Set-EmailAddressPolicy

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-05-12

電子メール アドレス ポリシーの Active Directory ディレクトリ サービス属性を設定するには、Set-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用します。

構文

Set-EmailAddressPolicy -Identity <EmailAddressPolicyIdParameter> [-ConditionalCompany <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute1 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute10 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute11 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute12 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute13 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute14 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute15 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute2 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute3 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute4 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute5 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute6 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute7 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute8 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute9 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalDepartment <MultiValuedProperty>] [-ConditionalStateOrProvince <MultiValuedProperty>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DisabledEmailAddressTemplates <ProxyAddressTemplateCollection>] [-DomainController <Fqdn>] [-EnabledEmailAddressTemplates <ProxyAddressTemplateCollection>] [-EnabledPrimarySMTPAddressTemplate <String>] [-ForceUpgrade <SwitchParameter>] [-IncludedRecipients <Nullable>] [-Name <String>] [-Priority <EmailAddressPolicyPriority>] [-RecipientFilter <String>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-EmailAddressPolicy [-ConditionalCompany <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute1 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute10 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute11 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute12 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute13 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute14 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute15 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute2 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute3 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute4 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute5 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute6 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute7 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute8 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalCustomAttribute9 <MultiValuedProperty>] [-ConditionalDepartment <MultiValuedProperty>] [-ConditionalStateOrProvince <MultiValuedProperty>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DisabledEmailAddressTemplates <ProxyAddressTemplateCollection>] [-DomainController <Fqdn>] [-EnabledEmailAddressTemplates <ProxyAddressTemplateCollection>] [-EnabledPrimarySMTPAddressTemplate <String>] [-ForceUpgrade <SwitchParameter>] [-IncludedRecipients <Nullable>] [-Instance <EmailAddressPolicy>] [-Name <String>] [-Priority <EmailAddressPolicyPriority>] [-RecipientFilter <String>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

管理者は、Set-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用して、特定の電子メール アドレス ポリシーの Active Directory 属性を設定できます。ただし、Set-EmailAddressPolicy コマンドレットでは、変更が電子メール アドレス ポリシーに適用されません。変更を適用するには、Set-EmailAddressPolicy コマンドレットの後に Update-EmailAddressPolicy コマンドレットを使用します。

Set-EmailAddressPolicy コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の役割が委任されている必要があります。

• Exchange 組織管理者の役割

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

Update-EmailAddressPolicy コマンドレットの詳細については、「Update-EmailAddressPolicy」を参照してください。

パラメータ

パラメータ	必須かどうか	種類	説明
Identity	必須	Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.EmailAddressPolicyIdParameter	Identity パラメータには、特定の電子メール アドレス ポリシーを表す GUID、識別名、または電子メール アドレス ポリシー名を指定します。また、パス\電子メール アドレス ポリシーという形式を使用してパスを含めることもできます。 パラメータ ラベルの Identity を省略して、電子メール アドレス ポリシー名または GUID のみを指定することもできます。
ConditionalCompany	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCompany パラメータには、電子メール アドレス ポリシーの企業を設定します。複数の値を指定するには、値をコンマで区切ります。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute1	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute1 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute10	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute10 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute11	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute11 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute12	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute12 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute13	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute13 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute14	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute14 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute15	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute15 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute2	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute2 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute3	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute3 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute4	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute4 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute5	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute5 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute6	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute6 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute7	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute7 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute8	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute8 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalCustomAttribute9	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalCustomAttribute9 パラメータには、カスタム属性を指定します。これらの属性を使用して、追加情報を格納できます。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalDepartment	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalDepartment パラメータには、電子メール アドレス ポリシーの部署を設定します。複数の値を指定するには、値をコンマで区切ります。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
ConditionalStateOrProvince	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty	ConditionalStateOrProvince パラメータには、電子メール アドレス ポリシーの都道府県を設定します。複数の値を指定するには、値をコンマで区切ります。Conditional パラメータを使用する場合は、IncludedRecipients パラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
Confirm	省略可能	System.Management.Automation.SwitchParameter	Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。
DisabledEmailAddressTemplates	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.ProxyAddressTemplateCollection	DisabledEmailAddressTemplates パラメータは、電子メール アドレス ポリシーに含まれ、無効になっているプロキシ アドレスを定義します。複数の値を指定するには、値をコンマで区切ります。
DomainController	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.Fqdn	Active Directory からデータを取得するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。
EnabledEmailAddressTemplates	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.ProxyAddressTemplateCollection	EnabledEmailAddressTemplates パラメータには、電子メール アドレス ポリシーに含まれているプロキシ アドレスのうち、有効にするアドレスを指定します。複数の値を指定するには、値をコンマで区切ります。
EnabledPrimarySMTPAddressTemplate	省略可能	System.String	EnabledPrimarySMTPAddressTemplate パラメータには、電子メール アドレス ポリシーに含まれているプロキシ アドレスのうち、有効にするアドレスを指定します。複数の値を指定するには、値をコンマで区切ります。
ForceUpgrade	省略可能	System.Management.Automation.SwitchParameter	ForceUpgrade パラメータを指定すると、次の確認メッセージは表示されません。"オブジェクトへの変更を保存するには、オブジェクトを現在の Exchange のバージョンへアップグレードする必要があります。アップグレード後に、このオブジェクトは以前のバージョンの Exchange システム マネージャでは管理できなくなります。アップグレードを継続してオブジェクトを保存しますか"この確認プロンプトは、Microsoft Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server で作成された電子メール アドレス ポリシーをアップグレードする場合に表示されます。Exchange 2003 電子メール アドレス ポリシーまたは Exchange 2000 電子メール アドレス ポリシーを Exchange 管理コンソールで管理するには、オブジェクトのバージョンを更新し、RecipientFilter パラメータまたは IncludedRecipients パラメータを使用して受信者フィルタを変更する必要があります。
IncludedRecipients	省略可能	System.Nullable	IncludedRecipients パラメータは、グローバル アドレス一覧 (GAL) を構築するために使用される受信者の種類にフィルタを適用します。IncludedRecipients パラメータで使用できる値は、AllRecipients、MailboxUsers、Resources、Contacts、および MailGroups です。 AllRecipients は単体でのみ使用できます。IncludedRecipients パラメータに複数の値をコンマで区切って指定すると、OR ブール演算子が適用されます。 Conditional パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用する必要があります。RecipientFilter パラメータを使用する場合は、このパラメータを使用できません。
Instance	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.EmailAddressPolicy	Instance パラメータを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理することができます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。
Name	省略可能	System.String	Name パラメータには、電子メール アドレス ポリシーの新しい名前を指定します。
Priority	省略可能	Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.EmailAddressPolicyPriority	Priority パラメータに優先度を指定すると、現在の優先度がその優先度より高くなります。
RecipientFilter	省略可能	System.String	RecipientFilter パラメータでは、特定の電子メール アドレス ポリシーに含まれる受信者にフィルタを適用します。以下のパラメータのいずれかを指定する場合は、RecipientFilter パラメータを使用できません。 ConditionalCompany ConditionalDepartment ConditionalStateOrProvince IncludedRecipients フィルタ可能なプロパティの詳細については、「-RecipientFilter パラメータのフィルタ可能なプロパティ」を参照してください。
UseRusServer	省略可能	System.String	注 : このパラメータは Exchange 2007 SP2 でのみ使用できます。 UseRusServer パラメータを指定すると、このコマンドで、アドレス一覧サービスを実行している指定のメールボックス サーバーを使用してメールボックスと Active Directory ユーザー属性が取得され、それらが設定されるようになります。 アドレス一覧サービスは、Exchange System Attendant サービスのコンポーネントです。アドレス一覧サービスは、Active Directory において Exchange 固有の属性値を作成および管理します。アドレス一覧サービスを使用すると、アドレス一覧メンバシップや電子メール アドレスなどの特定の情報を使用して、ドメイン内の受信者オブジェクトを更新できます。
WhatIf	省略可能	System.Management.Automation.SwitchParameter	WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー	説明

例外

例外	説明

例

以下のコードは Set-EmailAddressPolicy コマンドの例です。電子メール アドレス ポリシーの名前を EMAIL_ADDRESS_POLICY01 から EMAILADDRESSPOLICY02 に変更します。

Set-EmailAddressPolicy -Identity EMAIL_ADDRESS_POLICY01 -Name EMAIL_ADDRESS_POLICY02

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。