次の方法で共有


グローバル設定の移動

トピックの最終更新日: 2009-09-30

Office Communications Server 2007 R2 の場合、Office Communications Server のグローバル設定に対する既定のコンテナーは構成コンテナーです。以前のバージョンでは、ルート ドメインのシステム コンテナーが既定のコンテナーでした。

集中管理されているトポロジの場合、システム コンテナーにグローバル設定を格納すると、レプリケーション処理が高速になる、レプリケートされるコピーが少なくて済むなどの利点がありますが、地理的に分散しているトポロジで同じ方法を実行すると、ルート ドメインの可用性が十分でない場合に、パフォーマンスが低下することがあります。グローバル設定をシステム コンテナーに格納した状態で Office Communications Server 2007 を展開した場合、グローバル設定の管理において、サービスの開始に時間がかかる、レプリケーションが大幅に遅れるなどのパフォーマンスの問題が発生することがあります。この場合は、グローバル設定をシステム コンテナーから構成コンテナーに移動することをお勧めします。Microsoft Office Communications Server 2007 グローバル設定移行ツールは、この目的のために設計されています。このツールは、Microsoft ダウンロード センター https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=137424 (英語のみ) で入手できます。

Dd572392.important(ja-jp,office.13).gif重要:
グローバル設定を構成コンテナーに移動する場合は、Office Communications Server 2007 R2 Active Directory スキーマにアップグレードする前に移動する必要があります。新しい Active Directory スキーマ拡張が既にインストールされている場合、グローバル設定移行ツールは機能しません。

グローバル設定の移動手順は次のとおりです。この手順については、以降のセクションで詳しく説明します。この手順を実行するには、EnterpriseAdmins のメンバーとしてログオンしている必要があります。

Dd572392.important(ja-jp,office.13).gif重要:
次の手順を実行する場合は、Office Communications Server 2007 のスナップインとコマンド ライン ツールを使用する必要があります。Office Communications Server 2007 R2 のツールは使用しないでください。
各ステップを実行する際は、Active Directory ドメイン サービスの完全レプリケーションを終了してから次のステップに進む必要があります。トポロジとレプリケーションの構成に応じて、完全レプリケーションは数分から数日かかる場合があります。
Dd572392.important(ja-jp,office.13).gif重要:
グローバル設定の移行開始後は、プロセスの最後のステップが完了するまでユーザーの移動または変更を行わないでください。

グローバル設定を構成コンテナーに移動するには

  1. 構成コンテナーにツリー構造のコピーします。コマンド プロンプトから次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

    cscript MigrateOcsGlobalSettings.vbs /Action:MigrateGlobalSettingsTree

    Dd572392.important(ja-jp,office.13).gif重要:
    レプリケーションが完了するまで待機してから、次のステップに進みます。
  2. グローバル設定属性のコピーコマンド プロンプトから次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

    Cscript MigrateOcsGlobalSettings.vbs /Action:MigrateGlobalSettingsProperties

    Dd572392.important(ja-jp,office.13).gif重要:
    レプリケーションが完了するまで待機してから、次のステップに進みます。
  3. フォレストの準備の実行

    Dd572392.important(ja-jp,office.13).gif重要:
    このステップを実行するには、Office Communications Server 2007 バージョンの LcsCmd.exe を使用する必要があります。このステップでは、Office Communications Server 2007 R2 バージョンの LcsCmd.exe または Office Communications Server のフォレストの準備ウィザードを使用しないでください。このウィザードでは、既にフォレストが準備されていることが示されますが、新しいコンテナーにはまだアクセス制御エントリ (ACE) が存在しません。
    Dd572392.important(ja-jp,office.13).gif重要:
    グローバル設定のツリーがフォレストのほとんどのグローバル カタログにレプリケートされるまで待機してから、次のステップに進みます。

    コマンド プロンプトから次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

    LcsCmd /Forest /Action:ForestPrep /global:configuration

  4. グローバル設定ツリーへの DN 参照の更新コマンド プロンプトから次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

    cscript MigrateOcsGlobalSettings.vbs /Action: MigrateServerDnReferences /SearchBaseDN:<server search base DN>

    このサーバー検索ベース DN により、サーバーの移行範囲を指定します。

  5. User、Contact、inetOrgPerson オブジェクトに対する msRTCSIP-PrimaryHomeServer DN 参照の更新コマンド プロンプトから次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

    cscript MigrateOcsGlobalSettings.vbs /Action: MigrateUserDnReferences /SearchBaseDN:<user search base DN>

    このサーバー検索ベース DN により、ユーザーの移行範囲を指定します。

  6. Office Communications Server 2007 のスナップインを使用して Office Communications Server のサービスを再起動し、移行の成功の確認します。

  7. ルート ドメインで、システム コンテナからのグローバル設定ツリーの削除します。コマンド プロンプトから次のコマンドを入力して Enter キーを押します。

    cscript MigrateOcsGlobalSettings.vbs /Action: DeleteSystemGlobalSettingsTree