変換されたドキュメント
最終更新日: 2010年11月18日
適用対象: SharePoint Server 2010
ユーザー インターフェイス (UI) を介して、またはプログラムによって、ドキュメントを変換するよう選択すると、Microsoft SharePoint Server 2010 は Web アプリケーション用の DocConvLoadBalancer サービスを起動します。このサービスは、ドキュメントをドキュメント コンバーターに渡す、適切な DocConvLauncher サービスを順に起動します。ドキュメント コンバーターは、変換されたコピーを生成します。SharePoint Server 2010 は、変換されたコピーを取得し、処理し、最終的に元のファイルと同じドキュメント ライブラリに配置します。
変換されたコピーを処理するときに、SharePoint Server 2010 は以下を行います。
元のソース ファイルから変換されたコピーに、ドキュメント メタデータを適用します。これには、元のソース ファイルのコンテンツ タイプ、バージョン、および権限の情報が含まれます。ドキュメント コンバーターが元のソース ファイルから変換されたコピーにドキュメント メタデータを適用する方法については、「ドキュメント コンバータ」を参照してください。
また、変換されたコピーが 2007 Microsoft Office system ファイル形式の場合、SharePoint Server 2010 は、その適切なドキュメント メタデータを、変換されたコピー自体へと降格させます。
変換されたコピーのメタデータに以下の情報を追加します。
ParentID 変換されたコピーが基にする元のファイルの名前を表す文字列。
ParentVersionID 変換されたコピーが基にする元のファイルのバージョン番号を表す整数。
Converter 変換されたコピーを生成したドキュメント コンバーターの GUID。
ParentID および ParentVersionID フィールドは、各ドキュメント ライブラリに実際に含まれている列です。ただし、ドキュメント コンバーターが有効になっていない Web アプリケーションのドキュメント ライブラリでは、これらの列は非表示になります。
変換されたコピーを元のファイルとして同じドキュメント ライブラリに配置します。
オプションで、通知するよう指定されているユーザーに警告を電子メールで送信します。
ドキュメント変換が実行された変換リスト イベントを発生させます。
ドキュメント ライブラリに格納されるその他のドキュメントと同じ方法で、変換されたコピーを編集および更新できます。ただし、変換されたコピーに対して特定の変更を加えると、生成元のファイルとのリレーションシップに影響を与える場合があります。詳細については、「元のドキュメントと変換されたドキュメントの間のリレーションシップ」を参照してください。