StaleMailbox レポート

[アーティクル]
12/20/2016

StaleMailbox REST URI は、最近アクセスされていない Office 365 組織メールボックスの数に関する概要統計情報を提供します。このレポートは、StaleMailboxDetail レポートと組み合わせて非アクティブなメールボックスを管理するために使用します。

最終更新日: 2015年9月17日

適用対象: Office 365

REST URI

https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/StaleMailbox[?ODATA options]

フィールド

以下のフィールドは、$select および $filter ODATA2 クエリオプションで指定できます。$select オプションが指定されなかった場合は、すべてのフィールドが返されます。エントリは、常に、時間順に返され、最後のエントリが最も新しい日付になります。

このレポートは $orderby オプションをサポートしていません。

名前	WCF 型*	EDM 型*	[入力/出力]** 説明	値の例	提供されたバージョン
ActiveMailboxes	long	Edm.Int64	[入力/出力] レポートの時点でアクティブだった Office 365 メールボックスの数。	265	2013-V1
Date	System.DateTime	Edm.DateTime	[入力/出力] レポートエントリの日時。このフィールドの使用方法については、「解説」セクションを参照してください。	短い形式の日付 (たとえば、03/10/2013) または引用符付きの日付/時刻 (たとえば、"03/10/2013 4:55 PM")	2013-V1
InactiveMailboxes31To60Days	long	Edm.Int64	[入力/出力] 最近の 31 ～ 60 日間にアクセスされていない Office 365 メールボックスの数。	234	2013-V1
InactiveMailboxes61To90Days	long	Edm.Int64	[入力/出力] 最近の 61 ～ 90 日間にアクセスされていない Office 365 メールボックスの数。	22	2013-V1
InactiveMailboxes91To1460Days	long	Edm.Int64	[入力/出力] 最近の 91 ～ 1460 日 (4 年) 間にアクセスされていない Office 365 メールボックスの数。	4	2013-V1
TenantGuid	System.guid	Edm.Guid	[入力/出力] 組織の GUID。	16a58f78-539f-47f7-b9bf-02a63867d73b	2013-V1
TenantName	string	指定なし	[入力/出力] 組織のドメイン名。	example.onmicrosoft.com	2013-V1

*WCF 型 は、Visual Studio で Windows Communication Foundation (WCF) Service Reference が作成されたときにフィールドに割り当てられる .NET Framework データ型を参照します。EDM 型は、Atom 形式のレポートで返される ADO.NET エンティティデータモデル (EDM) 型を参照します。

**[入力/出力] インジケータについては、「入力パラメーターとレポート出力列」のセクションを参照してください。

解説

レポート内の各エントリにはメタデータの複数のフィールドが含まれます。詳しくは、「Office 365 レポート Web サービスが返す一般的なメタデータ」を参照してください。

レポート期間の制御

他の多くのレポートの場合、StartDate フィールドと EndDate フィールドを使用してレポート期間を制御します。このレポートにはこれらのフィールドがありません。代わりに、単一の Date フィールドを使用して非アクティブなメールボックスの数を報告する単一の日付を指定します。$filter オプションで Date を指定しなかった場合は、レポートが、既定で、情報が存在する過去 90 日分を提供するように設定されます。この情報を使用すれば、非アクティブなメールボックスの数に関する傾向を分析できます。

非アクティブなメールボックスの現在のカウントを取得するには、$filter オプションで前日の日付を指定します。データはデータマートに少し遅れて到着するうえ、過去のメールボックスカウントは丸一日が経過後にログに記録されるため、「今日」の分のデータが利用可能になることはほとんどありません。たとえば、今日が 2 月 14 日の場合は、$filter オプションを次のように指定することになります。

...$filter=Date eq datetime'2013-02-13T00:00'

過去 14 日間の各日のカウントを要求するには、次のコードを使用します (今日が 2013 年 2 月 14 日だとします)。

...$filter=Date ge datetime'2013-02-01T00:00'

StaleMailbox レポートは、$top オプションもサポートします。特定の期間を指定する場合に、両方のオプションを使用します。以下は、2013 年 1 月の第 1 週の古いメールボックスカウントを返します。

...$filter=Date ge datetime'2013-01-01T00:00'&$top=7

例

以下の要求と応答は、2013 年 1 月の最初の 3 日間に存在した古いメールボックスのカウントを取得する方法を示しています。見やすくするために、要求と応答に改行が追加されています。

https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/StaleMailbox?
  $select=Date,InactiveMailboxes31To60Days,InactiveMailboxes61To90Days,InactiveMailboxes91To1460Days&
  $filter=Date%20ge%20datetime'2013-01-01T00:00:00'&
  $top=7&
  $format=Atom

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<feed xml:base="https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/" 
  xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom" \
  xmlns:d="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices" 
  xmlns:m="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/metadata">
  <id>https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/StaleMailbox</id>
  <title type="text">StaleMailbox</title>
  <updated>2013-02-10T02:55:21Z</updated>
  <link rel="self" title="StaleMailbox" href="StaleMailbox" />
  <entry>
    <id>https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-01T00%3A00%3A00')</id>
    <category term="TenantReporting.StaleMailboxReport" 
      scheme="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/scheme" />
    <link rel="edit" title="StaleMailboxReport" href="StaleMailbox(datetime'2013-01-01T00%3A00%3A00')" />
    <title />
    <updated>2013-02-10T02:55:21Z</updated>
    <author>
      <name />
    </author>
    <content type="application/xml">
      <m:properties>
        <d:Date m:type="Edm.DateTime">2013-01-01T00:00:00</d:Date>
        <d:InactiveMailboxes31To60Days m:type="Edm.Int64">0</d:InactiveMailboxes31To60Days>
        <d:InactiveMailboxes61To90Days m:type="Edm.Int64">0</d:InactiveMailboxes61To90Days>
        <d:InactiveMailboxes91To1460Days m:type="Edm.Int64">2</d:InactiveMailboxes91To1460Days>
      </m:properties>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <id>https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-02T00%3A00%3A00')</id>
    <category term="TenantReporting.StaleMailboxReport" 
      scheme="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/scheme" />
    <link rel="edit" title="StaleMailboxReport" href="StaleMailbox(datetime'2013-01-02T00%3A00%3A00')" />
    <title />
    <updated>2013-02-10T02:55:21Z</updated>
    <author>
      <name />
    </author>
    <content type="application/xml">
      <m:properties>
        <d:Date m:type="Edm.DateTime">2013-01-02T00:00:00</d:Date>
        <d:InactiveMailboxes31To60Days m:type="Edm.Int64">0</d:InactiveMailboxes31To60Days>
        <d:InactiveMailboxes61To90Days m:type="Edm.Int64">0</d:InactiveMailboxes61To90Days>
        <d:InactiveMailboxes91To1460Days m:type="Edm.Int64">2</d:InactiveMailboxes91To1460Days>
      </m:properties>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <id>https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-03T00%3A00%3A00')</id>
    <category term="TenantReporting.StaleMailboxReport" 
      scheme="https://schemas.microsoft.com/ado/2007/08/dataservices/scheme" />
    <link rel="edit" title="StaleMailboxReport" href="StaleMailbox(datetime'2013-01-03T00%3A00%3A00')" />
    <title />
    <updated>2013-02-10T02:55:21Z</updated>
    <author>
      <name />
    </author>
    <content type="application/xml">
      <m:properties>
        <d:Date m:type="Edm.DateTime">2013-01-03T00:00:00</d:Date>
        <d:InactiveMailboxes31To60Days m:type="Edm.Int64">0</d:InactiveMailboxes31To60Days>
        <d:InactiveMailboxes61To90Days m:type="Edm.Int64">0</d:InactiveMailboxes61To90Days>
        <d:InactiveMailboxes91To1460Days m:type="Edm.Int64">2</d:InactiveMailboxes91To1460Days>
      </m:properties>
    </content>
  </entry>
</feed>

次のコード例は、同じクエリの結果を JSON 形式で示します。

  {
    "d":
      [
          {
            "__metadata":
              {
                "id":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-01T00%3A00%3A00')",
                "uri":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-01T00%3A00%3A00')",
                "type":"TenantReporting.StaleMailboxReport"
              },
            "Date":"\/Date(1356998400000)\/",
            "InactiveMailboxes31To60Days":"0",
            "InactiveMailboxes61To90Days":"0",
            "InactiveMailboxes91To1460Days":"2"
          },
          {
            "__metadata":
              {
                "id":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-02T00%3A00%3A00')",
                "uri":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-02T00%3A00%3A00')",
                "type":"TenantReporting.StaleMailboxReport"
              },
            "Date":"\/Date(1357084800000)\/",
            "InactiveMailboxes31To60Days":"0",
            "InactiveMailboxes61To90Days":"0",
            "InactiveMailboxes91To1460Days":"2"
          },
          {
            "__metadata":
              {
                "id":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-03T00%3A00%3A00')",
                "uri":"https://reports.office365.com/ecp/ReportingWebService/Reporting.svc/StaleMailbox(datetime'2013-01-03T00%3A00%3A00')",
                "type":"TenantReporting.StaleMailboxReport"
              },
            "Date":"\/Date(1357171200000)\/",
            "InactiveMailboxes31To60Days":"0",
            "InactiveMailboxes61To90Days":"0",
            "InactiveMailboxes91To1460Days":"2"
          }
      ]
  }

入力パラメーターとレポート出力列

フィールド表の [入力/出力] という表記には次の意味があります。

フィールド表で [入力] が付いているフィールドは、主に $filter=、$orderby= およびレポートが返すエントリを制限する他のクエリオプションで使用するためのものです。フィールド表で [入力] が付いているフィールドは、$select= オプションに含めることができ、レポートエントリに表示されますが、有用なデータは入っていません。
フィールド表で [入力/出力] が付いているフィールドは、列選択 ($select=) およびエントリ制限 ($filter=) オプションの両方で使用できます。これらのフィールドを $select= オプションに含めると、レポートエントリに表示され、利用可能な場合には有用なデータが入っています。

前述したように、このレポートは $orderby オプションをサポートしていません。

互換性

StaleMailbox レポートは Office 365 サービスバージョン 2013-V1 で導入されています。バージョン管理の詳細については、「Office 365 レポート Web サービスのバージョン管理」を参照してください。

対応する Windows PowerShell コマンドレット

StaleMailbox レポートは、Get-StaleMailboxReport Windows PowerShell コマンドレットと同じ情報を返します。

権限

レポートにアクセスするアカウントには、その Office 365 組織の管理権限が必要です。このレポートを Office 365 コントロールパネルで表示できる場合、そのアカウントには REST Web サービスからデータを取得する権限があります。このレポートでは、ユーザーを参照のみ可受信者の役割に割り当てる必要があります。既定の Office 365 権限構造では、次の管理者権限があるユーザーはこのレポートにアクセスできます: 課金管理者、全体管理者、パスワード管理者、サービス管理者、ユーザー管理の管理者。詳しくは、「MailboxUsage レポート」を参照してください。

データの細分性、永続性、可用性

このレポートで利用できる情報は 1 日 1 回収集されます。

このレポートの情報は、1 年間またはサブスクリプションをキャンセルするまで利用可能です。

イベントがレポートに表示されるまで、最大で 24 時間遅れる場合があります。