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Communicator 2007 R2 の展開

トピックの最終更新日: 2009-10-14

Communicator 2007 R2 クライアントは、Microsoft インストーラ パッケージ (.msi ファイル) を使用して展開します。IT の管理による展開を実行することも、エンド ユーザーが個別に Communicator をインストールすることもできます。展開の実施方法は、組織の規模とセキュリティ要件、現状で実施されている展開方法、ユーザーの経験値などの要因に応じて異なります。以下のセクションでこれらのオプションについて詳細に説明します。

IT の管理によるインストール

Office Communicator 2007 R2 は、次の方法を使用して管理されたデスクトップ環境で展開できます。

  • Microsoft Systems Management Server 2003 (SMS) または Microsoft System Center Configuration Manager 2007 R2。これらの製品は、広域ネットワーク (WAN) 全体でのインストールのスケジュール設定、インベントリ、報告、状態、およびサポートが必要となる、より複雑なソフトウェア インストール シナリオで使用します。
  • Active Directory グループ ポリシー。グループ ポリシー オブジェクトを作成して、Communicator 2007 R2 をグループ メンバシップに基づいて特定のユーザーまたはコンピュータに展開できます。
  • Windows のログオン スクリプト。ログオン スクリプトを使用すると、ユーザーのログオン時に Communicator 2007 R2 の無人インストールを実行できます。グループ ポリシー オブジェクトは、特定のデバイスまたはユーザーに対してログオン スクリプトを指定するために使用できます。
Dd441330.note(ja-jp,office.13).gif注:
新しい Office Communicator 2007 R2 の自動更新機能は、Office Communicator 2007 またはその他の旧バージョンの Communicator から Communicator 2007 R2 へのアップグレードには使用できません。

複数のユーザーが使用するコンピュータへのインストール

Communicator 2007 R2 が各コンピュータにインストールされれば、それらのコンピュータのすべてのユーザーが Communicator 2007 を使用できるようになります。各ユーザーの構成設定は、HKEY_CURRENT_USER レジストリ ハイブに保存されます。Communicator 2007 R2 は、個々のコンピュータ上のユーザーごとにインストールすることはできません。

Windows インストーラのコマンド ライン オプション

  • Quiet モードのインストール
    Communicator 2007 R2 の展開時、スクリプトで次のように Windows インストーラのコマンド ライン オプション /qn を使用して、インストール時のユーザー インターフェイスをまったく表示しないようにすることができます (Communicator.msi というファイル名は、例として使用されているだけです。展開する Communicator 2007 R2 の .msi ファイルの実際の名前は異なる可能性があります)。
    msiexec /qn /i Communicator.msi
    Windows インストーラのコマンド ライン オプションでは、大文字と小文字が区別されません。詳細については、Microsoft Developer Network (MSDN) Web サイトにある Windows インストーラのドキュメントを参照してください。
  • ログ ファイルの生成
    Communicator 2007 R2 のセットアップ中、Windows インストーラ コマンド ラインに /l*v とファイル名を追加することで、ログ ファイルを生成できます。次に例を示します。
    msiexec /qn /i Communicator.msi /l*v logfile.txt
    アスタリスクは、可能性があるすべてのエラー、警告、および状態メッセージをログ ファイルに書き込むことを示し、v はすべてのメッセージを詳細モードで記録することを示します。 その他のログ ファイル フラグも使用できます。たとえば /lem を指定すると、エラーとメモリ不足、または致命的な終了に関する情報のみを含むログ ファイルが生成されます。すべてのログ ファイル オプションの一覧については、MSDN Web サイトの Windows インストーラに関するドキュメントを参照してください。 イベント トレース ログ (ETL) ファイルがコンピュータの <ユーザー名>/Tracing フォルダに生成される場合があります。このファイルを参照することにより、管理者と Microsoft サポート担当者は問題のトラブルシューティングを実施できます。詳細については、Microsoft サポート担当者に問い合わせてください。

ユーザーの管理によるインストール

Communicator 2007 R2 は、ネットワーク上のファイル サーバーを Communicator 2007 R2 Windows インストーラ パッケージのためのソフトウェア配布ポイントとして使用し、組織内にインストールできます。導入を行う時点で管理者は、ユーザーに電子メールを送信してインストール手順について説明し、配布ポイントへのリンクを提供することができます。

Dd441330.note(ja-jp,office.13).gif注:
管理者特権または管理資格情報 (Windows Vista の標準ユーザー モードの場合) が、Communicator 2007 R2 のインストールには必要となります。 インストール パッケージ内のファイルは、デジタル署名によって改ざんから保護されています。
Dd441330.note(ja-jp,office.13).gif注:
.msi インストール ファイルのダウンロードおよび実行を試行したときに、"communicator.msi の読み取り中にネットワーク エラーが発生しました" というエラー メッセージが表示された場合は、ファイルがダウンロード中に破損しています。インストール ファイルのダウンロードと実行を再試行する必要があります。

セットアップ後のクライアントの確認

クライアント コンピュータでアドレス帳およびテレフォニー統合の迅速なチェックを完了するには、連絡先名を見つけて、Communicator 2007 R2 から連絡先に電話します。

Communicator 2007 R2 のアンインストール

スクリプトを使用して Communicator 2007 R2 をアンインストールするには、次のコマンド ラインをスクリプトに含めます。

msiexec /x Communicator.msi

Communicator 2007 R2 を手動でアンインストールするには、次の操作を行います。

  1. 管理資格情報を使用してコンピュータにログオンします。
  2. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[プログラムと機能] をクリックします。
  3. [Microsoft Office Communicator 2007 R2] をクリックします。
  4. ウィンドウ上部の [アンインストール] をクリックします。