FieldBind 要素 (WorkflowActions)

最終更新日: 2015年3月9日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

この記事の内容
属性
DesignerType 属性
DesignerTypes のプロパティ
子要素
親要素

FieldBind 要素は、RuleDesigner の子要素です。これらの 2 つの要素を組み合わせて、評価の必要な条件または実行の必要があるアクティビティを記述する、わかりやすい文を作成します。正しく構築すれば、コーディング不要のワークフロー エディターが実行中のワークフローに動的な値を挿入できるように、文中に変数 (ハイパーリンクなど) を挿入することもできます。FieldBind 要素は、ワークフロー作成者が入力したデータをパラメーターにマップし、Microsoft SharePoint Foundation 2010 に渡します。

<RuleDesigner>
    <FieldBind>
        <Option />
    </FieldBind>
</RuleDesigner>

属性

属性	説明
DesignerType	必須の text.。ワークフロー エディタでの文の作成時に、ワークフロー作成者に提供されるコントロールまたはユーザー入力の種類を指定します。 注意 DesignerType を指定しない場合、既定の DesignerType 属性が使用されます。既定の DesignerType は、テキスト ボックスとその横の参照ボタンおよびルックアップ ボタンです。 注意 コードフリーのワークフロー エディタは、サーバーから返された値を、大文字と小文字を区別せずに処理する必要があります。
Field	必須の text。ワークフローの構築に使用される Parameter 要素を表します。Field 属性は、パラメータの型と命令が定義されているとき、1 つまたは複数の Parameter 要素に直接マップします。 注意 Field 属性に複数のパラメータを使用する場合、パラメータ名をコンマで区切る必要があります (例 : Field="Variable,ValueType")。
Function	省略可能な Boolean。true に設定されると、Action メソッドの名前を文に挿入します。
Id	必須の Integer (正の数)。Id は、FieldBind 要素と親の RuleDesigner 要素の Sentence プロパティとの間のリレーショナル キーとして使用されます。データベースで使用されるプライマリ キーのようなものです。
OperatorTypeFrom	必須の text。DesignerType 属性が Operator に設定された場合にのみ使用されます。この属性は、対応する Parameter 要素にリストされている .NET データ型に基づいて、ユーザーが使用可能な演算子の種類を決定します。OperatorTypeFrom 属性に指定されるパラメータは、Field 属性にリストされたパラメータと同じである必要はありません。
Text	必須の text。条件文の中で、ハイパーリンクとしてユーザーに表示されるテキストです。
TypeFrom	省略可能な text。FieldBind 要素のインスタンスと一緒に使用できる .NET データ型を指定します。TypeFrom 属性には、型定義を含む Parameter 要素が関連付けられます。
Value	現在は使用されていません。

DesignerType 属性

値	データのバインド	既定のビルダ	ドロップダウンの表示	高度なビルダ	コントロールの説明
Boolean	○	×	○	×	選択肢として true と false が設定されたドロップダウン リスト ボックス。
ChooseDoclibItem	×	×	×	○	ドキュメント ライブラリ項目のセレクタ。
ChooseListItem	×	×	×	○	既定値です。
CreateListItem	×	×	×	○	既定値です。
Date	○	○	×	×	日付/時刻セレクタ。
Dropdown	×	×	○	×	ドロップダウン リスト ボックス。Option 要素を追加すれば、静的な項目を設定できます。
Email	×	×	×	○	電子メールの詳細コントロール。[宛先]、[差出人]、[CC]、[件名]、[本文] など、標準的な電子メール フィールドがフォームに表示されます。
FieldNames	×	×	○	×	現在のリストまたはドキュメント ライブラリにあるすべてのフィールド名が設定されたドロップダウン リスト ボックス。
Float	○	×	×	×	テキスト ボックス。浮動小数点値を入力できます。
Hyperlink	○	○	×	×	URL ブラウザ。標準のリンク ビルダを使用して、ローカルまたはリモートのリソースを選択してください。
Integer	○	×	×	×	テキスト ボックス。正の整数値を入力できます。
ListNames	×	×	○	×	現在の Web サイト内のすべてのリストが設定されたドロップダウン リスト ボックス。
Operator	×	×	○	×	RuleDesigner 文で、左右の値を評価するための演算子を含むドロップダウン リスト ボックス。演算子は静的で、Options 要素に追加する必要があります。
ParameterNames	×	×	○	×	ワークフローで使用するために入力されたローカル変数がすべて設定されたドロップダウン リスト ボックス。
Person	○	○	×	×	ユーザーまたはグループのセレクタ。組み込みのローカル ユーザーまたはグループ、あるいはドメインのユーザーおよびグループのどちらかから、ユーザーまたはグループを 1 つだけ選択できます。
SinglePerson	○	○	×	×	ユーザーまたはグループのセレクタ。組み込みのローカル ユーザーまたはグループ、あるいはドメインのユーザーおよびグループのどちらかから、ユーザーまたはグループを 1 つだけ選択します。
Stringbuilder	×	×	×	○	インライン テキスト ボックス エディタ。簡単な文字列の作成に使用します。
Survey	×	×	×	○	既定値です。
Text	○	×	×	×	既定値です。
TextArea	○	○	×	×	既定値です。
UpdateListItem	×	×	×	○	既定値です。
writablefieldNames	×	×	○	×	現在のリストにあるフィールドのリスト、または編集可能なドキュメント ライブラリのリストのどちらかが入力されたドロップダウン リスト ボックス。その他のフィールドはすべて表示されません。

DesignerTypes のプロパティ

プロパティ	説明
Data Bound	SharePoint リストまたはドキュメント ライブラリ項目へのデータ バインドであるコントロール。
Default Builder	省略記号のボタンを表示します。DesignerType に応じて、[日付/時刻] ダイアログボックスまたは [テキスト エディタ] ダイアログボックスのどちらかを開きます。
Show Dropdown	ドロップダウン リスト ボックスのコントロールを表示します。DesignerType に応じて、値が設定されます。値が設定されていない Show DropDown コントロールには Options 要素を追加できます。
Advanced Builder	DesignerType に基づいて、高度なビルダを表示します。高度な DesignerTypes には複数のプロパティを指定できます。たとえば、電子メールの高度なビルダでは、[宛先]、[差出人]、[CC]、[件名]、および [本文] の各フィールドに入力することができます。

子要素

Option

親要素

RuleDesigner

例

次の例は、ワークフロー デザイナに正しく表示されるように、RuleDesigner 親要素内に FieldBind 要素を構築する方法を示しています。

<RuleDesigner Sentence="%1">
   <FieldBind Field="MyParameter1" 
              Text="text" Id="1"       
              DesignerType="Dropdown" 
              TypeFrom="MyParameter1">
      <Option Name="Display Name" Value="Display Value"/>
   </FieldBind>
</RuleDesigner>

関連項目

タスク

.ACTIONS ファイルの例

概念

宣言型のコーディング不要ワークフロー エディタを作成する

既定のワークフロー アクション

既定のワークフロー条件