CsConference* レポート
CsConference* REST URI は、Office 365 Lync オンライン会議の数に関する概要情報を提供します。レポートの会議数に含められるのは、テナントのログイン メンバーによって開催された会議のみです。全体的な構造が同じで、データの集計期間だけが日単位、週単位、月単位と異なる 3 つのレポートがあります。分かりやすくするために、ここでは 3 つのレポートをまとめて 1 つのトピックで説明します。
最終更新日: 2015年9月17日
適用対象: Office 365
REST URI
https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/CsConferenceDaily[?ODATA options]
https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/CsConferenceWeekly[?ODATA options]
https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/CsConferenceMonthly[?ODATA options]
フィールド
次のフィールドは、$select、$filter、$orderby ODATA2 クエリ オプションに指定できます。$select オプションが指定されない場合、すべてのフィールドが返されます。
名前 |
WCF 型* |
EDM 型* |
[入力/出力]** 説明 |
値の例 |
提供されたバージョン |
---|---|---|---|---|---|
ApplicationSharingConferences |
long |
Edm.Int64 |
[入力/出力] レポート期間中に会議を共有したアプリケーションの数。 |
1042 |
2013-V1 |
AVConferences |
long |
Edm.Int64 |
[In/Out] レポートに含まれる AV 会議の数。 |
Lync 2013 |
2013-V1 |
Date |
System.DateTime |
Edm.DateTime |
[入力/出力] レポート期間の終了日時。レポート期間の詳細については、以下のセクションを参照してください。 |
短い形式の日付 (たとえば、03/10/2013) または引用符付きの 日付/時刻 (たとえば、"03/10/2013 4:55 PM") |
2013-V1 |
ID |
long |
Edm.Int64 |
[入力/出力] レポート レコードのインデックス番号。 |
72 |
2013-V1 |
IMConferences |
long |
Edm.Int64 |
レポート期間中のインスタント メッセージング会議の数。 |
14 |
2013-V1 |
TelephonyConferences |
long |
Edm.Int64 |
レポート期間中のテレフォニー会議の数。 |
204 |
2013-V1 |
TenantGuid |
System.guid |
Edm.Guid |
[入力/出力] 組織の GUID。 |
16a58f78-539f-47f7-b9bf-02a63867d73b |
2013-V1 |
TenantName |
string |
Edm.String |
[入力/出力] 組織の名前。 |
example.onmicrosoft.com |
2013-V1 |
TotalConferences |
long |
Edm.Int64 |
レポート期間中に行われたすべての種類の会議の数。 |
12587 |
2013-V1 |
WebConferences |
long |
Edm.Int64 |
レポート期間中の Web 会議の数。 |
5 |
2013-V1 |
*WCF 型は、Visual Studio に Windows Communications Framework (WCF) Service Reference を作成する場合にフィールドに割り当てられる .NET Framework データ型を参照します。EDM 型は、Atom 形式のレポートで返される ADO.NET エンティティ データ モデル (EDM) 型を参照します。
**[入力/出力]: 詳しくは、「入力パラメーターとレポート出力列」のセクションを参照してください。
解説
報告される会議の数に含めるには、少なくとも 1 人の参加者が Office 365 組織ユーザー アカウントとして会議に参加していなければなりません。
レポートには、会議の参加者のうち電話やタブレットなどのモバイル デバイスを使用した参加者は含まれません。このため、会議のすべての参加者がモバイル デバイスを使用していた場合、その会議はレポートに表示されません。
会議の数として返される値には、組織のユーザーが開催した会議だけが含まれます。各会議は、ユーザーや参加したゲストの数に関係なく、カテゴリごとに 1 回だけカウントされます。Lync Online のプランによっては会議を開催する機能が含まれず、会議に参加する機能だけが含まれることがあるため、そのテナント内で開催された会議の数は常に 0 という結果になる可能性があります。
レポート内の各エントリにはメタデータの複数のフィールドが含まれます。詳しくは、「Office 365 レポート Web サービスが返す一般的なメタデータ」を参照してください。
3 種類のレポートは、レポートの各エントリがカバーする時間だけが異なります。 日付フィールドに表示される時刻は、期間の最後を表します。日付と時刻は、HTTPS GET X-timezone ヘッダーに指定されているタイム ゾーンで報告されます。タイム ゾーンが指定されていない場合は、UTC 時刻が使用されます。報告される期間は、次のように計算されます。
レポート名 |
期間の計算方法 |
---|---|
毎日 (CsConferenceDaily) |
報告する日は正確に午前 0 時 (00:00) に始まり、その同じ日の夜 12 時直前 (23.59:59.9999...) に終了します。報告される最後の日は、データが利用可能な最後の丸 1 日で、今日を含みません。Date フィールドに返される日時は、その日のレポートの最後の時刻を表します。 |
毎週 (CsConferenceWeekly) |
報告する週は、正確に日曜日の午前 0 時 (00:00:00) に始まり、次の土曜日の夜 12 時前 (23:59:59.9999...) に終わります。直近に報告されるエントリは当日を含むエントリなので、通常、レポートを要求した時点より後まで続きます。Date フィールドに返される日時は、その週のレポートの最後の時刻を表します。 |
毎月 (CsConferenceMonthly) |
報告する月は、正確にその月の最初の日の午前 0 時 (00:00:00) に始まり、その月の最後の日の夜 12 時前 (23:59:59.9999...) に終わります。直近に報告されるエントリは当日を含むエントリなので、通常、レポートを要求した時点より後まで続きます。Date フィールドに返される日時は、その月のレポートの最後の時刻を表します。 |
例
次の要求とそれに対する応答の例は、月単位の会議のアクティビティ レポートを JSON 形式で取得する方法を示しています。
https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/CsConferenceMonthly?$format=Json
{
"d":
{
"results":
[
{
"__metadata":
{
"id":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/
CsConferenceMonthly(datetime'2013-05-31T00%3A00%3A00')",
"uri":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/
CsConferenceMonthly(datetime'2013-05-31T00%3A00%3A00')",
"type":"TenantReporting.CsConferenceReport"
},
"ID":"24984",
"Date":"\/Date(1369958400000)\/",
"TenantGuid":"b4225608-d90a-4289-a458-bc69587bc613",
"TenantName":"ExampleTenantName",
"TotalConferences":"19",
"AVConferences":"12",
"IMConferences":"13",
"ApplicationSharingConferences":"4",
"WebConferences":"15",
"TelephonyConferences":"0"
}
]
}
}
次の要求とそれに対する応答の例は、毎日の会議の数を (日付の新しい順に) ATOM 形式で取得する方法を示しています。レポートでは会議が実際に開催された日のデータだけが返されるため、$top オプションを使用して "N" 個のエントリを要求した場合、レポートでは会議が開催された最近の N 日が返されます。これは "暦日で最近の N 日" を取得する場合と必ずしも同じ結果にはなりません。わかりやすくするために、要求と応答に改行が追加されていることに注意してください。
https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/CsConferenceDaily?
$select=Date,TotalConferences,AVConferences,IMConferences,ApplicationSharingConferences,WebConferences,TelephonyConferences&
$top=10&
$orderby=Date%20desc&
$format=Atom
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<feed xml:base="https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/"
xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom"
xmlns:d="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices"
xmlns:m="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/metadata">
<id>https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/CsConferenceDaily</id>
<title type="text">CsConferenceDaily</title>
<updated>2013-07-08T20:48:10Z</updated>
<link rel="self" title="CsConferenceDaily" href="CsConferenceDaily" />
<entry>
<id>https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/CsConferenceDaily(datetime'2013-05-14T00%3A00%3A00')</id>
<category term="TenantReporting.CsConferenceReport" scheme="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/scheme" />
<title />
<updated>2013-07-08T20:48:10Z</updated>
<author>
<name />
</author>
<content type="application/xml">
<m:properties>
<d:Date m:type="Edm.DateTime">2013-05-14T00:00:00</d:Date>
<d:TotalConferences m:type="Edm.Int64">6</d:TotalConferences>
<d:AVConferences m:type="Edm.Int64">5</d:AVConferences>
<d:IMConferences m:type="Edm.Int64">4</d:IMConferences>
<d:ApplicationSharingConferences m:type="Edm.Int64">3</d:ApplicationSharingConferences>
<d:WebConferences m:type="Edm.Int64">6</d:WebConferences>
<d:TelephonyConferences m:type="Edm.Int64">0</d:TelephonyConferences>
</m:properties>
</content>
</entry>
<entry>
<id>https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/CsConferenceDaily
(datetime'2013-05-13T00%3A00%3A00')</id>
<category term="TenantReporting.CsConferenceReport"
scheme="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/scheme" />
<title />
<updated>2013-07-08T20:48:10Z</updated>
<author>
<name />
</author>
<content type="application/xml">
<m:properties>
<d:Date m:type="Edm.DateTime">2013-05-13T00:00:00</d:Date>
<d:TotalConferences m:type="Edm.Int64">10</d:TotalConferences>
<d:AVConferences m:type="Edm.Int64">7</d:AVConferences>
<d:IMConferences m:type="Edm.Int64">6</d:IMConferences>
<d:ApplicationSharingConferences m:type="Edm.Int64">1</d:ApplicationSharingConferences>
<d:WebConferences m:type="Edm.Int64">8</d:WebConferences>
<d:TelephonyConferences m:type="Edm.Int64">0</d:TelephonyConferences>
</m:properties>
</content>
</entry>
<entry>
<id>https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/CsConferenceDaily
(datetime'2013-05-10T00%3A00%3A00')</id>
<category term="TenantReporting.CsConferenceReport"
scheme="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/scheme" />
<title />
<updated>2013-07-08T20:48:10Z</updated>
<author>
<name />
</author>
<content type="application/xml">
<m:properties>
<d:Date m:type="Edm.DateTime">2013-05-10T00:00:00</d:Date>
<d:TotalConferences m:type="Edm.Int64">3</d:TotalConferences>
<d:AVConferences m:type="Edm.Int64">0</d:AVConferences>
<d:IMConferences m:type="Edm.Int64">3</d:IMConferences>
<d:ApplicationSharingConferences m:type="Edm.Int64">0</d:ApplicationSharingConferences>
<d:WebConferences m:type="Edm.Int64">1</d:WebConferences>
<d:TelephonyConferences m:type="Edm.Int64">0</d:TelephonyConferences>
</m:properties>
</content>
</entry>
</feed>
入力パラメーターとレポート出力列
フィールド表の [入力/出力] という表記には次の意味があります。
フィールド表で [入力] が付いているフィールドは、主に $filter=、$orderby= およびレポートが返すエントリを制限する他のクエリ オプションで使用するためのものです。フィールド表で [入力] が付いているフィールドは、$select= オプションに含めることができ、レポート エントリに表示されますが、有用なデータは入っていません。
フィールド表で [入力/出力] が付いているフィールドは、列選択 ($select=) およびエントリ制限 ($filter= と $orderby=) オプションの両方で使用できます。これらのフィールドの 1 つを $select= オプションに含めると、レポート エントリに表示され、利用可能な場合には有用なデータが入っています。
互換性
CsConferenceDaily、CsConferenceWeekly、CsConferenceMonthly は、Office 365 サービス バージョン 2013-V1 で導入されたものです。バージョン管理の詳細については、「Office 365 レポート Web サービスのバージョン管理」を参照してください。
対応する PowerShell コマンドレット
CsConference* レポートは、Get-CsConferenceReportWindows PowerShellコマンドレットと同じ情報を返します。
権限
レポートにアクセスするアカウントには、その Office 365 組織の管理権限が必要です。レポートがサービス記述文書に含まれており $metadata 文書がユーザーに返される場合、REST Web サービスからデータを取得する権限があります。このレポートでは、ユーザーを参照のみ可受信者の役割に割り当てる必要があります。既定の Office 365 権限構造では、次の管理者権限があるユーザーはこのレポートにアクセスできます: 課金管理者、全体管理者、パスワード管理者、サービス管理者、ユーザー管理の管理者。
データの粒度、永続性、可用性
これらのレポートにより利用できる情報は、HTTP X-timezone ヘッダーの呼び出し元アプリケーションにより報告されているタイムゾーンにおける真夜中から始まる日単位で分けることができます。
このレポートの情報は、1 年間またはサブスクリプションをキャンセルするまで利用可能です。
イベントがレポートに表示されるまで、最大で 24 時間遅れる場合があります。