送信者のフィルタ

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-04-11

送信者フィルタ エージェントは、Microsoft Exchange Server 2007 エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで有効にされるスパム対策フィルタです。送信者フィルタ エージェントは、MAIL FROM: SMTP (簡易メール転送プロトコル) ヘッダーに基づいて、受信電子メール メッセージに対して行う処理がある場合にどの処理を行うかを判断します。

エッジ トランスポート サーバーでスパム対策フィルタを構成すると、フィルタはメッセージに対して累積的に処理を実行し、迷惑なメッセージが企業に入る数を減らします。スパム対策機能の計画と展開を行う方法の詳細については、「スパム対策およびウイルス対策向けの機能」を参照してください。

送信者フィルタ エージェントは、組織外部の特定の送信者からのメッセージを処理します。エッジ トランスポート サーバーの管理者は、組織へのメッセージの送信がブロックされた送信者の一覧を管理します。管理者は、個々の送信者 (kim@contoso.com)、ドメイン全体 (*@.contoso.com)、またはドメインとすべてのサブドメイン (*@*.contoso.com) をブロックすることができます。また、受信拒否リストに含まれる送信者からのメッセージが検出された場合に送信者フィルタ エージェントが実行する処理を構成することもできます。以下の処理を構成することができます。

  • SMTP セッション エラー "554 5.1.0 Sender Denied" を使用して SMTP 要求を拒否し、接続を閉じるように、送信者フィルタ エージェントを構成できます。
  • メッセージを許可し、メッセージを更新して受信拒否リストに含まれる送信者からのメッセージであることを示すように、送信者フィルタ エージェントを構成できます。メッセージは受信拒否リストに含まれる送信者から送信されたものであり、このことがメッセージにマークされるので、コンテンツ フィルタ エージェントは SCL (Spam Confidence Level) を計算するときにこの情報を使用します。

Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、受信拒否リストを指定したり、受信拒否リストに含まれる送信者からのメッセージを送信者フィルタ エージェントで処理する方法を定義したりすることができます。送信者フィルタ エージェントを構成する方法の詳細については、「送信者のフィルタの構成」を参照してください。

important重要 :
MAIL FROM: SMTP ヘッダーはスプーフィングされる可能性があります。したがって、送信者フィルタ エージェントのみを使用することは避けてください。送信者フィルタ エージェントは、Sender ID エージェントと共に使用します。Sender ID エージェントは、送信側サーバーの送信元 IP アドレスを使用して、MAIL FROM: SMTP ヘッダーのドメインが登録されているドメインと一致するかどうかを確認します。Sender ID エージェントの詳細については、「Sender ID」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。