バイナリ ラージ オブジェクトのディスクベースのキャッシュ

ディスクベースのキャッシュは、コードだけでなく、イメージ、サウンド、ビデオ ファイルなどのバイナリ ラージ オブジェクト (BLOB) のキャッシュを制御します。ディスクベースのキャッシュはきわめて高速であり、データベースの往復作業を不要にします。BLOB はデータベースから一度に取得され、Web クライアントに保存されます。さらに、要求はキャッシュから提供され、セキュリティに基づいて削除されます。

ディスクベースのキャッシュを有効にして変更する

ディスクベースのキャッシュは既定では無効になっています。ディスクベースのキャッシュを有効にし、カスタマイズするには、インターネット インフォメーション サービス (IIS) Web サイトにマップされた SharePoint Web アプリケーションの web.config ファイルにある次のステートメントを変更する必要があります。

<BlobCache location="C:\blobCache" path="\.(gif|jpg|png|css|js)$" maxSize="10" max-age="86400" enabled="false"/>

上記の例について説明します。

  • location は、キャッシュされたファイルが保存されるディレクトリです。

  • path は、キャッシュされるファイルをファイル拡張子によって正規表現の形式で指定します。

  • maxSize は、ディスクベースのキャッシュの最大許容サイズを GB で指定します。

  • max-age は、クライアント ブラウザがクライアント コンピュータにダウンロードされた BLOB をキャッシュする最長時間を秒単位で指定します。最後にアイテムがダウンロードされてからそのアイテムの期限が切れていない場合は、ページが要求されたときに同じアイテムは再要求されません。max-age 属性は、既定で 86400 秒 (つまり、24 時間) に設定されますが、0 以上の期間に設定することができます。

  • enabled は、キャッシュを有効または無効にするブール値です。

ディスクベースのキャッシュをフラッシュする

  1. [サイトの操作] メニューで、[サイトの設定] をポイントし、[すべてのサイト設定の変更] をクリックします。

  2. [サイト コレクションの管理] の [サイト コレクションのオブジェクト キャッシュ] をクリックします。

  3. [ディスク ベースのキャッシュのリセット] で、次の操作を 1 つ以上実行します。

    • サーバーでディスク ベースのキャッシュのリセットを強制するには、[このサーバーでディスク ベースのキャッシュのリセットを強制する] を選択します。

    • すべてのサーバーでディスク ベースのキャッシュのリセットを強制するには、[ファーム内のすべてのサーバーでディスク ベースのキャッシュのリセットを強制する] を選択します。

    1 つ以上のチェック ボックスを選択した場合は、[OK] をクリックするとディスク キャッシュのすべてのエントリが直ちにフラッシュされます。チェック ボックスを選択しなかった場合、ディスク キャッシュは変更されず、アイテムの有効期限が管理されます。アイテムはサイト内で変更されたとき、またはディスク サイズを超過したときに削除されます。

  4. [OK] をクリックします。

See Also

概念

カスタム キャッシュの概要

出力キャッシュとキャッシュ プロファイル

オブジェクト キャッシュ