Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーを同じサーバー名で新しいハードウェアに移行する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-03-22
ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 エッジ トランスポート サーバーを新しいハードウェアに移行し、同じサーバー名を維持する方法について説明します。
開始する前に
Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーを新しいハードウェアを移行するには、使用するアカウントに Exchange 組織管理者の役割が委任されている必要があります。Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
エッジ トランスポート サーバーで何をバックアップする必要があるかが記載されている「エッジ トランスポート サーバーのデータ」を参照して、次の手順に含まれないカスタム設定がないことを確認してください。
手順
Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーを同じサーバー名を維持したまま新しいハードウェアに移行するには、次の操作を行います。
次のように、複製構成タスクを使用して、エッジ トランスポート サーバーの構成データをすべて取得します。
ExportEdgeConfig.ps1 スクリプトを、バックアップするサーバー上のユーザー プロファイルのルート フォルダにコピーします。
Exchange 管理シェルで次のコマンドを実行し、ExportEdgeConfig.ps1 スクリプトによって構成を取得します。
./ExportEdgeConfig -CloneConfigData:"C:\CloneConfigData.xml"
注 :
C:\CloneConfigData.xml を、ExportEdgeConfig.ps1 スクリプトで作成される XML バックアップ ファイルの完全なパスに置き換えます。 "エッジ構成データが C:\CloneConfigData.xml に正常にエクスポートされました" という確認メッセージが表示されます。
出力ファイルを安全な場所にコピーします。
注 :
エッジ トランスポート サーバーの構成データをエクスポートする方法の詳細については、「複製構成タスクを使用してエッジ トランスポート サーバーをバックアップする方法」を参照してください。
既存の Exchange 2007 サーバーをシャットダウンします。
既存の Exchange 2007 サーバーのコンピュータ アカウントをリセットします。それには、以下の手順に従います。
Active Directory ユーザーとコンピュータを使用して、移行する既存の Exchange 2007 サーバーのコンピュータ アカウントを探し、そのコンピュータ アカウントを右クリックして、[アカウントのリセット] をクリックします。
新しいコンピュータをオンラインにし、新しいコンピュータが既存の Exchange 2007 サーバーにインストールされていたものと同じオペレーティング システムを実行していることを確認します。
注 :
新しいサーバーを初めてオンラインにするときは、新しいサーバーが必ずネットワークで一意のコンピュータ名を持つようにします。 新しいサーバーの名前を、置き換えようとしている元のサーバーと同じ名前に変更し、このコンピュータをドメインに参加させます。
注 :
新しいサーバーをドメインに参加させるまでは、元のコンピュータ アカウントをドメインから削除しないでください。また、元の Exchange 2007 サーバーを削除しないでください。
Exchange 2007 データが含まれていたドライブについては、新しいサーバーのドライブ文字を、古いサーバーの構成と一致させるかマップするように構成します。復元されたデータを収容するために十分な容量がドライブにあることを確認します。
次のコマンドを実行することで、Exchange 2007 セットアップを実行します。
Setup.com /Role:Edge
セットアップ プログラムが完了したら、既存のサーバーにインストールされていた Exchange 2007 Service Pack をインストールします。
既存のサーバーにインストールされていた Exchange 2007 Service Pack 以降の修正プログラムをすべてインストールします。
ImportEdgeConfig.ps1 スクリプトを、復元するサーバーのユーザー プロファイルのルート フォルダにコピーします。
構成ファイルを検証し、Exchange 管理シェルの次のコマンドを実行してファイルをインポートするときにサーバー固有の情報を提供する応答ファイルを作成します。
./ImportEdgeConfig.ps1 -CloneConfigData "C:\CloneConfigData.xml" -IsImport $false -CloneConfigAnswer "C:\CloneConfigAnswer.xml"
応答ファイルを開き、サーバーで無効な設定をすべて変更します。変更が必要ない場合は、応答ファイルにエントリは存在しません。変更を保存します。
ImportEdgeConfig.ps1 スクリプトを使用して、エッジ トランスポート サーバーの構成をインポートします。Exchange 管理シェルで、次のコマンドを実行します。
./ImportEdgeConfig.ps1 -CloneConfigData "C:\CloneConfigData.xml" -IsImport $true -CloneConfigAnswer "C:\CloneConfigAnswer.xml"
注 :
C:\CloneConfigData.xml を、ImportEdgeConfig.ps1 スクリプトで使用される中間 XML テンプレートの完全なパスに置き換えます。C:\CloneConfigAnswer.xml を、XML 応答ファイルの完全なパスに置き換えます。 "エッジ構成情報のインポートが成功しました" という確認メッセージが表示されます。
注 :
エッジ トランスポート サーバーの構成データをインポートする方法の詳細については、「複製構成タスクを使用してエッジ トランスポート サーバーを復元する方法」を参照してください。 EdgeSync プロセスを実行して Active Directory 情報を Active Directory アプリケーション モード (ADAM) にレプリケートし、同期をスケジュールして定期的に実行します。詳細については、「Exchange 組織でのエッジ トランスポート サーバーの購読」を参照してください。
注 :
Exchange 2007 サーバーの IP アドレスが変わった場合は、ドメイン ネーム システム (DNS) レコードを必ず更新します。DNS レコードを更新しないと、他のサーバーが以前のアドレスに接続しようとすることがあります。
詳細情報
Exchange 2007 を実行しているサーバーの移行の詳細については、「新しいハードウェアに移動した Exchange Server のサーバー名を維持する」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。