Windows 98 を使用している場合は、日本語の Language Pack をインストールします。

  • システム コード ページが同じ言語どうしの間で、ローカライズ バージョンの Windows にローカライズ バージョンの Language Pack をインストールします。たとえば、ドイツ語バージョンの Windows 98 に フランス語の Language Pack をインストールします。

  • 任意のローカライズ バージョンの Windows に .NET Framework Version 1.1 をインストールします。インストールする .NET Framework Language Pack の言語がシステム コード ページやフォントによってサポートされていない場合は、ダイアログが正しく表示されません。たとえば、英語バージョンの Windows 98 に日本語の Language Pack をインストールすると、セットアップ ダイアログのテキストが正しく表示されません。

    上記の制限が当てはまるのは Windows 98 と Windows Me のみです。Windows 2000、Windows NT 4.0、Windows XP、Windows Server 2003 ファミリでは、あらゆる言語バージョンの Windows であらゆる .NET Framework Language Pack をインストールできます。

構成の最小要件

ここでは、.NET Framework 再配布可能パッケージをインストールするコンピュータの構成の最小要件について説明します。最小の要件が満たされていない場合、Dotnetfx.exe セットアップは、再配布可能パッケージのインストールを中断します。特に、Microsoft Windows 95 を実行しているコンピュータに .NET Framework 再配布可能パッケージをインストールすることはできないので注意してください。

プラットフォームとソフトウェアの要件

最小の要件

Dotnetfx.exe をインストールするには、以下のいずれかのオペレーティング システムと Microsoft Internet Explorer 5.01 以降がコンピュータにインストールされている必要があります。

  • Microsoft Windows 98
  • Microsoft Windows 98 Second Edition
  • Microsoft Windows Millennium Edition (Windows Me)
  • Microsoft Windows NT 4 (Workstation または Server) と Service Pack 6a
  • Microsoft Windows 2000 (Professional、Server、または Advanced Server) と最新の Windows Service Pack および重要な更新 (Microsoft Security Web サイトからダウンロード可能)
  • Microsoft Windows XP (Home または Professional)
  • Microsoft Windows Server 2003 ファミリ

推奨されるソフトウェア

アプリケーションの要件によっては、以下のソフトウェアのインストールが必要になる場合があります。

  • データ アクセスのための MDAC 2.6 またはそれ以降 (MSDN の Data Access Downloads からダウンロード可能)
  • Windows 実装のためのコア WMI (Download Center からダウンロード可能)

メモ 推奨されるソフトウェアの要件が満たされていなくても、インストールが中断されたり警告が表示されたりすることはありません。

推奨されるサーバー ソフトウェア

アプリケーションの要件によっては、以下のサーバー ソフトウェアが必要になる場合もあります。

  • サーバー上のデータ用の MDAC 2.7 (MSDN の Data Access Downloads からダウンロード可能)
  • Windows 2000、Windows XP (Professional)、および Windows Server 2003 のサーバー上のインターネット インフォメーション サービス (IIS)。ASP.NET アプリケーションを使用する場合に必要です。

ハードウェアの要件

ハードウェアの最小要件

シナリオ 必要な CPU 必要な RAM
クライアント Pentium 90 MHz* 32 MB**
サーバー Pentium 133 MHz* 128 MB**

* オペレーティング システムを実行するために必要な最低限の CPU がこれより上の場合は、そちらが最小要件になります。

** オペレーティング システムを実行するために必要な最低限の RAM がこれより上の場合は、そちらが最小要件になります。

推奨されるハードウェアの要件

シナリオ 推奨される CPU 推奨される RAM
クライアント Pentium 90 MHz 以上 96 MB 以上
サーバー Pentium 133 MHz 以上 256 MB 以上