Resume-StorageGroupCopy
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2007-08-06
ローカル連続レプリケーション (LCR) またはクラスタ連続レプリケーション (CCR) に対して有効であるストレージ グループのレプリケーション操作と再生操作 (ログのコピーとログの再生) を再開するには、Resume-StorageGroupCopy コマンドレットを使用します。このコマンドレットは、スタンバイ連続レプリケーション (SCR) に対して有効であるストレージ グループのレプリケーション操作と再生操作の再開にも使用できます。
構文
Resume-StorageGroupCopy -Identity <StorageGroupIdParameter> [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-StandbyMachine <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
サーバーの再シード、物理的な整合性チェックの実行、サーバーのデータの再構成などの理由で、以前にレプリケーションを中断した場合、Exchange 管理者は、サーバーでレプリケーションを定期的に再開する必要があることがあります。
注 : |
---|
ストレージ グループが中断される時間は最小限に抑えることをお勧めします。ストレージ グループが中断されていると、障害が発生した場合により長い時間システムが停止し、より多くのデータが失われることになります。 |
Resume-StorageGroupCopy の操作を正しく開始するには、以下の条件が満たされている必要があります。
- ストレージ グループを LCR、CCR、または SCR に対して有効にする必要があります。
- ユーザーは、Exchange サーバー管理者の役割および指定したサーバーのローカルの Administrators グループが委任されているアカウントを使用する必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
Resume-StorageGroupCopy コマンドレットは、現在再開されているストレージ グループ コピーで正常に実行できます。Resume-StorageGroupCopy コマンドレットは、管理ワークステーションから実行できます。
Resume-StorageGroupCopy の操作が完了すると、以下のことが行われます。
- ストレージ グループ コピーのレプリケーションが再開され、再開された状態をレポートします。
- ストレージ グループ コピーが再開されたことを示すイベントがイベント ログに記録されます。
- Get-StorageGroupCopyStatus コマンドレットで報告され、中断に関するコメントが消去されます。
パラメータ
パラメータ | 必須 | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.StorageGroupIdParameter |
Identity パラメータには、次のいずれかの値を指定します。
|
Confirm |
省略可能 |
Boolean |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには管理者がコマンドの処理内容を確認する必要があります。既定値は $true です。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
DomainController パラメータには、タスクで使用されるドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。 |
StandbyMachine |
省略可能 |
System.String |
StandbyMachine パラメータには、SCR ターゲットが再開されるメールボックス サーバーの名前を指定します。SCR ターゲットを再開する際にはこのパラメータを使用する必要があります。このパラメータが指定されていない場合、指定されたストレージ グループのローカルの LCR または CCR コピーが再開されます。 |
WhatIf |
省略可能 |
Boolean |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。既定値は $true です。 |
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
|
このタスクは、クラスタ化メールボックス サーバーに対してのみ実行できます。 |
|
タスクは、通信にエラーが発生したか、またはクラスタが使用できないため、クラスタに接続できませんでした。 ノードが使用できない、ノードは使用できるがクラスタが使用できない、使用しているコンピュータがノードまたはコンピュータにアクセスできない、などの状況が考えられます。 |
|
このノードには、メールボックス サーバーの役割がインストールされていません。 |
例
最初の例は、Resume-StorageGroupCopy コマンドレットが、サーバー MBX の SG1 というストレージ グループでレプリケーション処理をどのように再開するかを示しています。
2 番目の例は、SG1 というストレージ グループの Server2 上で SCR ターゲットのレプリケーション処理をどのように再開するかを示しています。
Resume-StorageGroupCopy -Identity MBX\SG1
Resume-StorageGroupCopy -Identity MBX\SG1 -StandbyMachine Server2
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。