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メールボックスに対する送信者アクセス許可を与える方法

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2008-05-08

ここでは、Active Directory ユーザーとコンピュータまたは Exchange 管理シェルを使用して、メールボックスに対する送信者アクセス許可を与える方法について説明します。Microsoft Exchange Server 2007 の送信者アクセス許可を使用して、メールボックスの所有者以外のユーザーがそのメールボックスを使用してメッセージを送信できるようにメールボックスを構成します。このアクセス許可が与えられた後、このメールボックスから送信されるメッセージはメールボックスの所有者から送信されたように見えます。

送信者アクセス許可は、レプリケーションが実行されるまで与えられません。レプリケーション時間は、Microsoft Exchange およびネットワークの構成によって異なります。直ちにアクセス許可を与えるには、Microsoft Exchange Information Store サービスを停止して再開します。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

  • Exchange 表示専用管理者以上およびアカウント オペレータ以上

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

また、この手順を実行する前に、メールボックスがアドレス一覧で非表示になっている場合は、そのメールボックスに代わって電子メール メッセージを送信することはできないことに注意してください。メッセージを送信する際、Exchange では電子メール アドレスが [差出人] で解決されている必要があります。アドレス一覧で非表示になっているメールボックスに代わってメッセージが送信されると、SMTP アドレスは、組織のものではないアドレス (外部アドレスと呼ばれます) と解釈され、拒否されます。メールボックスの設定を変更する方法については、「メールボックス機能の管理」を参照してください。

Microsoft Office Outlook で、ユーザーがアドレス一覧で非表示になっているメールボックスに代わってメッセージを送信しようとすると、以下のエラーが表示されます。

  • オンライン モード   ユーザーが [送信] をクリックすると、次のエラーが表示されます。"送信者には、差出人のアドレスを使用して代理で送信するためのアクセス許可がありません。"
  • Exchange キャッシュ モード   Outlook は、最初にメッセージを送信しますが、ユーザーは次のメッセージを含む配信不能レポート (NDR) を受け取ります。"代理送信のためのアクセス許可を持たずに、別の送信者の代わりにメッセージを送信することは許可されていません。代わりにメッセージを送信している送信者が正しいことを確認してください。または、システム管理者に連絡して必要なアクセス許可を取得してください。"

手順

Exchange 2007 SP1

Exchange 管理コンソールを使用して、ユーザーに他のユーザーのメールボックスに対する送信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを起動します。

  2. コンソール ツリーで、[受信者の構成] をクリックします。

  3. 結果ウィンドウで、送信者アクセス許可を与えるメールボックスを選択します。

  4. 操作ウィンドウで、メールボックス名の下にある [代理人として送信するアクセス許可の管理] をクリックします。代理人として送信するアクセス許可の管理ウィザードが開きます。

  5. [代理人として送信するアクセス許可の管理] ページで、[追加] をクリックします。

  6. [ユーザーまたはグループの選択] で、送信者アクセス許可を付与するユーザーを選択し、[OK] をクリックします。

  7. [管理] をクリックします。

  8. [完了] ページの [概要] に、送信者アクセス許可が正しく付与されたかどうかが示されます。この概要には、送信者アクセス許可を付与するために使用された Exchange 管理シェル コマンドも表示されます。

  9. [終了] をクリックします。

Exchange 管理シェルを使用して、ユーザーに他のユーザーのメールボックスに対する送信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Add-ADPermission "Mailbox" -User "Domain\User" -Extendedrights "Send As"

構文およびパラメータの詳細については、関連トピック「Add-ADPermission」を参照してください。

Exchange 2007 RTM

Active Directory ユーザーとコンピュータを使用して、ユーザーに他のユーザーのメールボックスに対する送信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。

  1. Exchange を実行しているコンピュータで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] をクリックします。

  2. Active Directory ユーザーとコンピュータで、[表示] メニューの [拡張機能] をクリックします。

  3. ドメイン ノードを展開し、[Users] をクリックします。

  4. 詳細ウィンドウで、送信者アクセス許可を与えるユーザーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  5. [<ユーザー> のプロパティ] の [セキュリティ] タブで、[詳細設定] をクリックします。

  6. [<ユーザー> のセキュリティの詳細設定] で、[追加] をクリックします。

  7. [選択するオブジェクト名を入力してください] ボックスで、送信者アクセス許可を与えるメールボックス ユーザーまたはグループの名前を入力し、[名前の確認] をクリックしてそのユーザーまたはグループを確認します。[OK] をクリックします。

  8. [<ユーザー> のアクセス許可エントリ] で、[適用先] ボックスの一覧から [このオブジェクトのみ] を選択します。

  9. [アクセス許可] ボックスの一覧で、[送信者] を検索し、[許可] チェック ボックスをオンにします。

  10. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

Exchange 管理シェルを使用して、ユーザーに他のユーザーのメールボックスに対する送信者アクセス許可を与えるには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Add-ADPermission "Mailbox" -User "Domain\User" -Extendedrights "Send As"

構文およびパラメータの詳細については、関連トピック「Add-ADPermission (RTM)」を参照してください。

詳細情報

Microsoft Outlook のアクセス許可を与える方法の詳細については、Outlook ヘルプの代理アクセス権についてのページを参照してください (このページは英語の場合があります)。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。