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**ステップ 7 ハンズオン:

出力キャッシュによるパフォーマンス向上 - 入門編 -**

マイクロソフト株式会社 デベロッパーマーケティング本部
デベロッパーエバンジェリスト 西谷亮

最終更新日 2004 年 12 月 16 日

目標
Web アプリケーションにおけるキャッシュ技術の活用方法を理解するためのハンズオン「 出力キャッシュによるパフォーマンス向上」の前提知識を整理
使用技術
  • ASP.NET
  • Visual Basic .NET
取り上げるトピックス
  • Web アプリケーションにおけるキャッシュの効果
  • ASP.NET でどのように実装するとキャッシュが利用できるか
  • キャッシュ技術の応用方法
前提知識
備考
サンプルアプリケーションでは、「10 行でズバリ !! - ADO.NET によるデータの取得」を利用して、Web アプリケーションにおけるキャッシュの利用方法を検証していきます。

ご利用いただく前に

このコンテンツは、ハンズオン 本編 「出力キャッシュによるパフォーマンス向上」を理解するための導入コンテンツです。

また、このコンテンツを更に理解するためのオンラインセミナー 「Web アプリケーションにおけるパフォーマンスの向上」をご用意しております。

では、準備から進めていきましょう。

準備

まず、このステップバイステップを進めていく準備をします。 Visual Studio .NET 2003 を起動し、以下のような手順で新規にプロジェクトを作成します。
この手順では、開発環境と同じ環境に Internet Information Services が稼働していて、Web アプリケーションを構築できる環境であることを前提としています。
Visual Studio .NET 2003 のセットアップと動作環境については、製品に添付されているセットアップのドキュメントなどを参考にしてください。

 

Step 1 :

Visual Studio .NET 2003 を起動し、[ファイル] メニューをポイントし、[新規作成] をポイントします。

 

Step 2 :

表示される [プロジェクト] メニューをクリックすると、以下の [プロジェクトの新規作成] ダイアログボックスが表示されます。

図 1: [プロジェクトの新規作成] ダイアログボックス

[場所] コンボボックス上に任意の名称を指定したら [OK] ボタンをクリックします。
この画面では、"WebCacheTest01" という名称を指定しています。この先のステップではこの名称が指定されていたことを前提で進めていきます。

シンプルな Web アプリケーションを実装する

先にあげたように "10 行でズバリ !! - ADO.NET によるデータ取得" を参考にして Web アプリケーションを作成します。
ここで作成する Web アプリケーションでは、データベースから取得したデータを Web ページ上のグリッドに表示をするというシンプルなものです。ここでは、その手順をおさらいしておきましょう。

 

Step 3 :

Visual Studio .NET 2003 の画面左側のツールボックスから必要なコントロールを Form1 のデザイン画面へドラッグ & ドロップしていきます。
ここで使用するサンプルアプリケーションでは、画面が表示されたときにデータが自動的に表示するようにしますので、ボタンを配置する必要はありません。データベースから取得したデータを表示するための DataGrid コントロールを配置します。
コントロールの大きさは好みに応じて変更して下さい。
また、DataGrid コントロールの見栄えを変更したいときは、今貼り付けた DataGrid コントロールをマウスで選択し、マウスの右クリックで表示されるポップアップ メニューから [自動フォーマット] を選択して好みのフォーマットを選択して下さい。

なお、ここでは、見た目をきれいにするために DataGrid コントロールの Font プロパティを編集しています。

図 2: デザイン終了画面

コードを実装する

ページが実行されたときに自動的に画面上にデータが表示されるようにするコードを記述します。
内容は、これまで公開されている 「10 行でズバリ !!」シリーズのおさらいになります。
画面に表示されているデザイン画面上でダブルクリックし、Page の Load イベントにコードを挿入します。

 

Step 4 :

コードの先頭に以下のコードを追加します。

Imports System.Data.SqlClient

Step 5 :

Page_Load イベントに以下のようなコードを記述します。

Private Sub Page_Load(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load 
    ' ページがリロードされたときに同じロジックが実行されないように IsPostback プロパティを判断する 
    If Page.IsPostback = True The 
        ' データベースへの接続を指定する。ここでは、ローカル上にある SQL Server のサンプル 
        ' データベースである pubs を使用しています。 
        Dim Conn As New SqlConnection _ 
              ("Data Source=localhost;Integrated Security=SSPI;Initial Catalog=pubs") 
        'SELECT 分を引数にしてデータアダプタを構成 
        Dim da As New SqlDataAdapter("Select * From authors", conn) 
        ' データアダプタで取得したデータの器(データセット)を生成 
        Dim ds As New Dataset 
        ' データアダプタの Fill メソッドで、SQL 分を発行し、取得したデータをデータセットに格納 
        da.Fill(ds, "authors") 
        ' DataGrid コントロールにデータセットを連結 
        DataGrid1.DataSource = ds 
        DataBind() 
    End If 
End Sub

Step 6 :

ページを保存し、[ビルド] メニューから [ソリューションのビルド] メニューをクリックし、実行できるようにビルドを行っておきます。

図 3: 実装が終わった状態

実行してみる

では、作成されたページを実行してみましょう。

 

Step 7 :

[ソリューションエクスプローラ] 上で作成されたページ(ここでは WebForm1.aspx となっています)を右クリックし、ポップアップメニューから [ブラウザで表示]をクリックします。

図 4: 右クリックして表示されるポップアップメニュー

すると、作成されたページが実行されます。

図 5: 実行結果(Internet Explorer で表示しています)

備考 :

アプリケーションの実行をするとき、[デバッグ] メニューをクリックし、[実行] をクリックする(F5 キーも同様の動作)でもかまいません。この場合、実行するページが "スタートページ" として指定されている必要があります。

"スタートページ" として指定するには、[ソリューションエクスプローラ] 上で該当ページを右クリックし、ポップアップメニューから [スタートページに設定]をクリックします。

以上で入門編は終了です。それでは、ハンズオン 本編 「出力キャッシュによるパフォーマンス向上」をご覧ください。

 

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