New-UMDialplan
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2008-08-26
New-UMDialplan コマンドレットは、ユニファイド メッセージング (UM) ダイヤル プランを新しく作成します。このダイヤル プランを使用して、UM IP ゲートウェイ、UM ハントグループ、およびユニファイド メッセージング サーバーを関連付け、UM コンポーネント間の通信を有効にします。
構文
New-UMDialPlan -Name <String> -NumberOfDigitsInExtension <Int32> [-AccessTelephoneNumbers <MultiValuedProperty>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-FaxEnabled <$true | $false>] [-GenerateUMMailboxPolicy <$true | $false>] [-NDREnabled <$true | $false>] [-TemplateInstance <PSObject>] [-URIType <TelExtn | E164 | SipName>] [-VoIPSecurity <SIPSecured | Unsecured | Secured>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
New-UMDialplan コマンドレットを使用して、Active Directory ディレクトリ サービスに UM ダイヤル プランを新しく作成します。UM ダイヤル プラン オブジェクトは、組織全体のスコープを持ちます。これには、テレフォニー ダイヤル プランに関連するすべての構成情報が含まれます。UM ダイヤル プランは、Microsoft Exchange Server 2007 とのユニファイド メッセージング通信を確立するために必要なコンポーネントです。UM ダイヤル プランを新しく作成する場合は、テレフォニー構成や、UM 構成への追加や変更を行った場合の影響について完全に理解している必要があります。
注 : |
---|
新しい UM ダイヤル プランを作成した後、UM の動作を有効にするために、UM IP ゲートウェイとユニファイド メッセージング サーバーを UM ダイヤル プランと関連付ける必要があります。 |
New-UMDialplan コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange 組織管理者の役割が委任されている必要があります。
Exchange を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Name |
必須 |
System.String |
このパラメータには、UM ダイヤル プランの表示名を指定します。ここで指定する名前は、ユーザーに対してユニファイド メッセージングを有効にするときに、管理者に表示されます。UM ダイヤル プラン名は最大 64 文字です。 |
NumberOfDigitsInExtension |
必須 |
System.Int32 |
このパラメータには、内線番号の桁数を固定数で指定します。このパラメータの範囲は 1 ~ 20 桁です。 |
AccessTelephoneNumbers |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty |
このパラメータには、電話番号またはサブスクライバ アクセスに使用される番号を指定します。これらの番号は、パイロットまたはパイロット ID 番号と呼ばれることがあります。電話番号には 32 文字まで使用できます。 |
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
このパラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。既定値は $true です。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
このパラメータには、この構成の変更を Active Directory に書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名を指定します。 |
FaxEnabled |
省略可能 |
System.Boolean |
このパラメータには、UM ダイヤル プランに関連付けられたユーザーが FAX メッセージを受信できるかどうかを指定します。既定の設定は |
GenerateUMMailboxPolicy |
省略可能 |
System.Boolean |
このパラメータには、UM ダイヤル プランの作成時に既定の UM メールボックス ポリシーを作成するかどうかを指定します。既定の設定では、UM ダイヤル プランの作成時に UM メールボックスを作成します。 |
NDREnabled |
省略可能 |
System.Boolean |
このパラメータには、UM の通話応答メッセージの発信に対して配信不能通知を要求するかどうかを指定します。既定の設定は |
TemplateInstance |
省略可能 |
System.Management.Automation.PSObject |
このパラメータには、このパラメータに既存のオブジェクトを指定した場合、コマンドレットがそのオブジェクトの構成を使用して、ローカルまたはターゲット サーバーにそのオブジェクトと同一のコピーを作成することを指定します。 |
UriType |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.UMUriType |
このパラメータには、構内交換機 (PBX) からセッション開始プロトコル (SIP) メッセージと共に送受信される URI (Uniform Resource Identifier) の種類を表す整数を指定します。 |
VoIPSecurity |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.UMVoIPSecurityType |
このパラメータには、相互トランスポート層セキュリティ (MTLS) を使用して信号チャネルを暗号化するかどうかを指定します。既定の設定は |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
このパラメータには、オブジェクトに対して発生するアクションをシミュレートするためのコマンドを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。既定値は $true です。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
|
|
例外
例外 | 説明 |
---|---|
|
|
例
最初の例では、4 桁の内線番号を使用する、MyUMDialPlan という名前の UM ダイヤル プランを新しく作成します。
2 番目の例では、SIP URI をサポートする 5 桁の内線番号を使用する、MyUMDialPlan という名前の UM ダイヤル プランを新しく作成します。
3 番目の例では、E164 の番号をサポートする、MyUMDialPlan という名前のセキュリティで保護されていない UM ダイヤル プランを新しく作成します。
New-UMDialplan -Name MyUMDialPlan -NumberofDigits 4
New-UMDialplan -Name MyUMDialPlan -UriType SIPName -NumberofDigits 5
New-UMDialplan -Name MyUMDialPlan -UriType E164 -NumberofDigits 5 -VOIPSecurity Unsecured
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。