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企業向け: グループ ポリシーやコマンドラインから電力設定を展開する方法

更新日: 2011 年 6 月 1 日

電力の緊急逼迫により実施される計画停電時には、PC の電源をあらかじめ切り、シャットダウンしておくことが推奨されます。また今後についても、PC 使用時に電力使用を抑え、節電に努めることが重要です。

本ページでは、法人のお客様向けにシステム部門や IT 担当者が一括して社内の電源管理設定を変更する手法を案内します。

ご注意

※ [注意点] を必ずご確認ください 。
各種設定を変更することによりシステムの挙動が変わり、思わぬ影響が出る場合があります。各設定の [注意点] を必ずご確認ください。

※ OEM 版は画面が異なる場合があります。
PC ハードウェアにプリインストールされた OEM 版 Windows をお使いのお客様は、一部以下とは画面が異なる場合があります。

ダウンロード

手順

  1. Powercfg.exe を使用したコマンドラインからの変更
  2. Active Directory を使用したグループ ポリシー、グループ ポリシー基本設定による変更
  3. System Centerを使用した設定変更
  4. その他参考ドキュメント
  5. 注意点

1. Powercfg.exe を使用したコマンドラインからの変更

Windows XP SP2 以降の Windows OS には電源管理をするためのコマンドとして powercfg.exe が含まれています。コマンドラインから powercfg.exe に/オプションを割り当てることで、詳細な設定が可能となります。これらの設定変更をバッチファイルとして作成し、各クライアント PC で実行することで、同一の設定を展開することができます。

コマンド プロンプトで Powercfg.exe /? を実行している画面

PowerCfg の詳細はシステムのエネルギー効率の評価に PowerCfg を使用する (英語) のドキュメントを参照ください。

2. Active Directory を使用したグループ ポリシー、グループ ポリシー基本設定による変更

Windows XP SP2 以降のクライアント PC に対しては、Active Directory のグループ ポリシー基本設定を使って電源プランの変更を適用することができます。

グループ ポリシーを定義する Active Directory の管理者は Windows 7 または Windows Server 2008 R2 のグループ ポリシー管理コンソールを使用ください。
Windows XP および Windows Server 2003 のグループ ポリシー管理コンソールでは電源管理のグループ ポリシーが表示されません。また、Windows Vista, Windows Server 2008 を利用する場合には、最新の電源管理ポリシーが読み込まれないために Windows 7 向けのグループ ポリシー項目が表示されずに、設定項目が少なくなる場合があります。グループ ポリシー管理コンソールは最新 OS を利用してください。

グループ ポリシー管理エディター画面

現在使用されている電源プランから [省電力] を選択する画面

Active Directory についての詳細は Windows Server 2008 R2 製品ページを参照ください。

3. System Center を使用した設定変更

System Center Configuration Manager 2007 R3 (SCCM) では新たに電源管理機能が実装されており、Active Directory 配下外の PC も含め、Client Agent を適用したクライアント コンピューターやサーバーに対して電源管理設定を配布することが可能です。また、SCCM の利点は特にレポート機能にあり、消費電力のレポートやコスト削減状況のレポートを作成することが可能となります。SCCM を活用した電源管理設定については Configuration Manager 2007 R3 の電源管理、および System Center Configuration Manager 製品ページを参照ください。

また、System Center Operations Manager (SCOM) と電源管理パック (Power Management Pack) を併用することでデータ センターなどの大規模な節電計画の立案に役立つ監視情報を得ることが可能になります。 SCOM での電源管理パックの展開については System Center Operations Manager 電源管理パック (英語) を参照ください。

4. その他参考ドキュメント

5. 注意点

  • 「システム スタンバイ」「システム休止状態」「スリープ」の実施時にはネットワークが切断されます。ネットワーク越しに常時通信を行うアプリケーション等からは「シャットダウン」と同様、通信不可の状態となる点ご注意ください。
  • グループポリシーで設定できる項目は適用対象となるクライアント OS 毎、またはポリシー設定を行う OS 毎に異なる場合があります。
  • 広範囲のクライアント PC に グループ ポリシーや Powercfg.exe のスクリプトを配信する場合、ネットワークや適用対象の クライアント PC の影響を把握するために、事前に小規模環境で事前検証をするなどの動作確認を行う事を推奨します。
  • Windows XP 64bit の OS に関しては UI から休止状態に設定することができません。Powercfg.exe を使用した変更は可能です。

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