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レイアウト モードの既定値

更新日: 2008 年 3 月 6 日


本記事は、Internet Explorer 開発チーム ブログ (英語) の翻訳記事です。本記事に含まれる情報は、Internet Explorer 開発チームブログ (英語) が作成された時点の内容であり、製品の仕様や動作内容を保証するものではありません。本記事に含まれる情報の利用については、使用条件をご参照ください。また、本記事掲載時点で、Internet Explorer 開発チーム ブログ (英語) の内容が変更されている場合があります。最新情報については、Internet Explorer 開発チームブログ (英語) をご参照ください。

翻訳元 : The Default Layout Mode (英語)


MIX 08 の講演で、標準仕様のサポート強化、特にCSS 2.1 および ターゲットにするバージョン (英語) について、新IE8 レイアウト モードの背景と詳細を説明しました。直接参加できなかった人のために、両方の課題について概要を投稿し、講演のフォローアップを行いたいと思います。

たとえばこの件に関する活気のある対話やWeb の他のブログを見てもわかるように、Web を前進させるさまざまな力が働いているのは明らかです。この目的を達成するために、開発者とデザイナから強い要望のある、標準サポートの強化とブラウザ間の互換性に力を注いできました。 2 、 3 週間前の Acid2 アナウンス (英語) によって、当社の進歩の 1 つの頂点が示されました。リリースされた開発者向けビルドでは、さらに多くの進歩を確認できます。このビルドでは、以前の Internet Explorer リリースにはなかった、 " インラインテーブル " 値や作成されたコンテンツの基本的なサポート (まだ続きます) を含む、いくつかの CSS 2.1 機能がサポートされています。

すでにお聞きになっているかもしれませんが、Internet Explorer 8 はリリース時に互換、IE7 標準、それに IE8 標準の 3 種類のレイアウト モードをサポートします。「できるだけよい印象を与えようとしなさい」という西洋のことわざがありますが、実際、 Internet Explorer 8 では、標準コンテンツを表示する際の既定値として、標準に最も準拠している IE8 標準モードを使用します。

その動作は次のとおりです。

ページ コンテンツ 宣言 レイアウトモード
既知の標準 DOCTYPE と不明のDOCTYPE IE8 標準
Quirks モードの DOCTYPE (DOCTYPE がない場合を含む) 互換

 

メモ: MSDN (英語) にDOCTYPE に関する概要説明があります。

最も厳格な解釈で標準モードのページを表示することにより、コンテンツを一度作成すれば、異なるブラウザでも同じように動作することが期待できるという理想に近づきます。しかしながら、進歩はしばしばトレードオフの結果であるということを忘れないでください。一方で、既存顧客が最新リリースに移行する誘因となり、なおかつ新規ユーザーも獲得できるだけの革新性を持つ新機能にも投資したいのは確かです。これは " 押し進める " 力です。我々としては、新製品、そしてそれを使用するコミュニティを推進したいと考えています。他方で、従来のリリースに含まれる機能に依存するエコシステムを無分別に壊さないことを確認する必要もあります。これは " 引き戻す " 力です。この力によって、技術革新は下位互換性を特に考慮するという制約を受けることになります。

<META> タグは、コンテンツ開発者が希望するレイアウト モードを DOCTYPE にかかわらず伝える手段を提供することにより、下位互換性の問題を解決しようとする試みです。これは、最新の標準に準拠したコンテンツの作成やテストに必要な時間を稼ぐ " 急場しのぎ " として特に役立ちます。

例としては、次のようなものがあります。

シナリオ : 標準モードの DOCTYPE 宣言を含んでいる Web サイトが、実際には " 現在の" 標準フォームから見ると標準的でない、Internet Explorer 8 を含む複数のバージョンを提供しているとします。

結果 : DOCTYPE 宣言が行われているため、Internet Explorer 8 は最も標準に準拠したレイアウト モードである IE8 モードでコンテンツを表示しようとします。サイトは正しく表示されないため、更新する必要があります。

対策

1.直ちにサイト コンテンツを更新し、DOCTYPE に適合した標準コンテンツが確実に Internet Explorer 8 に供給されるようにします ( 推奨) 。

2.  次に予定されるメンテナンス時期、期間までサイト更新を延ばします。

§ <META> オプトアウトを使用して、Internet Explorer 8 が Internet Explorer 7 と同様の方法でドキュメントを表示し続けるように伝えます。具体的には、 <META http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=7"> とします。これはホストヘッダーを通じてグローバルに行うことも、ドキュメントごとに編集することも可能です。この対策により、サイトは Internet Explorer 8 クライアントでも閲覧できるようになります。

§ DOCTYPE に適合した標準コンテンツが確実に Internet Explorer 8 に供給されるようにサイトを作成します。

§  標準に準拠した新規コンテンツを発行し、 <META> オプトアウトを削除します。

メモ : <META> タブ宣言は、常に DOCTYPE を上書きします。詳細は開発者向けホワイトペーパー (英語) をご覧ください。

他に <META> タグのおもしろい点は、"Standards" や "Quirks" など、大きなバケットのラベルよりも正確にページ コンテンツに目印を付けられるということです。現時点でこのタグ情報をブラウザが使用するかどうかにかかわらず、指定しておくと、将来的に興味深いデータ ポイントになる可能性があります。

Scott Dickens
主任プログラム マネージャ

編集 : META タグ情報内の "pretty print" 引用符を通常の引用符に変更

2008 年 3 月 6 日木曜日発行 (ieblog (英語) 上)

タグ : Develoeprs (英語)

 

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