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Set-ReceiveConnector

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-08-19

ハブ トランスポート サーバーの役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで既存の受信コネクタを変更するには、Set-ReceiveConnector コマンドレットを使用します。

構文

Set-ReceiveConnector -Identity <ReceiveConnectorIdParameter> [-AuthMechanism <None | Tls | Integrated | BasicAuth | BasicAuthRequireTLS | ExchangeServer | ExternalAuthoritative>] [-Banner <String>] [-BinaryMimeEnabled <$true | $false>] [-Bindings <MultiValuedProperty>] [-ChunkingEnabled <$true | $false>] [-Comment <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-ConnectionInactivityTimeout <EnhancedTimeSpan>] [-ConnectionTimeout <EnhancedTimeSpan>] [-DefaultDomain <AcceptedDomainIdParameter>] [-DeliveryStatusNotificationEnabled <$true | $false>] [-DomainController <Fqdn>] [-DomainSecureEnabled <$true | $false>] [-EightBitMimeEnabled <$true | $false>] [-EnableAuthGSSAPI <$true | $false>] [-Enabled <$true | $false>] [-EnhancedStatusCodesEnabled <$true | $false>] [-Fqdn <Fqdn>] [-LongAddressesEnabled <$true | $false>] [-MaxHeaderSize <ByteQuantifiedSize>] [-MaxHopCount <Int32>] [-MaxInboundConnection <Unlimited>] [-MaxInboundConnectionPercentagePerSource <Int32>] [-MaxInboundConnectionPerSource <Unlimited>] [-MaxLocalHopCount <Int32>] [-MaxLogonFailures <Int32>] [-MaxMessageSize <ByteQuantifiedSize>] [-MaxProtocolErrors <Unlimited>] [-MaxRecipientsPerMessage <Int32>] [-MessageRateLimit <Unlimited>] [-Name <String>] [-OrarEnabled <$true | $false>] [-PermissionGroups <None | AnonymousUsers | ExchangeUsers | ExchangeServers | ExchangeLegacyServers | Partners | Custom>] [-PipeliningEnabled <$true | $false>] [-ProtocolLoggingLevel <None | Verbose>] [-RemoteIPRanges <MultiValuedProperty>] [-RequireEHLODomain <$true | $false>] [-RequireTLS <$true | $false>] [-SizeEnabled <Disabled | Enabled | EnabledWithoutValue>] [-TarpitInterval <EnhancedTimeSpan>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-ReceiveConnector [-AuthMechanism <None | Tls | Integrated | BasicAuth | BasicAuthRequireTLS | ExchangeServer | ExternalAuthoritative>] [-Banner <String>] [-BinaryMimeEnabled <$true | $false>] [-Bindings <MultiValuedProperty>] [-ChunkingEnabled <$true | $false>] [-Comment <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-ConnectionInactivityTimeout <EnhancedTimeSpan>] [-ConnectionTimeout <EnhancedTimeSpan>] [-DefaultDomain <AcceptedDomainIdParameter>] [-DeliveryStatusNotificationEnabled <$true | $false>] [-DomainController <Fqdn>] [-DomainSecureEnabled <$true | $false>] [-EightBitMimeEnabled <$true | $false>] [-EnableAuthGSSAPI <$true | $false>] [-Enabled <$true | $false>] [-EnhancedStatusCodesEnabled <$true | $false>] [-Fqdn <Fqdn>] [-Instance <ReceiveConnector>] [-LongAddressesEnabled <$true | $false>] [-MaxHeaderSize <ByteQuantifiedSize>] [-MaxHopCount <Int32>] [-MaxInboundConnection <Unlimited>] [-MaxInboundConnectionPercentagePerSource <Int32>] [-MaxInboundConnectionPerSource <Unlimited>] [-MaxLocalHopCount <Int32>] [-MaxLogonFailures <Int32>] [-MaxMessageSize <ByteQuantifiedSize>] [-MaxProtocolErrors <Unlimited>] [-MaxRecipientsPerMessage <Int32>] [-MessageRateLimit <Unlimited>] [-Name <String>] [-OrarEnabled <$true | $false>] [-PermissionGroups <None | AnonymousUsers | ExchangeUsers | ExchangeServers | ExchangeLegacyServers | Partners | Custom>] [-PipeliningEnabled <$true | $false>] [-ProtocolLoggingLevel <None | Verbose>] [-RemoteIPRanges <MultiValuedProperty>] [-RequireEHLODomain <$true | $false>] [-RequireTLS <$true | $false>] [-SizeEnabled <Disabled | Enabled | EnabledWithoutValue>] [-TarpitInterval <EnhancedTimeSpan>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Set-ReceiveConnector コマンドレットは、既存の受信コネクタを変更します。Set-ReceiveConnector コマンドレットを実行する際には、Identity パラメータが必須です。

このタスクが完了してから、受信コネクタが変更されます。

Set-ReceiveConnector コマンドレットを実行するには、以下を委任されたアカウントを使用する必要があります。

  • Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Set-ReceiveConnector コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

Identity

必須

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.ReceiveConnectorIdParameter

このパラメータには、受信コネクタを表す GUID またはコネクタ名を指定します。Identity ラベルは省略できます。

AuthMechanism

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.ReceiveConnector+AuthMechanisms

このパラメータは、通知され、受け付けられる認証機構を指定します。認証オプションは、NoneTLSIntegratedBasicAuthBasicAuthRequireTLSExchangeServer、および ExternalAuthoritative です。値をコンマで区切ることによって、AuthMechanism パラメータに複数の値を入力できます。RequireTLS パラメータを $true に設定する場合は、AuthMechanism パラメータを TLS (トランスポート層セキュリティ) に設定する必要があります。また、AuthMechanism パラメータを BasicAuthRequireTLS に設定する場合は、BasicAuth および TLS も選択する必要があります。AuthMechanism パラメータの値 ExternalAuthoritative は、値 TLS とのみ同時に指定することができます。AuthMechanism パラメータを ExternaAuthoritative に設定する場合は、PermissionGroups パラメータに値 ExchangeServers を設定する必要があります。

Banner

省略可能

System.String

このパラメータは、既定の SMTP (簡易メール転送プロトコル) 220 バナーより優先されます。Banner パラメータの値が空白の場合、既定の SMTP バナーは次のとおりです。

220 <Servername> Microsoft ESMTP MAIL service ready at <RegionalDay-Date-24HourTimeFormat> <RegionalTimeZoneOffset>

Banner パラメータの値を指定する場合は、次の構文を使用する必要があります。

"220 <RemainingBannerText>".

220 は、RFC 2821 で定義されている既定の "Service Ready" SMTP 応答コードです。

BinaryMimeEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。BinaryMimeEnabled パラメータが $True に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で BINARYMIME EHLO キーワードが通知され、この拡張を使用できます。BinaryMimeEnabled パラメータが $False に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で BINARYMIME EHLO キーワードが通知されず、この拡張を使用できません。BINARYMIME 拡張を使用すると、リモート コンピュータはこの受信コネクタにバイナリのメッセージ データを送信できます。BINARYMIME 拡張を使用するには、データ チャンキング サービス拡張である CHUNKING が有効である必要があります。したがって、BinaryMimeEnabled パラメータを $True に設定する場合は、ChunkingEnabled パラメータも $True に設定する必要があります。

Bindings

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

このパラメータには、受信コネクタが受信メッセージの待機に使用するローカル IP アドレスと TCP ポート番号を指定します。このパラメータの有効な構文は、<IP アドレス>:<TCP ポート> (192.168.1.1:25 など) です。IP アドレスの 0.0.0.0 は、受信コネクタがすべてのネットワーク アダプタに構成されているすべての IP アドレスを使用して、受信メッセージを待機することを示します。

note注 :
受信コネクタが存在するハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーで有効なローカル IP アドレスを指定する必要があります。無効なローカル IP アドレスを指定すると、サービスの再開時に Microsoft Exchange Transport サービスが開始されないことがあります。すべてのネットワーク アダプタ上に構成されているすべての IP アドレスを指定するには、IP アドレスとして 0.0.0.0 を使用できます。

Bindings パラメータを使用して指定する値は、次のいずれかの一意性要件を満たす必要があります。

  • サーバー上の別の受信コネクタの Bindings パラメータで使用されている IP アドレスまたは TCP ポートと重複しない、IP アドレスと TCP ポートの一意な組み合わせを指定できます。
  • IP アドレスと TCP ポートの既存の組み合わせを使用できますが、受信コネクタからサービスを受けているリモート サーバーを制限するには、RemoteIPRanges パラメータを使用します。

ChunkingEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。ChunkingEnabled パラメータが $True に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で CHUNKING EHLO キーワードが通知され、この拡張を使用できます。ChunkingEnabled パラメータが $False に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で CHUNKING EHLO キーワードが通知されず、この拡張を使用できません。CHUNKING 拡張を使用すると、リモート サーバーは大きなメッセージ本文を複数の小さなチャンクに分けて中継できます。

Comment

省略可能

System.String

Comment パラメータは、次のように二重引用符で囲む必要があります。 "this is an admin note".

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。

ConnectionInactivityTimeout

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan

このパラメータには、受信コネクタへの接続が閉じられるまでの最大アイドル時間を指定します。ハブ トランスポート サーバー上に構成されている受信コネクタの既定値は 5 分です。エッジ トランスポート サーバー上に構成されている受信コネクタの既定値は 1 分です。値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。ConnectionTimeout パラメータで指定する値は、ConnectionInactivityTimeout パラメータで指定する値より大きい値である必要があります。これらのパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:011.00:00:00 です。

ConnectionTimeOut

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan

このパラメータは、接続がデータを頻繁に送信していても適用される、接続を開いておける時間の上限を指定します。ハブ トランスポート サーバー上に構成されている受信コネクタの既定値は 10 分です。エッジ トランスポート サーバー上に構成されている受信コネクタの既定値は 5 分です。値を指定するには、dd.hh:mm:ss の形式で期間として入力します。d = 日、h = 時間、m = 分、s = 秒です。ConnectionTimeout パラメータで指定する値は、ConnectionInactivityTimeout パラメータで指定する値より大きい値である必要があります。これらのパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:011.00:00:00 です。

DefaultDomain

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.AcceptedDomainIdParameter

このパラメータには、送信側サーバーによってメッセージ エンベロープの MAIL FROM: または RCPT TO: に渡される値にドメイン名が指定されていない場合に追加するドメイン名を指定します。

DeliveryStatusNotificationEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。DeliveryStatusNotificationEnabled パラメータが $True に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で DSN EHLO キーワードが通知され、この拡張を使用できます。DeliveryStatusNotificationEnabled パラメータが $False に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で DSN EHLO キーワードが通知されず、この拡張を使用できません。ESMTP の DSN 拡張は、RFC 1891 に規定されている高度な配信状態通知 (DSN) 機能を提供します。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割を実行するコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの ADAM インスタンスに対してのみ読み取りと書き込みを行います。

DomainSecureEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータは、この受信コネクタがサービスを提供するドメインに対して相互 TLS 認証を有効にするプロセスの最初の部分です。相互 TLS 認証は、以下の条件が満たされている場合にのみ正しく機能します。

  • DomainSecureEnabled パラメータの値が $True である。
  • AuthMechanism パラメータの値に TLS が設定されていて、ExternalAuthoritative が設定されていない。
  • Get-TransportConfig コマンドレットの TLSReceiveDomainSecureList パラメータに、この受信コネクタからサービスを受けているドメインが少なくとも 1 つは含まれている。ワイルドカード文字 (*) は、相互 TLS 認証用に構成されているドメインではサポートされません。また、同じドメインが、対応する送信コネクタと、Get-TransportConfig コマンドレットの TLSSendDomainSecureList パラメータの値でも定義されている必要があります。

DomainSecureEnabled の既定値は、次の種類の受信コネクタの $False です。

  • ハブ トランスポート サーバーで定義されているすべての受信コネクタ。
  • エッジ トランスポート サーバーで定義されているユーザーが作成した受信コネクタ。

DomainSecureEnabled の既定値は、エッジ トランスポート サーバーで定義されている既定の受信コネクタ $True です。

EightBitMimeEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。EightBitMimeEnabled パラメータが $True に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で 8BITMIME EHLO キーワードが通知され、この拡張を使用できます。EightBitMimeEnabled パラメータが $False に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で 8BITMIME EHLO キーワードが通知されず、この拡張を使用できません。

EnableAuthGSSAPI

省略可能

System.Boolean

このパラメータは、このコネクタで統合 Windows 認証が有効な場合に、GSSAPI (Generic Security Services アプリケーション プログラミング インターフェイス) 認証方法の通知を制御します。AuthMechanism パラメータに Integrated が含まれていて、EnableAuthGSSAPI パラメータが $True に設定されている場合、受信コネクタの EHLO 応答で AUTH GSSAPI NTLM キーワードが通知されます。クライアントは、Kerberos または NTLM を使用して、受信コネクタで認証を行うことができます。AuthMechanism パラメータに Integrated が含まれていて、EnableAuthGSSAPI パラメータが $False に設定されている場合、受信コネクタの EHLO 応答で AUTH NTLM キーワードが通知されます。クライアントは NTLM のみを使用して、受信コネクタで認証を行うことができます。

この受信コネクタで認証を行う Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) メッセージング サーバーがある場合、EnableAuthGSSAPI パラメータの値を $False に設定する必要があります。Exchange 2003 サーバーでの認証は、EnableAuthGSSAPI パラメータの値の影響を受けません。Exchange 2003 サーバーは、X-EXPS キーワードで通知される認証方法を使用します。AuthMechanism パラメータに ExchangeServer が含まれている場合、受信コネクタの EHLO 応答で X-EXPS キーワードが通知されます。

このパラメータの有効な入力の範囲は、$True または $False です。既定値は $False です。既定で EnableAuthGSSAPI パラメータが $True に設定されるのは、ハブ トランスポート サーバー上にのみ作成される、"クライアント <サーバー名>" という名前の既定の受信コネクタ上のみです。

Enabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。Enabled パラメータは、コネクタを有効または無効にするために使用します。

EnhancedStatusCodesEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。EnhancedStatusCodesEnabled パラメータが $True に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で ENHANCEDSTATUSCODES EHLO キーワードが通知され、この拡張を使用できます。EnhancedStatusCodesEnabled パラメータが $False に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で ENHANCEDSTATUSCODES EHLO キーワードが通知されず、この拡張を使用できません。ENHANCEDSTATUSCODES 拡張は、リモート サーバーに送信される DSN で高度なエラーおよび状態情報を提供します。

Fqdn

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

このパラメータには、受信コネクタを使用して受信メッセージを送信する、接続されているメッセージング サーバーの送信先サーバーとして使用される FQDN を指定します。このパラメータの値は、次の例に示すように、送信先サーバー名が必要なときにいつでも、接続されているメッセージング サーバーに表示されます。

  • 受信コネクタの既定の SMTP バナー内
  • 受信コネクタの EHLO/HELO 応答内
  • メッセージがハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーに到着したときの受信メッセージの最新の Received: ヘッダー フィールド内
  • TLS 認証中

Fqdn パラメータの既定値は、受信コネクタを含むハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーの FQDN です。

note注 :
ハブ トランスポート サーバー上で自動的に作成される、"既定の <サーバー名>" という名前の既定の受信コネクタの FQDN の値は変更しないでください。Exchange 組織内に複数のハブ トランスポート サーバーがあり、"既定の <サーバー名>" 受信コネクタの FQDN 値を変更した場合、ハブ トランスポート サーバー間の内部メール フローが失敗します。

Instance

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.ReceiveConnector

このパラメータを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理することができます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。

LongAddressesEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータを使用すると、受信コネクタで長い X.400 電子メール アドレスを受け付けることができます。X.400 電子メール アドレスは、IMCEA (Internet Mail Connector Encapsulated Address) カプセル化方法を使用して、SMTP 電子メール アドレスでカプセル化されます。

このパラメータの値が $False の場合、完全な SMTP 電子メール アドレスの最大長は 571 文字となります。

このパラメータの値が $True の場合、次の変更が行われます。

  • 受信コネクタの EHLO 応答で XLONGADDR キーワードが通知されます。
  • SMTP セッションの受け付けられる行の長さは 8,000 文字まで増えます。
  • 有効な長さのアドレスは、MAIL FROM: および RCPT TO: で使用される SMTP コマンドで受け付けられます。

このため、X.400 電子メール アドレスの長さは、IMCEA カプセル化後に最大 1860 文字まで可能になります。

このパラメータの有効な入力の範囲は、$True または $False です。既定値は $False です。ハブ トランスポート サーバー上に構成されている受信コネクタ上でのみ、このパラメータを変更できます。

MaxHeaderSize

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.ByteQuantifiedSize

このパラメータには、受信コネクタが接続を閉じるまでに受け付ける SMTP メッセージ ヘッダーの最大サイズをバイト単位で指定します。既定値は 65536 バイトです。値を入力するときは、値に以下の単位のいずれかを付加した形式で記述します。

  • B (バイト)
  • KB (キロバイト)
  • MB (メガバイト)
  • GB (ギガバイト)

単位が付加されていない値は、バイトとして扱われます。このパラメータの有効な入力の範囲は、12147483647 バイトです。

MaxHopCount

省略可能

System.Int32

このパラメータには、メッセージが受信コネクタに拒否されるまでに通過できる最大ホップ数を指定します。最大ホップ数は、送信されるメッセージ内の Received: ヘッダーの数で決定されます。既定値は 30 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、1500 です。

MaxInboundConnection

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Unlimited

MaxInboundConnection パラメータには、この受信コネクタが同時にサービスを提供する受信接続の最大数を指定します。既定値は 5000 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、12147483647 です。受信コネクタの受信接続制限を無効にするには、unlimited という値を入力します。

MaxInboundConnectionPercentagePerSource

省略可能

System.Int32

このパラメータには、受信コネクタが単一の IP アドレスから同時にサービスを提供する接続の最大数を指定します。値は受信コネクタで利用可能な残っている接続の割合で表します。値はパーセント記号 (%) を含めずに整数として入力します。既定値は 2% です。このパラメータの有効な入力の範囲は、1100 です。

MaxInboundConnectionPerSource

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Unlimited

このパラメータには、この受信コネクタが単一の IP アドレスから同時にサービスを提供する受信接続の最大数を指定します。既定値は 100 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、110000 です。受信コネクタの接続元ごとの受信接続制限を無効にするには、unlimited という値を入力します。

MaxLocalHopCount

省略可能

System.Int32

このパラメータには、メッセージが受信コネクタに拒否されるまでに通過できる最大ローカル ホップ数を指定します。最大ローカル ホップ数は、送信されるメッセージ内でローカル サーバーのアドレスを持つ Received: ヘッダーの数で決定されます。既定値は 8 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、050 です。値として 0 を指定すると、SMTP が 1 つのローカル ホップを検出しただけでメッセージは拒否されます。たとえば、ローカル サーバーの名前を含む単一のヘッダーを SMTP が検出した場合、メッセージは拒否されます。これは、0 が無限の値とは解釈されないためです。このため、SMTP が変換を試みるとき、最初のサーバー アドレスのみが参照されます。

note注 :
ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーを Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) にアップグレードする場合、MaxLocalHopCount パラメータの値は、MaxLocalHopCount 値が 1 より大きい既存の受信コネクタでは、8 となります。

MaxLogonFailures

省略可能

System.Int32

このパラメータには、受信コネクタが接続を閉じるまでに再試行するログオンの失敗回数を指定します。既定値は 3 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、010 です。0 を指定すると、ログオンの失敗によって接続が閉じられることはありません。

MaxMessageSize

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.ByteQuantifiedSize

このパラメータには、メッセージの最大サイズを指定します。既定値は 10MB です。値を入力するときは、値に以下の単位のいずれかを付加した形式で記述します。

  • B (バイト)
  • KB (キロバイト)
  • MB (メガバイト)
  • GB (ギガバイト)

単位が付加されていない整数は、バイトとして扱われます。このパラメータの有効な入力の範囲は、65536 ~ 2147483647 バイトです。

MaxProtocolErrors

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Unlimited

このパラメータには、受信コネクタが接続を閉じるまでに受け付ける SMTP プロトコル エラーの最大数を指定します。既定値は 5 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、02147483647 です。unlimited を指定すると、プロトコル エラーによって接続が閉じられることはありません。

MaxRecipientsPerMessage

省略可能

System.Int32

MaxRecipientsPerMessage パラメータは、受信コネクタが接続を閉じるまでに受け付けるメッセージごとの受信者の最大数を指定します。既定値は 200 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、1512000 です。

MessageRateLimit

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Unlimited

このパラメータには、単一のクライアント IP アドレスが 1 分あたりに送信できるメッセージの最大数を指定します。ハブ トランスポート サーバー上に構成されている受信コネクタの既定値は unlimited です。エッジ トランスポート サーバー上に構成されている受信コネクタの既定値は、1 分あたり 600 です。このパラメータの有効な入力の範囲は、12147483647 です。送信コネクタのメッセージ率制限を削除するには、unlimited という値を入力します。

Name

省略可能

System.String

このパラメータには、管理者が設定したコネクタの名前を指定します。たとえば、"New Receive Connector" のような文字列として Name パラメータを入力します。 New Receive Connector.

OrarEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータは、ORAR (Originator Requested Alternate Recipient) を有効にします。このパラメータの値が $False の場合、ORAR はサポートされません。このパラメータの値が $True の場合、受信コネクタの EHLO 応答で XORAR キーワードを通知することで、ORAR がサポートされます。実際の ORAR 情報は、RCPT TO: SMTP コマンドで送信されます。

このパラメータの有効な入力の範囲は、$True または $False です。既定値は $False です。ORAR 情報に指定されている電子メール アドレスが長い X.400 電子メール アドレスの場合、LongAddressesEnabled パラメータは $True である必要があります。

PermissionGroups

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.PermissionGroups

このパラメータは、受信コネクタにメッセージを送信できるグループまたは役割と、それらのグループに割り当てられるアクセス許可を定義します。アクセス許可グループは、既知のセキュリティ プリンシパルに与えられる定義済みの一連のアクセス許可です。このパラメータの有効な値は、NoneAnonymousUsersExchangeUsersExchangeServersExchangeLegacyServers、および Partners です。受信コネクタに割り当てられる既定のアクセス許可グループは、受信コネクタの作成時に Usage パラメータによって指定されたコネクタの用途の種類によって異なります。受信コネクタの使用タイプの詳細については、「受信コネクタ」を参照してください。

PipeliningEnabled

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $True です。PipeliningEnabled パラメータが $True に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で PIPELINING EHLO キーワードが通知され、この拡張を使用できます。PipeliningEnabled パラメータが $False に設定されている場合は、リモート サーバーへの EHLO 応答で PIPELINING EHLO キーワードが通知されず、この拡張を使用できません。PIPELINING 拡張を使用すると、リモート サーバーがこの受信コネクタからの応答を待機せずに要求を送信できます。

ProtocolLoggingLevel

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.ProtocolLoggingLevel

このパラメータは、指定した受信コネクタのプロトコル ログ出力を有効または無効にします。値 Verbose を指定すると、コネクタのプロトコル ログ出力が有効になります。値 None を指定すると、コネクタのプロトコル ログ出力が無効になります。既定値は None です。ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバー上に構成されたすべての受信コネクタのプロトコル ログの場所は、Set-TransportServer コマンドレットの ReceiveProtocolLogPath パラメータを使用して指定します。

RemoteIPRanges

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty

このパラメータには、このコネクタがメッセージを受け付けるリモート IP アドレスを指定します。このパラメータの有効な構文は、<開始 IP アドレス>-<終了 IP アドレス> (192.168.1.1-192.168.1.10 など) です。複数の IP アドレスの範囲をコンマで区切って指定できます。

一方の IP アドレス範囲がもう一方の IP アドレス範囲に完全に重複しているのであれば、同じサーバー上の複数の受信コネクタでリモート IP アドレスの範囲が重複していてもかまいません。リモート IP アドレスの範囲が重複している場合は、接続元サーバーの IP アドレスに一致する最も限定的な範囲が使用されます。

RequireEHLODomain

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $False です。RequireEHLODomain パラメータが $True に設定されている場合は、SMTP 接続の確立後にリモート コンピュータが EHLO ハンドシェイクでドメイン名を渡す必要があります。リモート コンピュータがドメイン名を渡さなかった場合は、SMTP 接続が閉じられます。

RequireTLS

省略可能

System.Boolean

このパラメータの有効な値は、$True または $False です。既定値は $False です。RequireTLS パラメータが $True に設定されている場合、このコネクタが受信するメッセージはすべて TLS で送信される必要があります。

SizeEnabled

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.SizeMode

このパラメータの有効な値は、EnabledDisabled、または EnabledwithoutValue です。既定値は Enabled です。SizeEnabled パラメータを Enabled に設定すると、SIZE SMTP 拡張が有効になり、MaxMessageSize パラメータに設定された最大許可メッセージ サイズの値が EHLO バナーで通知されます。SizeEnabled パラメータを Disabled に設定すると、SIZE SMTP 拡張は使用されず、最大許可メッセージ サイズの値はリモート サーバーに公開されません。SizeEnabled パラメータを EnabledWithoutValue に設定すると、SIZE SMTP 拡張が有効になりますが、MaxMessageSize パラメータに設定された最大許可メッセージ サイズの値は EHLO バナーで通知されません。これにより、ハブ トランスポート サーバー間の認証された接続については、メッセージ サイズの確認を省略できます。SIZE SMTP 拡張は RFC 1870 で定義されています。SIZE を使用すると、送信元サーバーが送信先サーバーに対して、受信メッセージのサイズを宣言できます。また、送信先サーバーは送信元サーバーに対して、受け付けることができる最大メッセージ サイズを宣言できます。通知された受信メッセージのサイズが MessageSizeMax パラメータの値を超える場合は、受信コネクタがエラー コードを使用してリモート サーバーに応答し、接続を閉じます。

TarpitInterval

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.EnhancedTimeSpan

TarpitInterval パラメータは、接続を正しく使用していない可能性があると Exchange が判断したリモート サーバーへの SMTP 応答を遅らせる時間を指定します。認証された接続についてこの方法で遅延が発生することはありません。既定値は 5 秒です。値を指定するには、hh:mm:ss の形式で期間として入力します。h = 時間、m = 分、s = 秒です。このパラメータの有効な入力の範囲は、00:00:0000:10:00 です。値を 00:00:00 に設定すると、タールピット間隔が無効になります。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

次の Set-ReceiveConnector コマンドの例は、Banner パラメータを "220 Banner Text here" に設定し、ConnectionTimeOut パラメータを 00:15:00 に設定します。

Set-ReceiveConnector -Identity "Internet Receive Connector" -Banner "220 Banner Text here" -ConnectionTimeout 00:15:00

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。