外部リストを Outlook に接続する
最終更新日: 2010年4月16日
適用対象: SharePoint Server 2010
Microsoft SharePoint Server 2010 内の外部リストを Microsoft Outlook 2010 に接続して、Microsoft Outlook 2010 に外部データを表示することができます。そうすると、ユーザーは連絡先あるいは仕事アイテムなどのその他のネイティブの Outlook アイテムの種類と同じように、Outlook 内で外部データに対して作業することができます。Outlook 内で外部データに行われた変更あるいは追加は、外部システムのデータ整合性を低下させることなく、外部システムに反映されます。
注意
また外部リストを Microsoft SharePoint Workspace でオフラインにすることもできます。
このトピックでは、「[方法] SharePoint で外部リストを作成する」トピックで作成した NWCustomers 外部リストを、Outlook に対してオフラインにします。Customer 外部コンテンツ タイプは Outlook で連絡先アイテムにマップされ、オフライン同期は有効です。
前提条件
SharePoint Server を実行中のサーバーに、Microsoft SQL Server 2005 以降がインストールされていること。
SharePoint Server を実行中のサーバーに Northwind SQL Server 2000 データベースがインストールされていること。
「[方法] SharePoint で外部リストを作成する」のように、Northwind サンプル データベースの Customers テーブルに基づいて作成された外部リスト。
クライアント コンピューターに、Microsoft SharePoint Designer 2010 と Microsoft Office 2010 を含む、Microsoft Outlook 2010 がインストールされていること。
外部リストをオフラインにすることで Outlook で外部データを表示する
クライアント コンピューターで、NWCustomers 外部リストに移動します。
リストを Outlook で表示するには、以下に示すように、[リスト] タブの SharePoint リボンで、[Outlook に接続] ボタンをクリックします。これにより、Visual Studio Tools for Office ClickOnce 展開パッケージが作成され、クライアントで展開されます。Outlook へのパッケージのインストールを確認する画面が表示されたら、[OK] および [インストール] ボタンをクリックします。
Outlook が起動されていない場合は、Outlook で外部リストをオフラインにするパッケージは、ユーザーによる操作を必要とせずに、自動的にソリューションを展開して Outlook を開始します。Outlook が既に起動している場合は、ユーザーが Outlook を終了しなくても、新しいソリューションは Outlook で表示されます。Outlook で、以下に示すように、外部リスト アイテムを含む新しいフォルダーが表示されます。Customer 外部コンテンツ タイプを作成するとき、ユーザーが既定の Outlook プロパティにマップしたフィールドを、Outlook が自動的にマップし、既定の連絡先ビューで表示する点に注意してください。
外部コンテンツ タイプを作成するときに選択した顧客のすべてのその他のフィールドを表示するには、アイテムを開いて、リボンの [Customer Details] ボタンをクリックします。これにより、以下に示すように、個別の Outlook フォームで顧客のすべてのフィールドが表示されます。あるいは、「[方法] Outlook エクスプローラーで外部リストのすべてのフィールドを表示する」トピックで説明されているように、ユーザー設定のビューを作成することができます。
注意
外部コンテンツ タイプに 5 以下のフィールドしか含まれない場合は、隣接の領域のマップされていないフィールドが表示される点に注意してください。5 以上のフィールドがある場合は、前述のように、個別のフォームでそれらを表示します。
ネイティブの Outlook 連絡先を作成および更新するのと同じように、Outlook から直接、連絡先を作成、更新、および削除することができます。データは、外部システムで更新されます。クライアント キャッシュの役割と、Outlook ソリューションのパフォーマンスを最適化する方法については、それぞれ「Business Connectivity Services クライアント キャッシュ」と「[方法] キャッシュを使用する場合の Business Connectivity Services ソリューションのパフォーマンスを向上する」を参照してください。