モデルをインポートする (Duet Enterprise)
適用先: Duet Enterprise for Microsoft SharePoint and SAP
トピックの最終更新日: 2015-03-09
Duet Enterprise for Microsoft SharePoint and SAP で提供されるすべてのソリューションに、BDC モデルが提供されます。各モデルを個別にインポートできます。ただし、すべてのモデルを同時にインポートする方が簡単です。すべてのモデルを同時にインポートしても、パフォーマンスやセキュリティに関する問題はありません。
ヒント
各モデルを別々にインポートする場合、モデルの名前は大文字と小文字が区別されることに注意してください。たとえば、コマンド /ImportBDC Product は有効ですが、コマンド /ImportBDC product は無効です。Duet Enterprise で提供されているモデルの一覧については、「モデルの一覧」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205308&clcid=0x411) を参照してください。
注意
この記事の手順を実行するには、Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
この手順を実行する前に、SAP 管理者が最低限の読み取りアクセス権を持つ場所にモデルをコピーする必要があります。モデルは、SAPServiceModels.zip ファイルにあります。「Duet Enterprise をインストールする」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205811&clcid=0x411) で説明されているように、Duet Enterprise をインストールするとき、このファイルは既定で c:\program files\Duet Enterprise\1.0\SAP Service Models フォルダーにインストールされます。
展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合は、ワークシートの表 1 の "SAPServiceModels.zip の場所" 行に SAPServiceModels.zip ファイルの場所を入力します。 |
SAP 管理者は、適切なエンド ポイントでモデルを更新し、更新されたモデルを含む zip ファイルを最低限の読み取りアクセス権を持つ場所にコピーする必要があります。既定では、更新されたモデルを含む zip ファイルの名前は BDC.zip です。
モデルをインポートするには以下の情報が必要です。
BDC モデルを含む .zip ファイルの場所。展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合は、BDC モデルを含む .zip ファイルの場所と名前は、ワークシートの表 2 の「BDC モデルの .zip ファイルの場所」行に記録されています。
モデルに対する実行アクセス許可を付与するユーザーの一覧。または、すべての認証ユーザーにこのアクセス許可を付与することもできます。展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合は、これらのユーザーまたはグループ アカウント名は、ワークシートの表 3 の「SAP コンテンツにアクセスできるユーザー」行に記録されています。
モデルに対するすべてのアクセス許可を付与する各ユーザー アカウントのユーザー名とパスワード。
SAP 管理者が SharePoint 環境に関連のある問題を報告するために使用する連絡先の電子メール アドレス。
モデルをインストールする Business Data Connectivity Service のサービス アプリケーション名。既定の名前は "Business Data Connectivity Service" です。
モデルが含まれているファイルを解凍する
SAP 管理者が構成するモデルは、圧縮 (.zip) ファイルの形式になっています。既定では、このファイル名は BDC.zip です。モデルをインポートする前に、このファイルを解凍する必要があります。
展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合、SAP 管理者が .zip ファイルを格納した場所は、ワークシートの表 2 の「BDC モデルの .zip ファイルの場所」に記録されています。 |
ファイルを解凍した後、解凍後の BDC モデル ファイルの場所を書き留めておきます。
展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合は、ファイルを解凍した後で、解凍後の BDC モデル ファイルの場所を、ワークシートの表 1 の「解凍後のモデル ファイルの場所」行に記録します。 |
Business Data Connectivity Service のサービス アプリケーション名を確認する
既定では、Business Data Connectivity Service の名前は "Business Data Connectivity Service" です。ただし、管理者はこの名前を変更でき、Duet Enterprise for Microsoft SharePoint and SAP で使用するために別の Business Data Connectivity Service を作成することもできます。
Business Data Connectivity Service のサービス アプリケーション名を確認するには
サーバーの全体管理のサイド リンク バーで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[サービス アプリケーション] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
[種類] 列で、使用する Business Data Connectivity Service アプリケーションをクリックします。
リボンの [操作] グループで、[プロパティ] をクリックします。Business Data Connectivity Service アプリケーションの名前が、[名前] セクションに一覧表示されます。
展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合、ワークシートの表 1 の「BDC Service の名前」行にこの名前を追加します。
すべてのモデルをインポートする
注意
この手順を実行するには、Farm Administrators グループのメンバーである必要があります。
すべてのモデルをインポートするには
SharePoint Server ファーム内の任意のフロントエンド Web サーバーまたはアプリケーション サーバーにログオンします。
ヒント
SharePoint Server ファーム内の任意のフロントエンド Web サーバーまたはアプリケーション サーバーを使用してモデルをインストールできますが、同じコンピューターを使用してすべてのモデルをインストールすることをお勧めします。
ファーム管理者としてコマンド プロンプト ウィンドウを開き、プロンプトで "<システム ドライブ>:\Program Files\Duet Enterprise \1.0" フォルダーに移動します。
プロンプトで、「DuetConfig /importbdc <UnzippedModelFileLocation>\models.xml” /AddUsers “<EndUsers>” /UserName <WSDLaccount> /Password <WSDLaccountPassword> /Email <EmailAcct> /BDCServiceApplication <BDC Service Application Name>」と入力し、Enter キーを押します。
ここで、
<UnzippedModelFileLocation>
は、解凍されたモデルが保存される場所です。たとえば、d:\UnzippedModelFiles や \\contoso\UnzippedModelFiles です。展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合、この場所をワークシートの表 1 の「解凍後のモデル ファイルの場所」に記録します。
<EndUsers>
は、BDC モデルに対する実行アクセス許可を付与する Windows Active Directory ドメイン サービス (AD DS) ユーザーまたは Windows AD DS ドメイン グループの、"ドメイン\ユーザー名" の形式の名前をコンマで区切ったリストです。これにより、追加したエンド ユーザーは、SAP NetWeaver に対して Business Data Connectivity の呼び出しを行うことができます。複数のユーザーを追加する場合は、コンマで区切ったリストを引用符で囲む必要があります。たとえば、"contoso\user1,contoso\user2" のようにします。SAP 情報の表示またはやり取りを可能にする SharePoint サイトのすべてのユーザーまたはユーザー グループに、このアクセス許可を付与する必要があります。このパラメーターには nt authority\authenticated users を指定することをお勧めします。これで、すべての認証ユーザーにこのアクセス許可が付与されます。これはユーザーやグループを個別に追加する方法よりも簡単で、セキュリティのリスクも生じません。このパラメーターで nt authority\authenticated users を使用する代わりに AD DS ユーザーやグループを個別に指定する方法をとる場合には、以下の操作も行う必要があります。
後で DuetConfig /checkconfiguration をこのリストで実行する管理者の AD DS アカウントを指定して、SAPRoles および SAPUsers 外部コンテンツ タイプに対するアクセス許可が付与されるようにします。
SharePoint 2010 Timer Service の AD DS アカウントを指定します。なお、このアカウントは SAP システムで SAP ユーザーにもマップされている必要があります。
注意
AD DS ユーザーと AD DS グループだけを指定できます。このパラメーターで SharePoint グループを指定することはできません。
展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合、ユーザーまたはグループはワークシートの表 3 の「SAP コンテンツにアクセスできるユーザー」行で確認できます。
<WSDLaccount>
は、SAP の WSDL をダウンロードする権限があるユーザー アカウントです。このパラメーターで指定するユーザーは SAP システム内の SAP ユーザーにマップされていなければならず、SAP 管理者はこのユーザーに SAP システム内の WSDL にアクセスする権限を付与する必要があります。展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合、このユーザー名はワークシートの表 2 の「UWSDL アクセス用のユーザー名」行に記録されています。
<AdminPassword>
は、/UserName パラメーターを使用して指定するユーザーのパスワードです。展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合、このパスワードはワークシートの表 2 の「WSDL アクセス用のパスワード」行に記録されています。
<EmailAcct>
は、問題が検出されたときに SAP 管理者が使用する、SharePoint 管理者の連絡先電子メール アドレスです。<BDC Service Application Name>
は、モデルをインストールする Business Data Connectivity Service のサービス アプリケーション名です。既定の名前は "Business Data Connectivity Service" です。展開ワークシート (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205392&clcid=0x411) を使用している場合、この名前はワークシートの表 1 の「BDC Service の名前」行に記録されています。
コマンド プロンプトに各モデルのインポートが成功したことを示すメッセージが表示され、「[成功] Duet Enterprise 構成ユーティリティはすべての BDC モデルをインポートしました」というメッセージが表示されてインポートが完了します。
注意
モデルの一覧については、「モデルの一覧」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205308&clcid=0x411) を参照してください。