Disable-Mailbox
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2011-02-01
既存のユーザーまたは InetOrgPerson のメールボックスを無効にしたり、Active Directory ディレクトリ サービスからそのオブジェクトの Exchange 属性を削除したりするには、Disable-Mailbox コマンドレットを使用します。メールボックスに関連付けられているユーザー アカウントは、Active Directory 内に残りますが、メールボックスには関連付けられなくなります。
構文
disable-Mailbox -Identity <MailboxIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-IgnoreDefaultScope <SwitchParameter>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
Disable-Mailbox コマンドレットは、Active Directory からメールボックスの Exchange 属性を削除します。メールボックス自体は削除されず、後で Connect-Mailbox コマンドレットを使用してユーザーに再接続することができます。
また、Disable-Mailbox コマンドレットは、個別のメールボックスに対してクリーンアップ作業を実行するので、この作業の完了後すぐにメールボックスの接続が解除されます。メールボックスの接続解除のために夜間の保守まで待機したり、Clean-MailboxDatabase コマンドレットを実行したりする必要はありません。
通常は、Disable-Mailbox コマンドまたは Remove-Mailbox コマンドが完了すると直ちにメールボックスは切断としてマークされます。ただし、Exchange Information Store サービスの停止中にメールボックスが無効化または削除された場合、あるいは Exchange 管理インターフェイス以外の手段で無効化または削除された場合には、Exchange メールボックス データベース内のメールボックス オブジェクトの状態は切断としてマークされません。この場合は、Clean-MailboxDatabase コマンドレットを使用して、Active Directory ディレクトリ サービスをスキャンし Microsoft Exchange メールボックス データベースでまだ切断としてマークされていない切断メールボックスを探すことによって、Exchange メールボックス ストアでこれらのメールボックスの状態を更新できます。Clean-MailboxDatabase コマンドレットの詳細については、「Clean-MailboxDatabase」を参照してください。
Disable-Mailbox コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。
- Exchange 受信者管理者の役割
Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.MailboxIdParameter |
このパラメータには、無効にするメールボックスを指定します。次のいずれかの値を使用できます。
|
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
このパラメータには、この構成の変更を Active Directory に書き込むドメイン コントローラを指定します。使用するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用します。 |
IgnoreDefaultScope |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
IgnoreDefaultScope パラメータは、Exchange 管理シェルに対する既定の受信者の設定範囲を無視し、範囲としてフォレスト全体を使用するようにコマンドに指示します。これにより、コマンドは現在既定の範囲内にない Active Directory オブジェクトにアクセスできます。IgnoreDefaultScope パラメータを使用する場合、以下の制限事項が適用されます。
|
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
|
|
例
次の例は、ユーザー John Peoples (エイリアスは john) のメールボックスを無効にして、Active Directory からメールボックスのすべての属性を削除する方法を示しています。
Disable-Mailbox john@contoso.com
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。