メッセージング レコード管理の無効化
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2008-06-17
ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 の Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェルを使用して、メールボックス、サーバー、または組織全体のメッセージング レコード管理 (MRM) を無効にする方法について説明します。
メールボックスからの管理フォルダとポリシーの削除
Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) では、Set-Mailbox コマンドレットと RemoveManagedFolderAndPolicy スイッチを使用して、メールボックスからすべての MRM ポリシーと属性を削除できます。このコマンドを使用すると、以下のタスクが実行されます。
- MRM ポリシーの一部として作成されたすべての管理フォルダから、MRM ポリシーと MRM プロパティが削除されます。
- 空の管理フォルダが、メールボックスから削除されます。
- アイテムを含む管理フォルダが、標準フォルダに変換されます。
Exchange 管理シェルを使用して、メールボックスから管理フォルダと管理フォルダ メールボックス ポリシーを削除するには、次の操作を行います。
Exchange 管理シェルを起動します。
次のコマンドを入力します。
Set-Mailbox -Identity jpeoples -RemoveManagedFolderAndPolicy
注 : |
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Set-Mailbox -Identity jpeoples -ManagedFolderMailboxPolicy:$null コマンドを使用すると、管理フォルダに影響を与えず、メールボックスから管理フォルダ メールボックス ポリシーを削除できます。 |
Set-Mailbox コマンドの詳細については、「Set-Mailbox」を参照してください。
メールボックスの保存機能の有効化
ユーザーが休暇中の場合などに、メールボックスの保存機能を有効にして、メッセージング レコード管理を無効にすることができます。
Exchange 管理コンソールを使用してメールボックスの保存機能を有効にするには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールを起動します。
コンソール ツリーで、[受信者の構成] を展開し、[メールボックス] をクリックします。
保存機能を有効にするメールボックスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。メールボックスの [プロパティ] ページが表示されます。
[メッセージング レコード管理] をクリックし、[プロパティ] をクリックします。[メッセージング レコード管理] ページが表示されます。
[このメールボックスのアイテムに対する保存を有効にする] というチェック ボックスをオンにします。
[開始日] チェック ボックスをオンにし、保存機能の開始日時を選択します。
[終了日] チェック ボックスをオンにし、保存機能の終了日時を選択します。
[OK] をクリックします。
Exchange 管理シェルを使用してメールボックスの保存機能を有効にするには、次の操作を行います。
Exchange 管理シェルを起動します。
次のコマンドを入力します。
Set-Mailbox -Identity jpeoples -RetentionHoldEnabled $true -StartDateForRetentionHold 09-14-2006 -EndDateForRetentionHold 10-1-2006
個々のサーバーに対するメッセージング レコード管理の一時的な無効化
サーバーでの管理フォルダ アシスタントの実行を停止するには 2 つの方法があります。
- Exchange 管理コンソールでスケジュールを消去します。
- Exchange 管理シェルで、Set-MailboxServer コマンドの ManagedFolderAssistantSchedule パラメータを $null に設定します。
サーバーの管理フォルダ アシスタントを停止すると、管理コンテンツの設定はそのサーバーの管理フォルダに適用されなくなります。新しい管理されたカスタム フォルダは作成されず、保存期間とジャーナリングのポリシーは適用されません。ただし、フォルダのクォータは引き続き適用されます。
組織全体に対するメッセージング レコード管理の完全な無効化
組織に対してメッセージング レコード管理を行わないようにするには、その組織のすべての管理されたカスタム フォルダを削除し、すべての管理フォルダ メールボックス ポリシーを削除します。この作業が完了すると、フォルダのクォータと保存期間およびジャーナリングのポリシーは適用されず、メッセージング レコード管理のルート フォルダおよびすべての管理されたカスタム フォルダは、ユーザーが移動、名前変更、または削除できる通常のフォルダに変換されます。
Exchange 2007 でメッセージング レコード管理を無効にする方法の詳細については、「組織のメッセージング レコード管理を完全に無効にする方法」を参照してください。
注 : |
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ユーザーが [管理フォルダ] ルート フォルダにあるすべての管理されたカスタム フォルダを削除すると、[管理フォルダ] ルート フォルダは通常のフォルダに変換され、他のすべてのフォルダと同様に移動、名前変更、または削除が可能になります。 |
ユーザーが [管理フォルダ] ルート フォルダのすべての管理されたカスタム フォルダを削除しない場合、[管理フォルダ] ルート フォルダは、移動、名前変更、および削除を行えない保護された状態のままになります。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。