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安定したコードを記述する

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

安定したコードの記述とは、開発者の意図どおりに機能し、わかりやすく保守性に優れ、再利用可能な Microsoft® Visual Basic® for Applications (VBA) コードまたはスクリプトの記述を意味します。多くの開発者はコードを機能させる作業にすべての時間と労力を費やしがちですが、自分または別の開発者が記述したコードの理解に苦労したり、異なるソリューションを使用して同じプロシージャを記述し直した経験があれば、機能面だけを考えてコードを記述することの問題がわかるでしょう。

このドキュメントのほかの章では、開発者の意図どおりに機能するソリューションを開発する方法に焦点が当てられています。この章では、Microsoft Office ソリューションの開発に必要な基本的なコーディングのガイドラインおよび方法を説明します。これらの基礎を十分に習得すれば、デバッグ、変更、およびほかのコードとの共有が簡単な、わかりやすいコードを記述することができます。この章で説明されている方法は、HTML ページまたは Active Server Pages (ASP) に組み込まれる VBA コードまたはスクリプトを記述する場合に使用できます。

効果的な Office ソリューションを作成するには、ソリューションを注意深くデザインすることが最も重要です。ソリューションにユーザー インターフェイスがある場合は、ダイアログ ボックスを作成したり、カスタム ツール バーを追加するときに、外観と操作性の一貫性を保つように注意します。また、記述するコードのデザインと構造にも留意します。変数に名前を付ける方法や、クラス モジュールを採用するかどうかなどのコードのデザインによって、コードの保全性および扱いやすさは大きく変わってきます。

"物事を行うのに正しい時期は決してないが、それを後でやり直すことは常に可能である" という古い格言がありますが、Office ソリューションのデザインおよびビルドの作業においては、物事を正しく行うべきときは常にあり、後に延ばして行うと作業はかえって煩雑になります。

目次

名前付け基準を使用する

コードを作成してコードの形式を整える

コメントを効果的に使用する

再利用可能なコードを作成する

その他の参考資料