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Project Server ワークフロー用に Visual Studio 2010 を構成する

適用対象: Office 2010 | Project 2010 | Project Server 2010 | SharePoint Server 2010

この記事の内容
Project Server 用のワークフロー プロジェクトの作成
Project Server ワークフロー アクティビティ用のツールボックス タブの追加
SharePoint Server ワークフロー アクティビティ用のツールボックス タブの追加

Microsoft Project Server 2010 で需要管理用のワークフローを作成するには、Microsoft Visual Studio 2010 を使用する必要があります。Project Server ワークフローは SharePoint サイト ワークフローであり、SharePoint リストで実行するワークフローではありません。Project Server ワークフローはカスタム アクティビティと Microsoft .NET Framework 3.5 を使用するので、Microsoft SharePoint Designer を使用して Project Server ワークフローを作成することはできません。

ここでは、Visual Studio 2010 を構成してワークフロー ソリューションを作成する方法、および Project Server ワークフロー アクティビティと SharePoint Server ワークフロー アクティビティをツールボックスに追加する方法について説明します。Microsoft SharePoint Server 2010 用のワークフローの開発を対象に設計されているので、ワークフローの開発には Visual Studio 2010 と Microsoft .NET Framework 3.5 の使用のみがサポートされます (この記事は、Microsoft Corporation の Sam Chung によるコンテンツを出典としています)。

この記事は次のセクションで構成されます。

  • Project Server 用のワークフロー プロジェクトの作成

  • Project Server ワークフロー アクティビティ用のツールボックス タブの追加

  • SharePoint Server ワークフロー アクティビティ用のツールボックス タブの追加

Project Server 用のワークフロー プロジェクトの作成

Visual Studio 2010 でワークフロー プロジェクトを作成するとき、ツールボックスには Microsoft SharePoint Foundation 2010 ワークフロー アクティビティ用の [SharePoint ワークフロー] タブが含まれます。Project Server 2010 用および SharePoint Server 2010 用のワークフローを作成するには、Project Server ワークフロー アクティビティ用および SharePoint Server ワークフロー アクティビティ用のタブでツールボックスを更新する必要があります。手順 1. では、ワークフロー プロジェクトを作成する方法を示します。手順 2. では、Project Server ワークフロー項目をツールボックスに追加します。同様にして、手順 3. では SharePoint Server 2010 ワークフロー項目を追加します。

手順 1. ワークフロー プロジェクトを作成するには

  1. 管理者として Visual Studio 2010 を実行します。

    注意

    自動化された展開とデバッグの機能を利用し、SharePoint Server ワークフロー アクティビティをツールボックスに追加するには、Project Server のテスト インストールで Visual Studio を実行する必要があります。

  2. SharePoint 2010 シーケンシャル ワークフロー テンプレートを使用するプロジェクトを作成します。[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの上部にあるドロップダウン リストで、[.NET Framework 3.5] を選択します (図 1)。

    新しいプロジェクトの名前と場所は、以下の手順では重要ではありません。このプロジェクトは、すべての参照を探し、ツールボックス タブを設定するための例としてのみ使用します。たとえば、WorkflowProject1 という名前のプロジェクトを作成します。

    図 1. SharePoint 2010 シーケンシャル ワークフロー プロジェクトの作成

    シーケンシャル ワークフローの作成

  3. SharePoint カスタマイズ ウィザードの [デバッグに使用するローカル サイトを指定してください] ボックスの一覧で、ローカル Project Web App サイトの URL を選択します (図 2)。オプション [ファーム ソリューションとして配置する] が既定で選択されます。[次へ] をクリックします。

    図 2. ワークフローの Project Web App サイトの選択

    ワークフローのサイトの選択

  4. ワークフローの名前を入力します (図 3)。名前の前半の部分は Visual Studio プロジェクトです。名前の後半の部分はワークフローのクラス名です。たとえば、既定の名前は WorkflowProject1 – Workflow1 です。

    [サイト ワークフロー] をクリックして、リストではなく SharePoint サイトにワークフローを適用します。

    図 3. ワークフロー プロジェクトとクラスの名前の指定

    ワークフロー プロジェクトとクラスの名前指定

  5. SharePoint カスタマイズ ウィザードの [デバッグ時に使用するリストを選択してください] ページで、[はい、このワークフローを次のライブラリとリストに関連付けます] をオンにします (図 4)。

    表示する履歴リストのドロップダウン リストでは、既定値の [Project Server のワークフロー履歴] を使用します。表示するタスク リストのドロップダウン リストでは、既定値 [Project Server のワークフロー タスク] を使用します。

    注意

    ワークフロー タスク リストは、ワークフローの承認を含む既定のリストです。

    図 4. デバッグ時に使用する SharePoint リストの選択

    デバッグ時に使用するリストの選択

  6. ウィザードの最後のページ ([ワークフローの開始方法に関する条件の指定]) で、[ユーザーが手動でワークフローを開始] を選択します。

  7. [完了] をクリックして、ワークフロー プロジェクトを作成します。

Project Server ワークフロー アクティビティ用のツールボックス タブの追加

SharePoint Foundation 2010 用のワークフロー プロジェクトを作成するときは、Visual Studio のツールボックス ウィンドウにワークフロー アクティビティの [Windows Workflow v3.0]、[Windows Workflow v3.5]、および [SharePoint ワークフロー] の各タブが含まれます。Project Server でワークフロー アクティビティを使用するには、ツールボックスに追加する必要があります。

手順 2. Project Server 用のツールボックス タブを追加するには

  1. Visual Studio のソリューション エクスプローラーで、Workflow1 ノードを展開し、Workflow1.cs ファイルをダブルクリックして、[シーケンシャル ワークフロー] デザイン ビューを開きます。[表示] メニューの [ツールボックス] をクリックし、[ツールボックス] ウィンドウを開いたままにします。

  2. [ツールボックス] ウィンドウの何もない領域を右クリックし、[タブの追加] をクリックします (図 5)。たとえば、タブの名前を「Project Server - Workflow」に設定します。

    図 5. ツールボックスのタブの追加

    Project Server ワークフロー タブの追加

  3. 新しい [Project Server - Workflow] タブ領域の内部を右クリックし、[アイテムの選択] をクリックします。

  4. [ツールボックス アイテムの選択] ダイアログ ボックスで、[System.Workflow コンポーネント] タブをクリックし、[参照] をクリックします。[Program Files]\Microsoft Office Servers\14.0\Bin の Microsoft.Office.Project.Server.Workflow.dll アセンブリに移動し、[開く] をクリックします。

    注意

    Project Server 2010 と Visual Studio 2010 のプレリリース版の組み合わせによっては、[ツールボックス アイテムの選択] ダイアログ ボックスの [.NET Framework コンポーネント] タブにワークフロー アクティビティを追加する必要がありました。

  5. [ツールボックス アイテムの選択] ダイアログ ボックスで選択されている他の項目はすべてそのままにします。[名前空間] 列見出しをクリックし、アクティビティを名前空間別に並べ替えます。10 個の Project Server ワークフロー アクティビティがあります。強調表示されている項目 (図 6) が、ツールボックスの [Project Server - Workflow] タブに追加されます。[OK] をクリックします。

    図 6. 追加する Project Server ワークフロー アクティビティの選択

    Project Server ワークフロー操作の選択

  6. [Project Server - Workflow] タブ領域を右クリックし、[アイテムをアルファベット順に並べ替え] をクリックします。図 7 では、Project Server 2010 のワークフロー アクティビティ項目が示されています。

    図 7. ツールボックスの Project Server ワークフロー アクティビティ

    ツールボックス内での Project Server ワークフロー操作

SharePoint Server ワークフロー アクティビティ用のツールボックス タブの追加

SharePoint Server 2010 には、ツールボックスに追加できる他のワークフロー アクティビティがあります。手順は、Project Server の場合の手順 2. とほぼ同じです。

手順 3. SharePoint Server 用のツールボックス タブを追加するには

  1. [ツールボックス] ウィンドウの何もない領域を右クリックし、[タブの追加] をクリックします。たとえば、タブの名前を「SharePoint Server - Workflow」に設定します。

  2. [Project Server - Workflow] タブを閉じて、新しい [SharePoint Server - Workflow] タブを展開します。[SharePoint Server - Workflow] タブの内部を右クリックし、[アイテムの選択] をクリックします。

  3. [ツールボックス アイテムの選択] ダイアログ ボックスで、[System.Workflow コンポーネント] タブをクリックし、[参照] をクリックします。[Program Files]\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\ISAPI の Microsoft.Office.Workflow.Actions.dll アセンブリのある場所に移動し、[開く] をクリックします。

  4. [ツールボックス アイテムの選択] ダイアログ ボックスで選択されている項目はすべてそのままにします。[名前空間] 列見出しをクリックし、アクティビティを名前空間別に並べ替えます。Microsoft.Office.Workflow.Actions 名前空間で強調表示されている項目を確認します。これらが、ツールボックスの [SharePoint Server - Workflow] タブに追加されます。[OK] をクリックします。

  5. [SharePoint Server - Workflow] タブ領域を右クリックし、[アルファベット順に並べ替え] をクリックします。図 8 では、SharePoint Server 2010 のワークフロー アクティビティ項目が示されています。

    図 8. ツールボックスの [SharePoint Server - Workflow] タブでのワークフロー アクティビティ

    SharePoint Server のアクティビティ – [ワークフロー] タブ

手順 1. ~ 3. が完了すると、Visual Studio 2010 は Project Server 2010 および SharePoint Server 2010 のワークフロー プロジェクトを作成できる状態になります。作成した [Project Server - Workflow] タブと [SharePoint Server - Workflow] タブがツールボックスに表示されます。

関連項目

タスク

[方法] 分岐ワークフローを作成する

[方法] Project Server ワークフローをインストールおよびテストする

概念

ワークフローおよび需要管理