外部システムからのインスタンスを制限するために操作にフィルター パラメーターを追加する
最終更新日: 2009年9月24日
適用対象: SharePoint Server 2010
エンド ユーザーは、一部の条件と一致する、外部リストなどの外部コンテンツ タイプのインスタンスを取得することができます。たとえば、ニュージャージー州に住む顧客や、特定の顧客による注文を表示することができます。この機能を有効にするために、外部コンテンツ タイプの設計者は、必要な操作にフィルターを追加することができます。上記の州フィルターの例では、設計者は比較の種類のフィルター パラメーターを作成して、この新たに作成されたフィルターで Finder メソッドの State フィールドにタグを付けることができます。多くのこのようなフィルターは、単一のメソッド (API) に関連付けられていることがあります。この場合、ユーザーが実行時に必要なフィルターを選択して値を指定すると、BDC はバックエンド メソッドにそのフィルターの値を渡し、バックエンドが予期する正確な場所にそれを挿入します。その結果、ユーザーが見たい行だけが返されます。
フィルターは、Business Data Connectivity (BDC) service がユーザー (またはシステム) の入力を取り込み、バックエンド API 呼び出しに対して確認を行うための基本的な方法です。フィルターは、一連の複雑なパラメーターのどの場所にフィルター値を挿入するかを記述します。これは、メソッド定義の入力あるいは戻り値パラメーターを "タグ付け" して、挿入する位置にフラグ設定することで実現します。バックエンドが、フィルター処理の機能を提供するという点が重要です。フィルターは、エンド ユーザーに対してこの機能の表面を仕上げるメカニズムを形成しているだけです。
基幹業務 (LOB) システムによって各種のフィルタリング メカニズムが提供されています。BDC には、データ ソースとは関係なく、同じフィルタリング セマンティクスをユーザーに提供できるように一般的なパターンがまとめられています。BDC にはいくつかのフィルターおよびフィルタリング パターンが用意されています。詳細については、「Business Data Connectivity Service によってサポートされるフィルターの種類」を参照してください。
Comparison のようなユーザー フィルターは、ユーザーが上書きできる入力を宣言し、UserContext や UserProfile などのシステム フィルターを使用すると、BDC でユーザー トークンなどの値を安全に設定することができます。
重要 |
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メタデータ作成者が、ユーザー名をユーザー制御可能フィルターとして使用して機密性の高い個人データを返す不適切なメタデータを作成すると、あるユーザーに他のユーザーのデータが表示されるおそれがあります。これを防ぐために、UserContextFilter を使用してユーザー名をメソッド呼び出しに渡します。 |
クライアントは、メタデータ リポジトリのクエリを実行してシステムがサポートしているフィルターを特定し、それに応じたユーザー インターフェイスを表示します。