クラッシュ アナライザーからシンボル ファイルにアクセスできることを確認する方法
通常、デバッグ情報は、プログラムとは別ファイルのシンボル ファイルに格納されます。応答を停止したアプリケーションをデバッグする場合は、シンボル情報へのアクセス権を有する必要があります。
シンボル ファイルは、クラッシュ アナライザーを実行するときに自動的にダウンロードされます。コンピューターからインターネットに接続できない場合や、ネットワークでコンピューターから HTTP プロキシ サーバーへのアクセスが必要な場合は、シンボル ファイルをダウンロードすることはできません。
クラッシュ アナライザーからシンボル ファイルにアクセスできることを確認するには
ダンプ ファイルを別のコンピューターにコピーします。インターネット接続がないためシンボル ファイルをダウンロードできない場合は、メモリ ダンプ ファイルをインターネットに接続できるコンピューターにコピーしてから、そのコンピューターでスタンドアロン版のクラッシュ アナライザー ウィザードを実行します。
シンボル ファイルに別のコンピューターからアクセスします。インターネット接続がないためシンボル ファイルをダウンロードできない場合は、インターネットに接続できるコンピューターでシンボル ファイルをダウンロードして、インターネットに接続できないコンピューターにコピーするか、ローカル ネットワークのシンボル ファイルがある場所にネットワーク ドライブを割り当てます。クラッシュ アナライザーを Windows 回復環境 (Windows RE) で実行する場合は、シンボル ファイルを Microsoft Diagnostics and Recovery Toolset (DaRT) 10 回復イメージに組み込むことができます。
HTTP プロキシ サーバーを介してシンボル ファイルにアクセスします。 HTTP プロキシ サーバーにアクセスする必要があるためシンボル ファイルをダウンロードできない場合は、次の手順に従って HTTP プロキシ サーバーにアクセスします。DaRT 10 のクラッシュ アナライザー ウィザードの [シンボル ファイルの場所の指定] ダイアログ ボックスには、[プロキシ サーバー (オプション、"サーバー:ポート" の形式を使用)] という設定があります。このテキスト ボックスを使用して、プロキシ サーバーを指定できます。プロキシ アドレスを <hostname>:<port> の形式で入力します。ここで、<hostname> は DNS 名または IP アドレスであり、<port> は TCP ポート番号です。クラッシュ アナライザー は、2 つのモードで実行することができます。次に、各モードのプロキシ設定を使用する方法について説明します。
オンライン モード: プロキシ サーバー フィールドを空白のままにすると、[コントロール パネル] の [インターネット オプション] のプロキシ設定が使用されます。テキスト ボックスにプロキシのアドレスを入力した場合は、そのアドレスが使用され、インターネット オプションの設定は無視されます。
Windows 回復環境 (Windows RE): クラッシュ アナライザーを [Diagnostics and Recovery Toolset] ウィンドウから実行する場合、既定のプロキシ アドレスはありません。コンピューターが直接インターネットに接続されている場合は、プロキシ アドレスは必要ありません。したがって、ウィザードのこのフィールドを空白のままにしておいてかまいません。コンピューターが直接インターネットに接続されておらず、ネットワーク環境でプロキシ サーバーを使用している場合は、シンボル ストアにアクセスするためにウィザードのプロキシ フィールドを設定する必要があります。プロキシ アドレスはネットワーク管理者から入手することができます。パブリック シンボル ストアがインターネットに接続されている場合のみ、プロキシ サーバーの設定が重要になります。DaRT 回復イメージにシンボル ファイルを組み込んでいる場合や、ローカルでシンボル ファイルにアクセスできる場合は、プロキシ サーバーを設定する必要はありません。