次の方法で共有


2. 検証と対応のポイント

2.1 アプリケーション互換性問題の傾向

アプリケーションの互換性問題には、以下の 2 種類の傾向があります。

一般的な互換性問題

Windows 7 に限らず、Windows OS がバージョンアップする際には、いつも発生する問題です。つまり、Windows 7 以前の OS のバージョンアップの際にも発生してきた問題であり、将来のバージョンアップの際にも発生する可能性があります。このタイプの問題は、アプリケーションの実装時に配慮することで、問題を回避できるため、アプリケーション開発時に気をつけなければなりません。

また、これらの問題の発生原因を理解したうえでアプリケーションを作成することで、Windows 7 だけでなく、それ以降の OS にもスムーズに移行することができます。

本ドキュメントでは、3 章で一般的な互換性問題について扱います。

Windows Vista/Windows 7 の互換性問題

Windows XP から Windows Vista へのバージョンアップでは、多くの機能が追加・変更されたため、多くの互換性問題が発生する可能性があります。特にセキュリティが大幅に強化されているため、脆弱なアプリケーションでは互換性問題が発生します。たとえば、システムのリソースに無制限にアクセスしているようなアプリケーションは、正しく動作しません。

一方、Windows Vista から Windows 7 のバージョンアップでは、大きなアーキテクチャの変更はありません。また、Windows 7 は、Windows Vista で利用されてきたアプリケーションやドライバーはすべて動作させるという理念のもと開発されたため、互換性問題もあまり起こりません。本ドキュメントでは、Windows 7 でのみ発生する互換性問題に加え、Windows Vista と Windows 7 に共通で発生する問題も紹介します (4 章) 。Windows 7 でのみ発生する問題に関しては、以下のようなマークを示しています。

Windows 7 Only

すでに Windows Vista への対応が完了している場合は、この部分のみご確認ください。

ページのトップへ