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ユーザー インターフェイスのデザインを考慮する

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

ソリューションのデザインに関してもう 1 つ重要な課題は、効果的なユーザー インターフェイスをデザインすることです。優れたユーザー インターフェイスとは、外観が整い、レイアウトが美しく、論理的に構成されています。また、ユーザーにとって操作性に優れ、わかりやすいことも必要条件です。理想的なソリューションとは、ユーザーが高度なトレーニングやマニュアルを必要とせずに、直感的に作業できるソリューションです。

ソリューションでユーザーが行う操作はすべてユーザー インターフェイスに関連します。次に、効果的なユーザー インターフェイスをデザインする際のヒントを紹介します。

  • ソリューションの外観とユーザーが作業する方法に可能な限り一貫性を持たせます。たとえば、色、フォント、書式は統一します。ソリューションには視覚的な要素も必要ですが、過剰な設定は必要ありません。

  • ユーザーがソリューション内を移動しやすいように設定します。たとえば、ソリューションを開始するとき、ユーザーに選択肢を与えるスイッチボードのフォームを表示します。

  • マウスとキーボードのいずれを使用した場合も簡単にソリューションを操作できるようにします。フォームまたは Web ページ上でコントロールに対してタブ オーダーを設定し、ユーザーがコントロール間を移動できるように誘導します。ユーザーが視覚的な障害を持つ場合や、マウスまたはキーボードを操作できない場合を考慮に入れます。

  • 必要な場合は視覚的なヒントが随時表示されるように設定し、ユーザーが状況を把握できるようにします。たとえば、時間のかかる操作の実行中はマウスのポインタが砂時計に変わるように設定すると、ユーザーはソリューションの処理が停止したと誤解することはありません。

  • ユーザーが入力したデータを検証して、不適切な種類のデータが入力された場合は、ユーザー自身で間違いを修正するように要求します。

  • カスタム ツール バーまたはメニューを作成するとき、ソリューションが有効な場合は表示され、ソリューションが無効なときには非表示になるように設定します。

  • エラー処理を十分に実行し、できる限り多くの種類のエラーを予測します。明確かつ簡単なエラー メッセージが表示されるようにします。

ユーザー インターフェイスのデザインに関する優れた参考資料については、「その他の参考資料」を参照してください。