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IDTExtensibility2 ライブラリをインプリメントする

  • [アーティクル]
Microsoft Office 2000/Visual Basic プログラマーズ ガイド   

COM アドインには、アドインのロードまたはアンロード時に、あるいはホスト アプリケーションの起動または終了時にコードを実行するためのイベントがあります。これらのイベントを使用するには、COM アドインをホスト アプリケーションと統合させるためのプログラミング インターフェイスを提供する、IDTExtensibility2 ライブラリを "インプリメント" する必要があります。クラス モジュール内で IDTExtensibility2 ライブラリをインプリメントする際は、ライブラリでは、モジュールで使用可能な新しいイベントのセットが作成されます。これらのイベントは COM アドインを制御する際に必要です。

テンプレートからアドイン プロジェクトを作成した場合は、IDTExtensibility2 ライブラリは、アドイン デザイナのクラス モジュールに既にインプリメントされています。COM アドインを新しく作成する場合は、次の手順に従ってください。

Visual Basic 6.0 で IDTExtensibility2 ライブラリを手動でインプリメントするには

  1. [プロジェクト] メニューの [参照設定] をクリックし、[Microsoft Add-In Designer] の横のチェック ボックスをオンにして、ライブラリへの参照を設定します。このライブラリがリストに表示されない場合は、[参照] をクリックし、Msaddndr.dll というファイルを検索して追加します。既定では、このフォルダは C:\Program Files\Common Files\Designer サブフォルダに配置されます。

  2. アドイン デザイナのクラス モジュールにある宣言セクションに、次のコードを追加します。 

    Implements IDTExtensibility2

  3. コード ウィンドウで、[オブジェクト] ボックスの [IDTExtensibility2] をクリックします。これにより OnConnection イベント プロシージャ スタブが作成されます。

  4. コード ウィンドウの [プロシージャ] ボックス内で残り 4 つのイベント プロシージャをクリックして、これらのイベント プロシージャのイベント プロシージャ スタブを作成します。

  5. 5 つのイベント プロシージャにそれぞれコードまたはコメントを追加します。

    重要   IDTExtensibility2 のインターフェイスで提供される各イベントのイベント プロシージャ スタブを含める必要があります。イベント プロシージャを省略すると、プロジェクトはコンパイルされません。イベント プロシージャ スタブにコードを含めない場合は、シングル クォーテーション (') を使用してコメントを加えることをお勧めします。

Implements キーワードおよびクラス モジュールでのライブラリ実行については、第 9 章「カスタム クラスとオブジェクト」を参照してください。