リソース メールボックスのカスタム リソース プロパティを構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-12-28

ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、リソース メールボックスのカスタム リソース プロパティを構成する方法について説明します。

リソース メールボックスとは、会議室と機材を表すメールボックスです。リソース メールボックスは、会議出席依頼にリソースとして含めることができます。シンプルで効率的な方法で、組織のリソースのスケジュールを管理することができます。

Microsoft Exchange Server 2007 には、会議室と備品用という 2 種類のリソース メールボックスがあります。会議室メールボックスには、会議室、講堂、トレーニング室などの会議の場所を割り当てます。備品用メールボックスには、ポータブル コンピュータ プロジェクタ、マイク、社用車などの特定の場所にないリソースを割り当てます。

カスタム リソース プロパティにより、リソースの追加情報を提供することで、ユーザーは最適な会議室や機材を選択できるようになります。たとえば、会議室メールボックスに対して AV というカスタム プロパティを作成できます。このプロパティをオーディオ ビジュアル (AV) 機材のあるすべての会議室に追加します。これにより、ユーザーはオーディオ ビジュアル機材を利用できる会議室を識別できます。

note注 :
組織内で作成するすべてのカスタム リソース プロパティについて、適用先のリソース メールボックスの種類 (会議室または備品) を指定する必要があります。リソース メールボックスを管理している場合は、特定のリソース メールボックスの種類に適用するカスタム リソース プロパティのみを割り当てることができます。たとえば、会議室メールボックスを構成する場合、会議室メールボックスに適用するカスタム リソース プロパティのみを割り当てることができます。

開始する前に

以下の手順を実行するには、使用するアカウントに次の役割が委任されている必要があります。

  • Exchange 受信者管理者の役割

アクセス許可、役割の委任、および Exchange Server 2007 の管理に必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

カスタム リソース プロパティを会議室または備品用メールボックスに割り当てるには、まず、Exchange 組織のリソース構成を変更してこれらのプロパティを作成する必要があります。カスタム リソース プロパティを作成する方法の詳細については、「カスタム リソース プロパティを作成または削除する方法」を参照してください。

手順

Exchange 管理コンソールを使用してリソース メールボックスのカスタム リソース プロパティを追加または削除するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールを起動します。

  2. コンソール ツリーで、[受信者の構成] を展開し、[メールボックス] をクリックします。

  3. 結果ウィンドウで、カスタム リソース プロパティを構成するリソース メールボックスを選択します。

  4. 操作ウィンドウで、リソース メールボックス名の下にある [プロパティ] をクリックします。

  5. [<リソース メールボックス名> のプロパティ] で、[リソースの情報] タブをクリックします。

  6. [リソースのカスタム プロパティ] で以下の作業を行います。

    • カスタム リソース プロパティを追加するには、[追加] をクリックします。[リソースのカスタム プロパティの選択] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスに、特定のリソースの種類に対して Exchange 組織で定義されているすべてのカスタム リソース プロパティの一覧が表示されます。このメールボックスに割り当てるカスタム リソース プロパティを選択し、[OK] をクリックします。
    • カスタム リソース プロパティを削除するには、削除するプロパティを選択し、[削除] アイコン をクリックします。[OK] をクリックします。

Exchange 管理シェルを使用してリソース メールボックスにカスタム リソース プロパティを追加するには、次の操作を行います。

  • Conference Room 1 という会議室メールボックスに AV というカスタム リソース プロパティを設定するには、次のコマンドを実行します。このコマンドは、メールボックスの既存のカスタム リソース プロパティを上書きします。

    Set-Mailbox -Identity "Conference Room 1" -ResourceCustom ("AV")
    
  • Conference Room 1 という会議室メールボックスに TV と Whiteboard というカスタム リソース プロパティを追加するには、次のコマンドを実行します。この方法では、Whiteboard カスタム プロパティが追加され、メールボックスの既存のカスタム リソース プロパティは保持されます。また、次のコマンドは、カスタム リソース プロパティを追加するための 2 つの使用可能な構文を示しています。

    $ResourceMailbox = Get-Mailbox -Identity "Conference Room 1"
    $ResourceMailbox.ResourceCustom+=("TV")
    $ResourceMailbox.ResourceCustom.Add("Whiteboard")
    Set-Mailbox -Instance $ResourceMailbox
    

Exchange 管理シェルを使用してリソース メールボックスからカスタム リソース プロパティを削除するには、次の操作を行います。

  • Conference Room 1 という会議室メールボックスから AV と TV というカスタム リソース プロパティを削除するには、次のコマンドを実行します。また、次のコマンドは、カスタム リソース プロパティを削除するための 2 つの使用可能な構文を示しています。

    $ResourceMailbox = Get-Mailbox -Identity "Conference Room 1"
    $ResourceMailbox.ResourceCustom-=("AV")
    $ResourceMailbox.ResourceCustom.Remove("TV")
    Set-Mailbox -Instance $ResourceMailbox
    

構文およびパラメータ情報の詳細については、関連トピック「Get-Mailbox」と「Set-Mailbox」を参照してください。

詳細情報

カスタム リソース プロパティを作成する方法の詳細については、「カスタム リソース プロパティを作成または削除する方法」を参照してください。

リソースのスケジューリング管理の詳細については、「リソース スケジューリングの管理」を参照してください。

リソース メールボックスの詳細については、「受信者について」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。