App-V でフォルダー リダイレクトを使用するための計画
適用対象: Application Virtualization 5.1
Microsoft Application Virtualization (App-V) 5.1 では、フォルダー リダイレクトを使用できます。ユーザーおよび管理者は、この機能を使用して、フォルダーのパスを新しい場所にリダイレクトできます。
このトピックには、次のセクションが含まれています。
フォルダー リダイレクトを使用するための要件とサポートされていないシナリオ
App-V で使用する場合のフォルダー リダイレクトの構成方法
App-V でのフォルダー リダイレクトの動作
フォルダー リダイレクトの概要
フォルダー リダイレクトを使用するための要件とサポートされていないシナリオ
要件 |
%AppData% フォルダー リダイレクトを使用するには、次の要件を満たしている必要があります。
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サポートされていないシナリオ |
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App-V で使用する場合のフォルダー リダイレクトの構成方法
フォルダー リダイレクトは、デスクトップ、マイ ドキュメント、マイ ピクチャなどのさまざまなフォルダーに適用できます。ただし、App-V アプリケーションの使用に影響を与えるフォルダーは、ユーザーのローミング AppData フォルダー (%AppData%) だけです。それ以外のサポートされているフォルダーにフォルダー リダイレクトを適用しても、App-V に影響を及ぼすことはありません。
App-V でのフォルダー リダイレクトの動作
次の表では、この記事で前述した要件が満たされている場合に、%AppData% がネットワークにリダイレクトされるときのフォルダー リダイレクトの動作について説明しています。
仮想環境の状態 | 実行されるアクション |
---|---|
仮想環境の起動時 |
仮想ファイル システム (VFS) AppData フォルダーは、ユーザーのローミング AppData フォルダー (%AppData%) ではなく、ローカルの AppData フォルダー (%LocalAppData%) にマップされます。
注意 App-V クライアントのフォルダー リダイレクトは、%AppData% から %LocalAppData% へのファイルの移動に失敗することがあります。「App-V client folder redirection sometimes fails to move files from %AppData% to %LocalAppData%」をご覧ください。 |
仮想環境のシャットダウン時 |
AppData (ローミング) 内にローカルにキャッシュされているデータは圧縮され、%AppData% 内の "実際の" ローミング AppData フォルダーにコピーされます。同時に、前回の既知のアップロードを示すタイムスタンプが、次のパスにレジストリ キーとして保存されます。
App-V では、冗長性を確保するため、圧縮されたデータの最新のコピーが %AppData% に 3 つ保持されます。 |
フォルダー リダイレクトの概要
目的 |
別のフォルダーにリダイレクトされたファイルを、ローカル ドライブに存在している場合と同じようにエンド ユーザーが操作できるようにします。 |
説明 |
ユーザーおよび管理者は、フォルダー リダイレクトを使用すると、フォルダーのパスをネットワーク上の場所にリダイレクトできます。ユーザーは、そのフォルダー内のドキュメントを、ネットワーク上の任意のコンピューターから使用できるようになります。
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使用例 |
通常、コンピューターのローカルのハード ディスクに格納されているドキュメント フォルダーをネットワーク上の場所にリダイレクトできます。ユーザーはそのフォルダー内のドキュメントにネットワーク上の任意のコンピューターからアクセスできます。 |
その他のリソース |
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