Add-AttachmentFilterEntry
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2009-04-28
エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで添付ファイル フィルタの一覧にエントリを追加するには、Add‑AttachmentFilterEntry コマンドレットを使用します。
構文
add-attachmentfilterentry -Name <String> -Type <ContentType | FileName> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
添付ファイル フィルタ エージェントは、添付ファイルのコンテンツの種類とファイル名に基づいて、添付ファイルが Microsoft Exchange Server 2007 組織に入ってくるのを防ぐことができます。添付ファイルを処理する方法は、添付ファイル フィルタ エージェントの構成によって決まります。
添付ファイル フィルタ エージェントを構成する方法の詳細については、「Set-AttachmentFilterListConfig」を参照してください。
Add-AttachmentFilterEntry コマンドレットは、MIME コンテンツの種類とファイル名に基づいて、電子メールの添付ファイルにフィルタを適用できます。次の一覧では、各添付ファイルの種類について説明します。
MIME コンテンツの種類 MIME コンテンツの種類は、添付ファイルの内容 (たとえば、JPEG 画像、実行可能ファイル、Microsoft Office Excel 2003 ファイル、または別のファイルの種類かどうか) を示します。電子メールの添付ファイルは、ASCII テキストとして電子メール メッセージにエンコードされます。電子メール サーバーとクライアントは、MIME コンテンツの種類に関する情報を使用して電子メール メッセージ内の ASCII テキスト情報をデコードし、ユーザーが使い慣れている使用可能なバイナリ ファイルに変換します。コンテンツの種類は
type/subtype
として表されます。たとえば、JPEG 画像というコンテンツの種類はimage/jpeg
として表されます。
MIME コンテンツの種類の詳細については、RFC (Request for Comments) 1341 (このサイトは英語の場合があります) を参照してください。注 : このトピックにあるサードパーティの Web サイトに関する情報は、必要な技術情報を参照する際に役立つように提供されています。 この URL は、将来予告なしに変更されることがあります。 ファイル名 添付ファイル フィルタの一覧で添付ファイルのファイル名を指定する方法は 2 とおりあります。BadFilename.exe など、正確なファイル名を指定できます。また、ファイル名のピリオドの左側をワイルドカード文字で置き換えることで、特定の種類の拡張子を持つファイルを指定することもできます。ファイル名にワイルドカード文字を使用する場合は、たとえば「*.exe」と入力します。
エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Add-AttachmentFilterEntry コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。
アクセス許可、役割の委任、および Exchange 2007 を管理するために必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須 | Type | 説明 |
---|---|---|---|
Name |
必須 |
System.String |
このパラメータは、添付ファイルの MIME コンテンツの種類またはファイル名を指定します。Type が |
Type |
必須 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.AttachmentType |
このパラメータは、添付ファイル フィルタのエントリによってブロックする添付ファイルの種類を指定します。有効な値は、
|
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの ADAM インスタンスにのみ書き込みを行います。 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
例
悪意のある、または適切でない電子メールの添付ファイルからユーザーを保護するために、添付ファイル フィルタの一覧にエントリを追加することができます。次のコード例は、添付ファイル フィルタの一覧にエントリを追加する方法を示しています。
最初のコード例は、ファイル名に基づく添付ファイル フィルタのエントリを追加します。この添付ファイル フィルタは, .txt という拡張子を持つすべての添付ファイルに適用されます。
2 番目のコード例は、MIME コンテンツの種類 image/jpeg
(JPEG 画像のバイナリ ファイル) に基づく添付ファイル フィルタのエントリを追加します。この添付ファイル フィルタは、MIME コンテンツの種類が image/jpeg
であるすべての添付ファイルに適用されます。
add-attachmentfilterentry -name *.txt -type FileName
add-attachmentfilterentry -name image/jpeg -type ContentType
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。