Exchange 2007 での ISA Server 2006 の使用

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2008-05-20

ここでは、クライアント アクセス サーバーの役割がインストールされている Microsoft Exchange Server 2007 を実行しているサーバーで使用するようにファイアウォールを構成する方法について説明します。メッセージング環境をセキュリティで保護するために、ソフトウェアおよびハードウェアのソリューションをファイアウォールとして使用できます。Microsoft Internet Acceleration and Security (ISA) Server 2006 または Intelligent Application Gateway (IAG) 2007 などの高度なファイアウォール サーバーを Exchange 2007 と共に使用することをお勧めします。ISA Server 2006 および IAG 2007 は、Exchange 2007 クライアント アクセスをセキュリティで保護し、その操作性を向上させるように設計されています。

note注 :
IAG 2007 の詳細については、「Microsoft Forefront Edge Security and Access」(英語) を参照してください。

ISA Server 2006 および Exchange 2007

ISA Server 2006 および Exchange 2007 は、共存し、メッセージング環境のセキュリティ レベルを高めるように開発されました。新しい Exchange 公開ルール ウィザードを使用して、クライアント アクセスを許可するように ISA Server コンピュータを構成すると、Exchange 2007 と ISA Server 2006 の両方の新機能が正しく機能するために必要な ISA Server 設定が自動的に構成されます。

Exchange 2007 に対して ISA Server 2006 を構成する方法の詳細については、「Exchange クライアント アクセス用の ISA Server 2006 の構成」を参照してください。

以前のバージョンの ISA Server と Exchange 2007

Exchange 2007 を展開するときは、使用している以前のバージョンの ISA Server をアップグレードすることをお勧めします。ISA Server 2004 など、以前のバージョンの ISA Server を使用するように構成されている環境に Exchange 2007 を展開した場合、クライアント アクセス用に構成されている ISA Server のルールを変更する必要があります。

ISA Server 2004 または ISA Server 2000 を構成しているときは、新しいサーバーを作成するか、ユーザーがアクセスする新しいクライアント アクセス サーバー用の新しい Web 公開ルールを作成する必要があります。表 1 では、ISA Server 2006 より前のバージョンの ISA Server を使用している場合に、Exchange へのクライアント アクセス用に作成する必要がある Web とサーバーの公開ルールのパスとして使用する仮想ディレクトリについて説明します。使用する予定のクライアント アプリケーション用のパスのみを使用してください。たとえば、Microsoft Exchange ActiveSync を使用する予定がない場合は、Microsoft-Server-ActiveSync 仮想ディレクトリを公開する必要はありません。

表 1   ISA Server の公開ルールのパスとして使用される Exchange 2007 仮想ディレクトリ

パス名 説明

/owa

この仮想ディレクトリは、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 コンピュータのメールボックスにアクセスするために Microsoft Office Outlook Web Access アプリケーションが使用します。

/public

この仮想ディレクトリは、Exchange 2007、Microsoft Exchange Server 2003、または Microsoft Exchange 2000 Server を実行しているコンピュータ上にあるメールボックス用のパブリック フォルダにアクセスするために Outlook Web Access アプリケーションが使用します。

/exchweb

この仮想ディレクトリは、Exchange 2003 または Exchange 2000 を実行しているコンピュータ上のメールボックス用に Outlook Web Access アプリケーションが使用します。

/exchange

この仮想ディレクトリは、Exchange 2003 または Exchange 2000 を実行しているコンピュータ上のメールボックスにアクセスするために Outlook Web Access が使用します。

/UnifiedMessaging

この仮想ディレクトリは、ユニファイド メッセージングのアクセスのために使用します。

/Microsoft-Server-ActiveSync

この仮想ディレクトリは、Exchange 2007 ActiveSync アプリケーションが使用します。

/EWS

この仮想ディレクトリは、Exchange Web サービスに使用します。

/Autodiscover

この仮想ディレクトリは、Exchange ActiveSync クライアントと Outlook クライアント用に自動検出サービスが使用します。

/rpc

この仮想ディレクトリは、Outlook 2007 の Outlook Anywhere 機能が使用します。

詳細情報

Exchange へのクライアント アクセスを構成する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。