VBProject プロパティ
Microsoft Office Visio 2003 SDK ドキュメント |
VBProject プロパティ
図面の Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) プロジェクトの制御に使用できる、プログラミング可能なオブジェクトを返します。
objRet = object**.VBProject**
objRet 図面の VBA プロジェクトのメソッドとプロパティを公開する、プログラミング可能なオブジェクトです。
object 必須項目です。Document オブジェクトを返す式です。
初出バージョン
4.5
備考
VBProject プロパティによって返されるオブジェクトに関する情報を取得するには、次の操作を行います。
- [ツール] メニューの [マクロ] をポイントして、[Visual Basic Editor] をクリックします。
- Visual Basic Editor の [ツール] メニューで [参照設定] をクリックします。
- [参照設定] ダイアログ ボックスで [Microsoft Visual Basic for Applications Extensibility] をクリックして、[OK] をクリックします。
- [表示] メニューの [オブジェクト ブラウザ] をクリックします。
- [プロジェクト/ライブラリ] リストで、VBIDE タイプ ライブラリを選択します。
- [クラス] ボックスに、VBProject という名前のクラスが表示されていることを確認します。
図面内に VBA プロジェクトがまだなければ、VBProject プロパティによって作成されます。
Visio 2002 以降では、セキュリティが設定された環境で実行する場合、システム管理者によって Visual Basic オブジェクト モデルへのアクセスがブロックされていると、VBProject プロパティでは例外が発生します。このようなアクセスを有効にするためのユーザー インターフェイスやプログラムはありません。システム管理者がグループ ポリシーを設定してアクセスを有効 (または無効) にする必要があります。これはウイルスに対してシステムを保護するための方法です。共有しているテンプレートの Visual Basic プロジェクトにウイルス コードが含まれていると、そのテンプレートにアクセスすることによりウイルスが広がります。
例
次の VBA マクロは VBA プロジェクトによって参照されるライブラリの名前をイミディエイト ウィンドウに出力します。
このコードを実行する前に、[セキュリティ] ダイアログ ボックスの [信頼できる発行元] タブで [Visual Basic プロジェクトへのアクセスを信頼する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。このダイアログ ボックスを表示するには、[ツール] メニューの [オプション]、[セキュリティ] タブ、[マクロのセキュリティ] ボタンを順にクリックします。
Public Sub VBProject_Example()
Dim varThisProject As Variant
Dim intReferences As Integer
Set varThisProject = ThisDocument.VBProject
intReferences = varThisProject.References.Count
While intReferences > 0
Debug.Print varThisProject.References(intReferences).Name
intReferences = intReferences - 1
Wend
End Sub