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ExchUCUtil.ps1 が実行されている Microsoft Exchange でのユニファイド メッセージングの構成

トピックの最終更新日: 2009-05-06

ここでは、エンタープライズ VoIP で使用するユニファイド メッセージング (UM) を Microsoft Exchange Server 上で構成する方法を説明します。

Exchange Server 2007 SP1 ユニファイド メッセージングを実行するサーバーを構成するには

  1. エンタープライズ VoIP の場所のプロファイルごとに UM ダイヤル プランを作成します。Exchange 管理コンソールを使用する場合は、セキュリティ設定に "セキュリティで保護された SIP" を指定した新しいダイヤル プランを作成します。Exchange 管理シェルを使用する場合は、次のスクリプトを入力します。

    new-umdialplan -name <ダイヤル プラン名> -UriType "SipName" -VoipSecurity <SIPSecured|Secured> -NumberOfDigitsInExtension <桁数> -AccessTelephoneNumbers <E.164 形式のアクセス番号>
    
    Dd425191.note(ja-jp,office.13).gif注:
    セキュリティ レベルとして SIPSecuredSecured のどちらを選択するかは、メディア暗号化でセキュア リアルタイム転送プロトコル (SRTP) がアクティブ化されているか、非アクティブ化されているかによって異なります。適切な VoipSecurity 設定の選択の詳細については、「Plan for Exchange Server 2007 SP1 Unified Messaging in Office Communications Server (Office Communications Server での Exchange Server 2007 SP1 ユニファイド メッセージの計画).
  2. 次のコードを使用して、各 UM ダイヤル プランの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を取得します。

    (Get-UMDialPlan <ダイヤル プラン名>).PhoneContext
    
  3. 各 UM ダイヤル プランのダイヤル プラン名を記録します。各ダイヤル プラン名の FQDN は、この後で、各 UM ダイヤル プランに対応する Communications Server の場所のプロファイルの名前として使用します。

  4. 次のようにして、Exchange Server 2007 SP1 ユニファイド メッセージングを実行しているサーバーにダイヤル プランを追加します。

    • Exchange 管理コンソールを使用する場合は、サーバーのプロパティ シートからダイヤル プランを追加します。具体的な手順については、Exchange Server 2007 SP1 のドキュメントを参照してください。

    • Exchange 管理シェルを使用する場合は、次のスクリプトを入力します。

      $ums=get-umserver;
      $dp=get-umdialplan –id <ステップ 1. で作成したダイヤル プランの名前>;
      $ums.DialPlans +=$dp.Identity;
      $ums | set-umserver
      
    Dd425191.note(ja-jp,office.13).gif注:
    次のステップを実行する前に、すべてのエンタープライズ VoIP ユーザーに Exchange Server 2007 または SP1 のメールボックスが構成されていることを確認してください。メールボックスでユーザーを構成する方法の詳細については、「Microsoft Exchange Server 2007」を参照してください。
    ステップ 1. で作成した各ダイヤル プランのメールボックス ポリシーを指定する場合は、既定のポリシーと作成したポリシーのいずれかを選択します。
  5. <Exchange インストール ディレクトリ>\Scripts に移動します。Exchange を単一のフォレストに展開する場合は、次のように入力します。

    exchucutil.ps1
    exchucutil.ps1 –verify
    

    Exchange を複数のフォレストに展開する場合は、次のように入力します。

    exchucutil.ps1 -Forest:"<フォレスト FQDN>" (複数のフォレストに展開する場合)
    

    フォレスト FQDN には、Office Communications Server を展開するフォレストを指定します。複数の IP ゲートウェイに関連付けられた UM ダイヤル プランがある場合は、ステップ 6. に進んでください。ダイヤル プランをそれぞれ 1 つの IP ゲートウェイに関連付けている場合は、ステップ 6. を省略してください。

  6. Exchange 管理シェルまたは Exchange 管理コンソールを使用して、ダイヤル プランに関連付けられた IP ゲートウェイを除くすべての IP ゲートウェイで発信を無効にします。

    Dd425191.note(ja-jp,office.13).gif注:
    このステップは、Exchange Server 2007 ユニファイド メッセージングを実行しているサーバーから外部ユーザーに対する発信通話 (電話で再生を使用する場合など) が確実に企業ファイアウォールを通過できるようにするために必要です。
    Dd425191.important(ja-jp,office.13).gif重要:
    発信通話を許可する UM IP ゲートウェイを選択するときには、処理するトラフィックが最も多くなる可能性の高いゲートウェイを選択してください。Communications Server ディレクタのプールに接続する IP ゲートウェイでは、送信トラフィックを許可しないでください。次のどちらかの方法で、IP ゲートウェイを通過する発信通話をブロックできます。
    • Exchange 管理シェルを使用する場合は、次のコマンドを実行して各 IP ゲートウェイを無効にします。

      Set-UMIPGateway <ゲートウェイ名> -OutcallsAllowed $false
      
    • Exchange 管理コンソールを使用する場合は、[この IP ゲートウェイからの発信を許可する] チェック ボックスをオフにします。

    Dd425191.important(ja-jp,office.13).gif重要:
    UM ダイヤル プランを 1 つの IP ゲートウェイだけに関連付けている場合は、そのゲートウェイからの発信を無効にしないでください。
  7. Communications Server の場所のプロファイルごとに UM 自動応答を作成します。

    Dd425191.important(ja-jp,office.13).gif重要:
    自動応答の名前の中にスペースを含めないでください。
    New-umautoattendant -name <自動応答名> -umdialplan <ステップ 1. で作成したダイヤル プランの名前> -PilotIdentifierList <E.164 形式の自動応答電話番号> -SpeechEnabled $true -Status Enabled
    

    次のステップは、Communications Server ユーザーをエンタープライズ VoIP に対して有効にし、各ユーザーのセッション開始プロトコル (SIP) URI (Uniform Resource Identifier) を把握した後で、ユーザーごとに実行します。

  8. Exchange UM ユーザー (Exchange 2007 メールボックスを各ユーザーに構成する必要があります) を UM ダイヤル プランに関連付け、各ユーザーの SIP URI を作成します。

    Dd425191.note(ja-jp,office.13).gif注:
    次のサンプルの SIPResourceIdentifier には、Communications Server ユーザーの SIP アドレスを指定する必要があります。
    enable-ummailbox -id <ユーザー エイリアス> -ummailboxpolicy <ステップ 1. で作成したダイヤル プランのメールボックス ポリシーの名前> -Extensions <内線番号> -SIPResourceIdentifier "<ユーザー エイリアス>@<完全ドメイン名>" -PIN <ユーザーの PIN>