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Set-TransportRule (RTM)

 

適用先: Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-06-08

ハブ トランスポート サーバーの役割またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータを通過する電子メール メッセージを処理するときに、トランスポート ルール エージェントが使用する既存のトランスポート ルールを変更するには、Set-TransportRule コマンドレットを使用します。

構文

Set-TransportRule -Identity <RuleIdParameter> [-Actions <TransportRuleAction[]>] [-Comments <String>] [-Conditions <TransportRulePredicate[]>] [-DomainController <Fqdn>] [-Exceptions <TransportRulePredicate[]>] [-Name <String>] [-Priority <Int32>]

Set-TransportRule [-Actions <TransportRuleAction[]>] [-Comments <String>] [-Conditions <TransportRulePredicate[]>] [-DomainController <Fqdn>] [-Exceptions <TransportRulePredicate[]>] [-Instance <Rule>] [-Name <String>] [-Priority <Int32>]

解説

Set-TransportRule コマンドレットを使用すると、ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーを通過する電子メール メッセージを処理するときにトランスポート ルール エージェントが使用する既存のトランスポート ルールを変更できます。

条件と例外はそれぞれ、サポートされているトランスポート ルール述語を使用する必要があります。各述語は、1 つ以上の条件と、その条件がテストされる値で構成されます。

サポートされているトランスポート ルール述語の一覧については、「トランスポート ルールの述語」を参照してください。

それぞれのアクションは、サポートされているトランスポート ルールのアクションを使用する必要があります。各アクションは、1 つ以上のアクションと、そのアクションがタスクを実行するために使用する値で構成されます。

サポートされているルールのアクションの一覧については、「トランスポート ルールのアクション」を参照してください。

既存のトランスポート ルールを変更する方法の詳細については、「トランスポート ルールを変更する方法」を参照してください。

トランスポート ルール エージェントの詳細については、「トランスポート ルールの概要」を参照してください。

Set-TransportRule コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Set-TransportRule コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。

アクセス許可、役割の委任、および Exchange Server 2007 の管理に必要な権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須 種類 説明

Identity

必須

Microsoft.Exchange.MessagingPolicies.Rules.Tasks.RuleIdParameter

このパラメータを使用して、ルールの作成時に管理者によって構成された、トランスポート ルールの GUID またはルール名を指定します。

Actions

省略可能

Microsoft.Exchange.MessagingPolicies.Rules.Tasks.TransportRuleAction[]

このパラメータを使用して、すべての条件に一致しどの例外にも一致しない場合にトランスポート ルールが電子メール メッセージに適用するアクションを指定します。ルールごとに、少なくとも 1 つのアクションを指定する必要があります。

Comments

省略可能

System.String

このパラメータを使用して、ルールの使用目的や変更履歴などのトランスポート ルールに対する説明のコメントを追加します。コメントの長さは、512 文字以下にする必要があります。

Conditions

省略可能

Microsoft.Exchange.MessagingPolicies.Rules.Tasks.TransportRulePredicate[]

このパラメータを使用して、トランスポート ルール エージェントに送信された電子メール メッセージに対して、トランスポート ルールによって適用される条件を指定します。ルールで条件を構成していない場合は、一致する例外がなければこのルールはすべてのメッセージに適用されます。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

Active Directory からデータを取得するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割を実行するコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの Active Directory Application Mode (ADAM) インスタンスにのみ書き込みを行います。

Exceptions

省略可能

Microsoft.Exchange.MessagingPolicies.Rules.Tasks.TransportRulePredicate[]

このパラメータを使用して、トランスポート ルールが電子メール メッセージに適用する例外を指定します。メッセージがいずれかの例外に一致する場合、このルールで指定されているアクションは一切メッセージに適用されません。

Instance

省略可能

Microsoft.Exchange.MessagingPolicies.Rules.Tasks.Rule

このパラメータを使用して、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理します。このパラメータは、オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。

Name

省略可能

System.String

このパラメータを使用して、作成するトランスポート ルールの表示名を指定します。名前の長さは、64 文字以下にする必要があります。

Priority

省略可能

System.Int32

このパラメータを使用して、トランスポート ルールが適用される順序を指定します。ルールの優先度を変更すると、ルールの一覧内でのルールの位置が指定した優先度に応じて変更され、トランスポート ルール エージェントはすべてのルールの優先度をより高い値に設定します。優先度の値の低いルールが最初に処理されます。このパラメータの値は 0 以上である必要があります。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

 

 

例外

例外 説明

 

 

次の例は、ハブ トランスポート サーバー上の既存のトランスポート ルールを変更する方法を示す完全な例です。この例は、トランスポート ルールの条件を、同じルールの例外やアクションに影響を与えずに変更する方法を示しています。

このルールは、次の条件を適用するように変更されます。

  • 差出人が配布リストのメンバの場合   この条件の値は、"Sales Group" という配布グループです。
$Condition = Get-TransportRulePredicate FromMemberOf
$Condition.Addresses = @((Get-DistributionGroup "Sales Group"))
Set-TransportRule "Sales-Brokerage Wall" -Condition @($condition) 

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。