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アプリケーション固有のアドインを配置する

Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

C:\Windows\Application Data\Microsoft または C:\Windows\Profiles\<ユーザー名>\Application Data\Microsoft にある AddIns フォルダは、Word、Excel、PowerPoint、および Access のアプリケーション固有のアドインに対する既定のフォルダです。アプリケーション固有のアドインを配置する最も簡単な方法は、アドインを電子メールでユーザーに送信するか、ネットワークの共有ディレクトリに配置して適切なフォルダにコピーするように指示することです。一般的に後者は有効な方法ですが、別のフォルダにインストールする必要がある従属ファイルがアドインに含まれる場合など、ユーザーがアドインを適切にコピーしない場合が考えられます。インストール作業に対してさらに制御が必要な場合は、カスタム セットアップ プログラムを作成して、ソリューションを適切にインストールさせることができます。

このようなセットアップ プログラムは比較的簡単に作成できます。任意の VBA ホスト アプリケーションでもセットアップ プログラムを作成することはできますが、実行可能ファイル (.exe) を作成できる Microsoft Visual Basic が最適です。

カスタム セットアップ プログラムを作成する作業で最も複雑な部分は、ユーザーのコンピュータで Template および AddIns フォルダへのパスを決定する段階です。Template および AddIns フォルダの場所を指定するには、SHGetSpecialFolderLocation、SHGetPathFromIDList、および SHGetMalloc という 3 種類の Windows アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) 関数を呼び出す必要があります。Windows API を使用する作業については、第 10 章「Windows API とその他のダイナミック リンク ライブラリ」を参照してください。

Visual Basic 6.0 で作成するカスタム セットアップ プログラムのテンプレート プロジェクトは、Office 2000 Developer CD-ROM の ODETools\V9\Samples\OPG\Samples\CH02\CustomInstaller サブフォルダに含まれています。テンプレート プロジェクトを使用してカスタム セットアップ プログラムを作成する手順は、modInit モジュールに含まれています。Visual Basic 6.0 を使用しない場合は、メモ帳を使用してプロジェクトのモジュールにあるコードを表示およびコピーすることが可能です。