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Visual Basic Editor 用の COM アドインを構築する

https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/aa671793(v=msdn.10)
Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

Visual Basic Editor 用の COM アドインを作成することにより、開発環境をカスタマイズし、VBA プロジェクトのコンポーネントをコードから操作できます。たとえば、プログラマがプロシージャを生成するステップを順を追って説明するコード ウィザードを作成することができます。また、プロシージャが呼び出された回数と場所を確認するコード アナライザを作成することも可能です。Visual Basic Editor 用の COM アドインを作成すると操作が容易になります。

Visual Basic Editor 用の COM アドインを作成すると、Visual Basic Editor のすべてのインスタンスで COM アドインが表示されます。たとえば、Word の Visual Basic Editor のみで表示される COM アドインを作成することはできません。作成した COM アドインは、Access、Excel、PowerPoint、FrontPage、および COM アドイン DLL が登録されている、コンピュータ上のすべての VBA ホスト アプリケーションで表示されます。

また、1 つの DLL で複数のアドインを作成することができます。アドイン プロジェクトの各アドイン デザイナは個別のアドインを表します。たとえば、開発者用のアドインのセットが含まれる DLL を作成すると、開発者は使用するアドインのみをロードすることが可能です。

Visual Basic Editor をアドイン内のコードから制御するには、Microsoft Visual Basic for Applications Extensibility 5.3 ライブラリを使用します。このオブジェクト ライブラリには、VBProject オブジェクトや VBComponent オブジェクトなど、VBA プロジェクトの一部分を示すオブジェクトが含まれます。VBA Extensibility ライブラリ オブジェクト モデルの最上位オブジェクトは、Visual Basic Editor 自体を表す VBE オブジェクトです。このオブジェクト ライブラリに関する詳細については、オブジェクト ブラウザで状況依存のヘルプ (F1) を参照してください。オブジェクトのダイアグラムについては、『』を参照してください。

メモ   VBA Extensibility ライブラリと IDTExtensibility2 ライブラリを混同しないように注意してください。名前は似ていますが、VBA Extensibility ライブラリでは、実行中のアドインから Visual Basic Editor を操作するためのオブジェクトを使用できますが、IDTExtensibility2 ライブラリでは、アドインが接続または切断されたときに起動するイベントを使用できます。また、VBA Extensibility ライブラリと Microsoft Visual Basic 6.0 Extensibility ライブラリの混同にも注意してください。Microsoft Visual Basic 6.0 Extensibility ライブラリは、Microsoft Visual Basic でアドインを作成する際に使用します。

Visual Basic Editor のサンプル COM アドインを表示するには、Office 2000 Developer CD-ROM の ODETools\V9\Samples\OPG\Samples\CH11\DevTools サブフォルダから、DevTools プロジェクトをコンピュータにコピーします。DevTools サンプル プロジェクトには、VBA Extensibility ライブラリのオブジェクトを操作する、2 つの簡単なアドインが含まれます。このプロジェクトにある Insert Procedure Template アドインは、新しいプロシージャ スケルトンを、スコープ、引数、戻り値、および簡単なエラー処理を持つ、選択されたコード モジュールに挿入します。PathFinder アドインを使用すると、目的のファイルに移動し、ファイル パスを含む文字列をコピーすることができるため、長いファイル パスを入力する必要はありません。