[アーティクル]
03/23/2012

サーバーまたはプールの DNS レコードの作成と確認

トピックの最終更新日: 2009-04-28

ここでは、すべての Office Communications Server 展開で作成する必要があるドメインネームシステム (DNS) レコード、および自動クライアントサインインに必要な DNS レコードを構成する方法について説明します。エンタープライズプールの作成時または Standard Edition サーバーの展開時に、セットアップによってプールまたはサーバー用の Active Directory オブジェクトおよび設定が作成されます。これには、プールまたはサーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) も含まれます。クライアントがプールまたはサーバーに接続するには、プールまたはサーバーの FQDN が DNS に登録されている必要があります。

重要:
ここでは、Office Communications Server および自動クライアントサインインに必要な DNS レコードの構成について、既に知識があることを前提とします。エンタープライズプールまたは Standard Edition サーバーを展開するために必要な DNS レコードの詳細については、「サーバーの DNS 要件」を参照してください。

ここでは、Office Communications Server および自動クライアントサインインに必要な DNS レコードの構成について、既に知識があることを前提とします。エンタープライズプールまたは Standard Edition サーバーを展開するために必要な DNS レコードの詳細については、「サーバーの DNS 要件」を参照してください。

クライアントの自動サインイン用の DNS SRV レコードおよび A レコードの作成と検証

セッション開始プロトコル (SIP) ドメインごとに DNS SRV レコードを内部 DNS に作成する必要があります。ここでは、SIP ユーザードメインに対応するゾーンが内部 DNS にあることを前提としています。

DNS SRV レコードを作成するには

DNS サーバー上で、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロールパネル] をクリックします。次に、[管理ツール] をクリックし、[DNS] をクリックします。
SIP ドメインのコンソールツリーで、[前方参照ゾーン] を展開し、Office Communications Server をインストールする SIP ドメインを右クリックします。
[その他の新しいレコード] をクリックします。
[リソースレコードの種類を選択] の [Service Location (SRV)] をクリックし、[レコードの作成] をクリックします。
"サービス" フィールドをクリックし、「_sipinternaltls」と入力します。
"プロトコル" フィールドをクリックし、「_tcp」と入力します。
"ポート番号" フィールドをクリックし、「5061」と入力します。
"このサービスを提供しているホスト" フィールドをクリックし、プールの FQDN を入力します。
[OK] をクリックします。
[終了] をクリックします。

DNS SRV レコードを作成した後で、DNS A レコードを作成します。Enterprise Edition の場合は、各プールの FQDN およびサーバーの FQDN と異なる URL の FQDN に対して DNS A レコードを作成します。Standard Edition の場合は、Standard Edition サーバーに対して DNS A レコードを作成します。

DNS A レコードを作成するには

DNS サーバー上で、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロールパネル] をクリックします。次に、[管理ツール] をクリックし、[DNS] をクリックします。
ドメインのコンソールツリーで、[前方参照ゾーン] を展開し、Office Communications Server をインストールするドメインを右クリックします。
[新しいホスト (A)] をクリックします。
"名前 (空欄の場合は親ドメインを使用)" フィールドをクリックし、サーバーまたはプールの名前を入力します。

[IP アドレス] をクリックし、次のいずれかの操作を行います。

Enterprise Edition の場合は、ロードバランサの VIP を入力します。
Standard Edition の場合は、Standard Edition サーバーの IP アドレスを入力します。

注:
バックエンドに接続された Enterprise Edition サーバーを 1 つのみ展開し、ロードバランサを使用しない場合は、その Enterprise Edition サーバーの IP アドレスを入力します。プールに複数の Enterprise Edition サーバーを展開する場合は、ロードバランサが必要です。

[ホストの追加] をクリックし、[OK] をクリックします。
追加の A レコードを作成するには、ステップ 4. と 5. を繰り返します。
必要な A レコードをすべて作成したら、[完了] をクリックします。

必要なレコードが正常に作成されたことを確認するには、DNS レプリケーションを待機 (レコードを追加した直後の場合) してから、次の手順に従ってレコードが作成されていることを確認します。

注:
説明のために、次のステップでは、SIP URI 名前空間のドメイン部分として example.com を使用します。このステップを実行するときは、実際の SIP ドメイン名を使用してください。

DNS SRV レコードの作成を確認するには

Administrators グループのメンバであるアカウントまたは同等のアクセス許可を持つアカウントを使用して、ドメインのクライアントコンピュータにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[名前] ボックスに「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。
コマンドプロンプトに「nslookup」と入力し、Enter キーを押します。
「set type=srv」と入力し、Enter キーを押します。

「_sipinternaltls._tcp.example.com」と入力し、Enter キーを押します。TLS レコードに対して表示される出力は次のとおりです。

Server:  <dns server>.example.com
Address:  <IP address of DNS server>
Non-authoritative answer:
_sipinternaltls._tcp.example.com SRV service location:
          priority       = 0
          weight         = 0
          port           = 5061
          svr hostname   = poolname.example.com
poolname.example.com       internet address = <virtual IP Address of the load balancer> or <IP address of a single Enterprise Edition server for pools with only one Enterprise Edition server>

終了したら、コマンドプロンプトに「exit」と入力し、Enter キーを押します。

DNS レコードを構成した後、Standard Edition サーバーまたはエンタープライズプールの FQDN が DNS で解決できることを確認します。

エンタープライズプールまたは Standard Edition サーバーの FQDN が解決できることを確認するには

ドメイン内のクライアントコンピュータにログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[名前] ボックスに「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。
コマンドプロンプトに「ping*<エンタープライズプールまたは Standard Edition サーバーの FQDN>*」と入力し、Enter キーを押します。
次のような応答が表示されることを確認します。返される IP アドレスは、次のいずれかの IP アドレスです。
- Enterprise Edition の場合は、エンタープライズプールのロードバランサの IP アドレス。Enterprise Edition サーバーが 1 つ存在するエンタープライズプールの場合は、Enterprise Edition サーバーの IP アドレス。
- Standard Edition の場合は、Standard Edition サーバーの IP アドレス。
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クライアントの自動サインイン用の DNS SRV レコードおよび A レコードの作成と検証

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概念

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