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Word Automation Services のアーキテクチャ

最終更新日: 2010年4月1日

適用対象: SharePoint Server 2010

この記事の内容
オブジェクト モデル
ドキュメント キュー
Word Automation Services エンジン

Word Automation Services は、以下の 3 つの異なるアーキテクチャ コンポーネントを持つ SharePoint Server 2010 サービス アプリケーションです。

  • オブジェクト モデル。

  • ドキュメント キュー。

  • Word Automation Services エンジン。

Word Automation Services のアーキテクチャの図

オブジェクト モデル

オブジェクト モデルは、SharePoint Server 2010 Web フロントエンド サーバー上に存在します。これを使用すると、開発者は、非同期ファイル変換要求の作成と、進行中のファイル変換の監視ができます。

ドキュメント キュー

ドキュメント キュー マネージャーはバックエンド アプリケーション サーバー上に存在します。これは、着信要求をドキュメント キューのデータベースに移動し、要求を Word Automation Services エンジンに送信して処理を求めます。変換の頻度、およびアクティブに変換されるファイルの数は、タイマー ジョブによって制御されます。特定の時間における、変換の頻度および変換するファイルの数は SharePoint 管理者が構成できます。たとえば、管理者は、少数のファイルのみを 1 時間に 1 度変換するように Word Automation Services のペースを設定して、優先順位の高いタスクが妨害されることを回避できます。

データベース サーバーでは、Word Automation Services エンジンが、要求された変換、現在の変換、および完了した変換の永続キューを格納します。変換のキューが中央のデータベース サーバーに格納されることで、キューの拡張性、信頼性、および可用性が向上し、大量の変換セットを長期間にわたって追跡できます。

Word Automation Services エンジン

Word Automation Services エンジンでは、複数プロセッサの可用性などのサーバー機能を使用できる、最適化された、サーバーベースのレンダリング エンジンが提供されます。複数サーバー構成では、変換リクエストによってどのアプリケーション サーバーも過負荷にならないように、Word Automation Services エンジンによって負荷が分散されます。

関連項目

概念

Word Automation Services での重要な概念