次の方法で共有


ハブ サイトを構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-03-19

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 でのメッセージ ルーティングのハブ サイトとして Active Directory ディレクトリ サービス サイトを構成する方法について説明します。Exchange 組織において、すべてのメッセージ配信を特定の Active Directory サイトで強制的に中継する必要がある場合があります。このシナリオでは、接続の関係でサイト間において直接の簡易メール転送プロトコル (SMTP) 中継が行えず、メッセージを宛先へ送信する前に中間サイトを通過させて中継する必要があります。また、組織の内部ポリシーの関係ですべてのメッセージを特定のサイトを通過させて中継することが望ましい場合もあります。

Exchange 管理シェルのタスクを使用することにより、Active Directory サイトをハブ サイトに指定することができます。Active Directory サイトをハブ サイトに指定すると、メッセージ配信に関係するサーバーの数が増えるためオーバーヘッドが増加します。最も安価なルーティング パス上にハブ サイトが存在する場合にのみ、ルーティングでハブ サイトが認識され通過されることに注意してください。Active Directory サイトがハブ サイトとして構成されると、このサイトを含むルーティング パスでは常にハブ サイトを通過するように中継されます。

最も安価なルーティング パスが選択されると、ルーティングはそのパスにハブ サイトが存在するかどうかを確認します。ハブ サイトが構成されている場合、メッセージは宛先へ中継される前にハブ サイトのハブ トランスポート サーバーを通過します。最も安価なルーティング パスに複数のハブ サイトが存在する場合、メッセージはすべてのハブ サイトを通過します。

このような中継のルーティングは、ハブ サイトが最も安価なルーティング パスに存在する場合にのみ有効であることに注意してください。

開始する前に

ハブ サイトとして構成する Active Directory サイトの名前を決定します。ルーティング テーブル ログの内容を調べて ADTopologyPath ID セクションのデータを参照すると、選択したサイトが 2 つの Active Directory サイト間で最も安価なルーティング パスに存在するかどうかを確認できます。

この手順を実行するには、使用するアカウントに次の Exchange の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Exchange 管理シェルを使用して Active Directory サイトをハブ サイトとして構成するには、次の操作を行います。

  1. 次のコマンドを実行します。

    Set-AdSite -Identity "Site A" -HubSiteEnabled $true
    

構文およびパラメータの詳細については、「Set-AdSite」を参照してください。

詳細情報

詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。