クライアント オブジェクト モデルの配布と展開

最終更新日: 2010年11月4日

適用対象: SharePoint Foundation 2010

この記事の内容
.NET マネージ展開
Silverlight 展開
ECMAScript 展開

SharePoint Online で使用可能

クライアント オブジェクト モデルを使用するために、適切な .dll ファイルまたは .js ファイルのローカル コピーを取得し、Microsoft SharePoint Foundation 2010 がインストールされていないリモート コンピューターから開発できます。

注意

マネージ クライアント オブジェクト モデルは、Microsoft Business Connectivity Services (BCS) アプリケーションのコンテキスト内で使用できます。

.NET マネージ展開

Microsoft SharePoint Foundation 2010 では、開発におけるアクセスを容易にするために Microsoft.SharePoint.Client.dll および Microsoft.SharePoint.Client.Runtime.dll が %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\ISAPI にインストールされます。.NET マネージ オブジェクト モデルを使用してリモートでソリューションを開発するには、Microsoft.SharePoint.Client.dll と Microsoft.SharePoint.Client.Runtime.dll の両方が必要です。.NET マネージ SharePoint Foundation クライアント API を呼び出す Windows フォーム、Windows Presentation Foundation (WPF) などのアプリケーションが正常に機能するには、クライアント コンピューターに SharePoint Foundation クライアント DLL がインストールされている必要があります。このクライアント DLL は、Microsoft の SharePoint Foundation 2010 Client Object Model Redistributable (英語) を使用してアプリケーションと共に配布する必要があります。

NET マネージ オブジェクト モデルを使用するコンソール アプリケーションを作成する方法を示す例については、「基本的な SharePoint Foundation クライアント アプリケーションを作成する」を参照してください。

Silverlight 展開

Silverlight クライアントのインストールでは、Microsoft SharePoint Foundation 2010 は、Microsoft.SharePoint.Client.Silverlight.dll および Microsoft.SharePoint.Client.Silverlight.Runtime.dll を特別なスクリプト専用フォルダー %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\ClientBin に展開します。このフォルダーは、Silverlight で使用されるアセンブリをホストするための標準の場所として設計されています。Silverlight オブジェクト モデルを使用してソリューションをリモートで開発するには、Microsoft.SharePoint.Client.Silverlight.dll と Microsoft.SharePoint.Client.Silverlight.Runtime.dll の両方が必要です。Silverlight アプリケーションの作成者は、ダウンロード用に、クライアント側 DLL を .xap ファイルで一緒にパッケージ化できます。また、Silverlight DLL をキャッシュすることもできます。

Silverlight アプリケーションで SharePoint Foundation 2010 Silverlight オブジェクト モデルを実装する方法については、「Silverlight オブジェクト モデルを使用する」を参照してください。

ECMAScript 展開

SP.js、SP.Core.js、SP.Ribbon.js、SP.Runtime.js など、ECMAScript (JavaScript、JScript) クライアント オブジェクト モデルの縮小処理された .js ファイルが、%ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS ディレクトリにインストールされます。クライアント コンピューターで、標準の SharePoint Foundation マスター ページを使用している SharePoint Foundation ページが参照されると、これらの .js ファイルがクライアントにダウンロードされます。カスタム マスター ページを使用していて、クライアント オブジェクト モデルを使用している場合は、そのマスター ページまたはコンテンツ ページがこれらの .js ファイルを参照する必要があります。

SharePoint Foundation では、SP.debug.js、SP.Core.debug.js、SP.Ribbon.debug.js、SP.Runtime.debug.js など、デバッグ バージョンの縮小されていない .js ファイルも同じディレクトリにインストールされます。これらのデバッグ バージョンを使用するかどうかを指定できます。SharePoint Foundation の既定のマスター ページでは Web ページに ScriptManager コントロールが挿入されます。このコントロールの ScriptMode プロパティは、既定では Auto に設定されています。この既定の設定をオーバーライドして、debug .js ファイルを使用するには %inetpub%\wwwroot\wss\VirtualDirectories\80 ディレクトリにある web.config ファイルの system.web セクションに <deployment retail="false" /> を追加します。

/_layouts フォルダーにインストールされる重要なデバッグ .js ファイルのリストを次に示します。

  • SP.debug.js

  • SP.Core.debug.js

  • SP.Ribbon.debug.js

  • SP.Runtime.debug.js

  • JsGrid.debug.js

  • JsGrid.Gantt.debug.js

JavaScript オブジェクト モデルを使用するには、コンピューターで、ASP.NET AJAX および SharePoint Foundation 2010 に必要な一連の最小要件がサポートされている必要があります。サポートされているブラウザーは次のとおりです。

  • Microsoft Internet Explorer 7 以上

  • Firefox 3.5 以降

  • Safari 4.0 以上

.aspx ページまたは .js ファイル内で JavaScript オブジェクト モデルを使用する方法に関する基本情報については、「ECMAScript を使用するアプリケーション ページをセットアップする」を参照してください。

関連項目

概念

マネージ オブジェクト モデルと ECMAScript オブジェクト モデルの相違点

マネージ クライアント オブジェクト モデルにおける認証

その他の技術情報

クライアント クラス ライブラリ

ECMAScript クラス ライブラリ

SharePoint Foundation 2010 のマネージ クライアント オブジェクト モデルの使用

Client Object Model Resource Center (英語)