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ソリューションをテストする

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

コードのテストは、Office ソリューションの開発では重要な部分です。ソリューションに対するテストを十分に行うと、後で発生する問題の数が減少します。

一般的な方法は、開発の進行過程でコードをテストし、ソリューションの各部分が予測どおりに機能するかどうかを確認してから次の部分に進む方法です。また、開発が完了した時点でソリューション全体をテストし、見落とした部分を発見したり、別の状況をテスト ケースとして試してみるのも良い方法です。ほかのコンピュータにアクセスできる場合は、別のシステム環境でソリューションが予測どおりに機能するかどうかをテストしてください。

ソリューションのテストが完了したら、第三者にテストを依頼します。別の開発者やテスターが理想的ですが、それが不可能である場合は、顧客にアプリケーションのテストを依頼します。

すべてのユーザーにソリューションを配布する前に、まず小人数のユーザーにソリューションのテストを依頼し、バグが発生した原因、予測されたソリューションの動作、およびバグの内容を記録してもらいます。実行時エラーは、ソリューション内で、ユーザーのコンピュータにテキスト ファイルとして記録するか、データベースに記録することができます。

最後に、ソリューションをデザインする際には、最善の結果を目指しながらも最悪の状況に備えるようにしてください。たとえば、ソリューション開発の完了後に重大なバグが発見された場合にどのように対処するかを考えます。ソリューションに、データベース ソリューションのフロントエンドである .mdb ファイルなどの、バグの修正時に変更する必要のあるファイルが含まれる場合は、バグを修正するためには、すべてのユーザーに新しいバージョンのファイルを配布する必要があります。ただし、ソリューションが Web ベースの場合は、Web サーバー上にある Web ページでバグを修正することが可能です。次にユーザーがその Web ページにアクセスすると、そのバグが修正済みの新しいバージョンが表示されます。